2009年6月 7日

ゲンチュウ

 元気注入ステージ。

 ヘアスプレーだあ!

 2007年の日本公演2回観て、また観たいと思ってた所に、映画も公開(これはちょっと後悔)、とにかく大好きなステージだったんで、今年の公演が発表されて以来楽しみにしていたのだ。

 チケットは昨年12月中旬に取った。あの頃はこんなに体が悪くなるとは思わなかったけん。

 今日も調子悪い。今クールの薬の副作用は強いなあ。ホントヤバイ。明後日また治療。いやだいやだ。

 出かけようかどうしようか悩んだんだけど、新宿まで行ってやばかったら帰ってくることにして、とりあえず出かけてみる。

hairspray
ワールドツアーカンパニー公演
2009/06/06(土) 18:00~ 新宿厚生年金会館大ホール

 今日の席は4列目上手ブロック。4列目とはいっても、オケピがあるので実質2列目。左隣の席は空席でした。前の席にはサトエリに似た美女が彼氏?と共に…。右横は若~い女子2人組。そんな環境。

 「OH!OH!OH!」とステージが始まるとオイラはいつものごとく体を揺すり、ヒューヒュー大騒ぎさ。体はいいのかい。

 マジックですね。ヘアスプレー。観ると必ず元気になる。

 今日のお客さんは全体にノリが凄くよくてオイラ好みの賑やかでエキサイティングな観劇になった。オイラも遠慮なく騒げたってもんだ。

 前回の公演とは小屋も違うしキャストも大幅に違うので、ちょっと印象が異なった。

 特にキャストでいうと、ペニーが残念。前回公演のアリッサ・マルゲリが抜群によくて、ペニーのキャラクターを完全にものにしていた。今回のアンバー・リーズは平凡。ペニーとアンバー(役名です)が同じようなアホキャラでかぶって見えた。

 オイラはペニー目当てでヘアスプレー観てるのでかなり残念でした。

 そのかわり、ペニーの母親役・体育教師役・看守役として活躍したケイト・フィーリックがクレイジーで強烈なキャラクター(3人とも同じといえば同じですが)を演じていたのが印象的だ。

 歌力が物を言うミス・ボルティモア・クラブのヴェルマ役のアリエル・タイラー・ペイジ、モーターマウス・メイベル役のリサ・リネットはメチャ巧かったけど、これも前回のキャストの方が印象に残ってるなあ。記憶は美化されるからかな。とはいえ、今回の2人にも最後の挨拶のところではヒューヒューしちゃいましたよ。素晴らしい歌でした。

 なんにも食べずに夜9時まで盛り上がりましたよ。この元気はまやかしの元気? あ~あ、ホントに元気な体になりたい。そんで、またhairsprayが観たい。

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2009年5月18日

無理してみた

 お腹は痛い。ものもなかなか食べられない。腸の癒着に伴う通過障害。これさえなければ、ホントの病気との闘いももっと希望が持てるだろうに…。

 そんな希望のない毎日ですが、ちょっと無理してお楽しみに出かけてみた。仕事行くのもけっこう辛いのに…いいのか。

大塚愛 LOVE LETTER Tour 2009
~ライト照らして、愛と夢と感動と…笑いと!~

2009/05/17(日) 17:00~ 横浜アリーナ

 愛ちんのコンサート。

 横アリには、いつものごとく大行列に並んで入場。食欲は全くないのだがエネルギー補給が必要。ケンタの出店があったので、クリスピーチキン2ピースとビスケット1ケのセット600円を購入。チキン1ピース食べたところでもう食えない。帰りの電車で残りを食べることにする。

 座席はアリーナ席Bブロック。ステージから50mくらい離れてるかな。第2ステージみたいな所の真横みたいなとこ。いずれにしても遠いね。

 LOVE LETTER Tourということで、おとなしめの曲が多くて助かったかも。総立ちでしたからそれなりに疲れた。軽く踊ったし。

 それでも愛ちんのコンサートは元気が出るな。

 大変お金のかかった(であろう)ライブでした。人形アニメの映像や、ものすごい数のダンサーや、シャチハタのビッグバンドや、ストリングスや、アンコールラスト、CHU-LIPの愛ちん、バンドメンバー、ダンサーの豪華絢爛衣裳と演出とか、凄いね。いいもの観ました。

 リボン噴射のお楽しみもありーな。今日は生まれて初めてリボンゲット。真後ろの席におちびちゃんが若いパパと来てたので、その子にあげた。

 横浜は家から1時間圏。そして、そのほとんどは快速電車のグリーン車で楽ちんです。とはいえ、この体にはダメージあるね。でもたまには楽しみを味わわないと、鬱になりそう。

 今年は数々のチケットをゴミクズにしてしまった。たまには無理もいいかも。

 LOVECUBE限定グッズが売っていたので、デジタル会員証見せて、愛ちんのストラップとラブキューブの携帯クリーナーを買った。

 んで、WalkmanのXシリーズ32GBに着けた。こいつ、タッチパネルなのでけっこう汚れる。クリーナーが欲しいと思ってたとこなのだ。

 Walkman X むちゃ音がいい。デジタルアンプにかなりの自信持ってるみたいだったけど、伊達じゃない。audio-technica CK9との組み合わせで純オーディオ的楽しみができてる。ビデオ転送がなかなかうまくいかないけど…。

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2009年4月12日

ただ つかれた

 2カ月ぶりにお出かけをした。

 1月の検査入院で良くない結果が出て、2月~3月にかけて入院生活も送った。

 その間、体がいうことがきかずに見送った公演が5つか…。

 体調はどんどん悪くなるのだけど、気分だけでも復活させようと、去年12月に仕込んだチケット片手に赤坂へ…。

劇団☆新感線二〇〇九春 いのうえ歌舞伎☆壊
Inoue-Kabuki Punk
蜉蝣峠
作・宮藤官九郎/演出・いのうえひでのり
古田新太/堤真一/高岡早紀
勝地涼/木村了/梶原善
粟根まこと/高田聖子/橋本じゅん/他
2009/04/11(土) 12:30~ 赤坂ACTシアター

 クドカン・いのうえコンビはシェークスピアを大胆に翻案したメタルマクベス以来。

 今作はオリジナル。クドカンらしいオバカなギャグ満載で笑いどころが多く、これまでの重苦しいドラマチックないのうえ歌舞伎とはひと味違う。いい意味で期待がはずれた。

 どんな話かと思い浮かべると、古田新太演ずる過去をなくした男が、大詰め、いまわの際に発する一言、あれが全てか。むなしくも悲しい、歴史の端っこにも残らない男の生き様、往生際。

 人間ってむなしいね。

 さりげないけど、心に焼き付くバツグンの大詰めでした。

 役者では、勝地涼くんと木村了くんが、「えーっ!」て感じで、いい役でした。演技も。特に木村君は舞台映えするなあ。最初誰だか分からなかった。

 いのうえトミー以来の高岡早紀は時代劇もいいですね。今回は若い娘の役だ。顔ちっちゃくて可愛い。

 顔ちっちゃいといえば堤真一もすげー小さい。古田新太の半分しかないし。

 今日の席は赤坂ACTシアターでは初めての2階席。上手側ブロック3列目の真ん中辺。左隣にお相撲さんかよ!が座りました。凄いデカイの。うちの席に4分の1くらいはみ出るの。右隣はすご~く細い女の子。席の幅、平均できたらよいのにね…。

 しかし、半年間で20キロもやせ細ってしまったので、お出かけに着ていくもんがないなあ。

 そして、2カ月ぶりのお出かけは、ただただ疲れた。

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2009年2月15日

あおいでーならず

 医者に予約を入れてたのを忘れて、少年メリケンサックの初日舞台挨拶券をリザーブしてしまった。

 2550円(ネット手数料込み)もしたのだが、諦めて医者に…。

 今日は一日宮崎あおいデーにしようと思ってたのに、残念です…!

その夜明け、嘘。
宮崎あおい/吉本菜穂子/六角精児
脚本・演出:福原充則
2009/02/14(土) 19:00~ 青山円形劇場

 宮崎あおい主演の舞台。オバカな舞台でした。

 役者3人だけで2時間の舞台。しかも動きもかなりあるのでヘヴィーそうです。

 ストーリーは…無に等しい。一人何役にも変身するキャラクターとシチュエーションの面白さ、ナンセンスな展開を楽しむ舞台。

 コントっぽいともいえるか。

 メインキャラより涙の妖精と自転車の神様に持って行かれた。

 個人的には漫画家と編集者の関係が気になった。あんな関係はあり得ないでしょ。小さな出版社で、相手が看板作家ならあり得るのかなあ。

 まあ、基本的に「作家物」は面白くないのである。なぜか。それは劇中の作家はどれもこれもろくな才能がないからである。昨年末に観たキャラメルボックス公演もそうだったけど、作家は主人公にしない方がいいのだけど、なぜやりたがるんだろうか。

 笑える舞台だし、宮崎さん、そして吉本さん六角さん、とても魅力的、演出も限られた空間をB級っぽく使って面白いんだけど、も少しストーリーがないと2時間は長いかな。

 全体に毒が強く、弱った体には刺激が強すぎたのかも。

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2009年2月 6日

なかりーさ

 見たかったのに見逃した映画「純喫茶磯辺」のDVDが出てたので買ってきて観た。

 おもしろかった。

 もっとオバカな映画かと思ったけど、根底はシリアスで、心温まる作品。

 ちょっとハラハラ、軽く胸キュン、オジさんのに響く映画です。

 離婚家庭の一つのスタイルをリアルに描いているのかも。

 それにしても仲里依紗は最高です。あの子は色んな引き出しがあるなあ。CMの美少女っぷりとか、別のCMでは小劇団の女優みたいな演技とか、ドラマではスタイリッシュなオーバーアクションとか、表情や声の出し方、演技のスタイルが観る作品、演じる役によってかなり違う感じ。すごく好きなタイプの女優さんですわ。今年ハタチになるのか。この先がますます楽しみだ。

 宮迫、麻生久美子もいい演技。

 主要な登場人物全てを温かい眼差しで見ることができる、愛すべき人物だらけの映画。

 特典DVDのメイキングも丹念に編集してあって面白い。吉田監督にも興味津々です。

 仲里依紗がナレーションをつとめる短い特番?もいい。仲さんは、アニメの声優でもそうだけど、声だけ聴いても魅力的

 これはお買い得のDVDでした。

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2009年2月 4日

放射能男

 PETなる検査を受けてきた。

 朝から何も食わずに、というか昨夜の夕食以来ですが、午後1時過ぎに病院へ。

 薬を静注。体中に行き渡るまで1時間休む。

 PETスキャナに入って断層撮影20分。

 その後20分休んでようやく解放。

 午後3時半だった。

 腹が減って頭くらくら。

 先々週から検査のために何度目の絶食だろうか。

 検査は体に悪いなあ。

 そういえば今日打った注射。放射性物質が入っているという。

 子供や妊婦と触れあわないように注意された…。

 放射能男かデロリンマンか。

 体に悪い。ような気がする。

 そういえばMRIの造影剤でもゲロ吐きそうになったし、CTの造影剤ではぜんそくになったし、やっぱ検査は体に悪い。ような気がする。

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2009年2月 1日

さらなる高みへ

 向上心がないのである。会社では各種資格取得を奨励しているのだが、なかなか取ろうという気が起きない。勉強嫌いだし。

 懲りない奴、でもある。忘れた頃に同じ失敗を繰り返す。調子ノリ。病気もそうだね。なんで病気ばっかするかね。

 昨日、金曜に退院。来週PETなる検査をし、再来週診断を下されるらしい。はあ~。いやんなるなあ。

 気晴らしにコンサートを聴きに晴海に向かう。

クアルテット・エクセルシオ
ラボ・エクセルシオ 20世紀・日本と世界II

2009/01/31(土) 18:00~ 第一生命ホール

 Quartet Excelsior、桐朋の学生時代に結成して以来15年目の日本人弦楽四重奏団。エクセルシオールとは常に上を目指すという意味らしい。素晴らしい…。

 ラボってくらいなので、実験室ですか、研究室ですか。向上心ですよ。

 プログラムは前半ウェーベルン、後半は間宮芳生の弦楽四重奏曲プログラム。

 とんがってます。お客の入りはさすがに満席とはいかず。

 でも大正解のコンサートでした。

 正直、ウェーベルンもマミヤミチオもほとんど聴いたことがないのですが、面白いプログラムでした。

    プレトーク
  • 間宮芳生
    アントン・ウェーベルン
  1. 弦楽四重奏曲(1905)
  2. 弦楽四重奏のための5つの楽章 op.5(1909)
  3. 弦楽四重奏のための6つのバガテル op.9(1913)
  4. 弦楽四重奏曲 op.28(1938)

-休憩-

    間宮芳生
  1. 弦楽四重奏曲第1番(1963)
  2. 弦楽四重奏曲第2番「いのちみな調和の海より」(1980)

 前半ウェーベルン。

 1曲目は美しいところのたくさんある、現代曲の入門編といった感じのメロディアス(部分的に…)な曲。

 ボクが気に入ったのは2曲目のop.5。これはいい曲。美しく、エキサイティングで、ダイナミックな構成。音楽的に楽しめる曲。

 op.9は意味不明…(^^; 1曲1曲がめちゃくちゃ短い。音楽的な面白さを感じる前に終わってしまうような、肩すかし?的作品。

 op.28はウェーベルンのイメージ通り、難解な曲。大きなスケール感は感じたけど、イマイチ好きじゃない。

 休憩はさんで後半。

 間宮芳生さんの作品はメチャ面白い! 気に入りました。

 1曲目の第1番。音楽的な仕掛けがたっぷり入って楽しめる曲。

 プレトークで解説されていたのだが、それによると第1楽章は「地獄絵」だそうだ。そこから想像したのは「おぞましい恐怖の曲!」って感じだったんだけど、そうではなく、美しさも感じられる曲だった。

 恐怖の曲というと、昔、クロノスカルテットのブラック・エンジェルスだったかな、そんなアルバムを買ってきて、あまりの恐怖に途中で止めて、以来20年も封印しているCDがあって、間宮さんの1番1楽章がそんなだったらどうしよう、と身構えていたのだが、よかった…。他に怖くて聴けない曲にR.シュトラウスのエレクトラだっけ、って曲もある。

 間宮さんの弦楽四重奏曲第1番は、黒田喜夫という人の詩集「不安と遊撃」の一遍「原点破壊」を曲にしたものだという。歌も入れる予定だったらしいが言葉抜きで完成させたという。詩の文言はあまりにおぞましく女性は総毛立つくらい嫌悪するらしい…。読んでみたいとはあまり思わない。

 2楽章は能の謡曲のような緊張感ある雰囲気を出したという。確かに。解説聞いてなくてもそれはよく分かる。

 …と、ここまで聴いていてエクセルシオの演奏が本当に凄いと、認識する。個々人の演奏技術は先日聴いた庄司紗矢香やヒラリー・ハーンのようなレベルではないのだが、4人の合奏能力の高さは凄まじくレベルが高い。

 特に、間宮の音楽はリズムやテンポをピシッと揃えるのがとても大変そうな、聴く方は楽しい仕掛けがたくさん入った面白い楽曲。弾く方は大変そうな曲なのだが、エクセルシオの4人は「どうしてそこまで揃うんだ!」と感嘆したくなるほどの息のあった演奏。超絶技巧合奏って感じでワクワクしますよ。

 3楽章、アフリカの歌、複数のリズムが重なって織りなすポリリズム、チェロはジャズのベースのように軽快にリズムを刻み、とにかくノリのいい音楽で、奇跡のように繰り広げられる合奏のアンサンブルに、ボクの心臓はバクバクと早鐘のように鼓動するのだった。興奮と感動の演奏。

 いつまでも心臓バクバク、このまま2曲目に入ってしまうのか?

 2曲目、弦楽四重奏曲第2番。

 色合いは1番とまったく違うのですが、これも面白い曲。

 音楽的には1番の「これでもか!」的なわかりやすい仕掛けは排除されてシンプルに聴こえるんだけど、こめられた音楽的仕掛けはやはり盛りだくさん。

 1部は減速するモティーフ、さらさらした液体を混ぜているうちにねばねばになるような物質があると仮定するとそのような減速感、典型はガムランのようなテンポの変化(間宮氏の解説より)ということで、メラネシアのパン・パイプ音楽にインスパイアされて、そのような減速するモティーフの音楽を書いてみよう、ということで作ったらしい。

 曲調はガムランとかメラネシアとかいったエスニックな色は全くなく、「減速するモティーフ」という音楽の形を取り入れた、ということのようだ。ガムランのように脳内で麻薬が構成されるようなハマリ感は全然感じない、現代的なロジカルな弦楽合奏曲。間宮氏の音楽は、とってもよくできていて、4人で演奏することを前提に4つの音の出方、残り方、なんというか、本当に効果的なんだな、ウェーベルンなんかより。

 2部は「即興的な音楽」(楽譜の段階で完全にできあがっている音楽ではなく、演奏する現場で作り上げていく音楽)を意識した作りだそうで、ものすごいマニアックな曲。プレトークで司会者が「簡単そうに聞こえるけどメンバーは一番演奏が大変と言っていた」と言っていたが、「簡単そうに」は聞こえないよ(^^; すげー! これぞエクセルシオの超絶技巧合奏だ!って感じの、見ていて、じゃない、聴いていてワクワクするような素晴らしい合奏。それをいうなら「軽やかに弾きこなしている」って言うんじゃない? 間宮氏も「そう聞こえなくては困る、それだけの演奏を要求する曲」と言っておられた。

 3部は泣き歌。スカンジナビア半島の葬儀で歌われる民謡から発想されたそうだ。これは、弦楽四重奏曲第1番が好評で、NHKから新作を委嘱された際に、お世話になった方へのレクイエムとして作ろうと、つまり第2番のメインテーマとして3部があるという感じなのでしょうか。

 緩やかで静謐な楽想。しばらく、ノンビブラートで民族音楽風のメランコリックな音楽が奏せられ、次の繰り返しでビブラートが加えられる。素朴な哀歌がどんどん歌に感情を込めた表現に変わり、音楽を奏する者の心の中の死を悼む気持ちの高ぶりが感じられる素晴らしい音楽。心に染み、感動の一言。

 …。とにかく、間宮さんの音楽はいい。そしてそれはエクセルシオの演奏能力が高いからこそ真価を発揮したのだと思う。

 ブラーヴォー。

 帰りにCDを買った。

 こちらもマニアックなプログラム。録音もいい。

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2009年1月26日

ナルミフタタビ

 昨夜より、また入院生活に舞い戻った。と、その前に、いのうえひでのりのシェークスピアという、まことに興味深い公演に寄ってきた。

パルコ・プロデュース公演 いのうえmeetsシェイクスピア
リチャード三世
2009/01/25(日) 13:30~ 赤坂ACTシアター
作:ウイリアム・シェイクスピア/翻訳:三神勲
演出:いのうえひでのり
古田新/安田成美/銀粉蝶
榎木孝明/若松武史/三田和代
大森博史/山本亮/川久保拓司
河野まさと/久世星佳/山内映美莉 ほか
音楽:岡崎司

 イープラスでははずれたのだが、ぴあのプレリザでゲット。座席は1F19列目上手側ブロック中央付近。

 この距離だとメガネだけではちとつらいのだが、双眼鏡をコインロッカーに入れてしまったので諦めてそのまま観る。

 前半が長く、後半一気にたたみかける新感線風構成の芝居だった。

 前半、ものすごく面白い話にグイグイ引き込まれる。リチャード三世って初めて触れるのだがメチャ面白いストーリー。

 悪党や血なまぐさい話がうまいいのうえ演出もハマってた。

 シェークスピアはこれまで蜷川物しか観たことがなかったんだけど、ニナガワに比べて格段にわかりやすいのがいい。本来モノローグとして語られる部分をすべて現代のテクノロジーを駆使した表現にアレンジすることで、ただしゃべりまくるより、すんなり入ってくる。会話シーンとのメリハリも際立つのであのアイディアはいい。

 会話もニナガワみたいにヘンテコなしゃべり方じゃなく、人間臭いのだ。セリフはシェークスピアなので例のごとしだけど、同じセリフでも、役者の演じ方でまるで違う。若干のアドリブも入るわけで、それもまた効果的なんだけど、キャラクターがよく出て感情移入がしやすい。…なのでわかりやすい。いのうえさんやるな。

 役者では、安田成美。いい声、セリフもうまい。シェークスピアのセリフを言わされてる感がない。表情も、立ち居振る舞いも、復帰作品とは思えない堂々たるもの。若く美しいお后・アン役なので、あの優しいニュアンスを含んだ若々しい高い美声がはまってる。後半、やっぱり双眼鏡を取り出してきて見たのだが、安田さん、めちゃくちゃ美しい人。そして可愛い。プロポーションも抜群。好きな女優さんだったんだけど、やっぱいいです。これからもどんどん舞台に上がっていただきたいものです。

 それから素晴らしい女優さんがもう一人、銀粉蝶さん。テレビでは名脇役、なんでも屋さんみたいな器用さを見せるが、シェークスピアの舞台上では圧倒的な存在感、群を抜いた演技力で、芝居全体に風格を与え、公演に箔をつけるような凄みある演技だった。彼女が演じるマーガレットの存在によって、舞台は本物のシェークスピア劇になった。

 また、若松武史(クラレンス公ジョージ)や榎木孝明(スタンリー卿)、三田和代(故ヨーク公爵夫人)らが脇に回って、なんとも贅沢な感じ。NHKの大河ドラマみたいだな。どなたもさすがの存在感、名演技。

 主役リチャード三世は古田新。あのカツゼツの悪さで務まるかな、と思ったのだが、やはり気になった。しかし、シェークスピアの複雑怪奇な長台詞をうまくこなし、独特の間の取り方、アドリブ、表情、ボケ、などなどで、古田の魅力は楽しめた。しかし、ストレート・シェークスピアには向かねーな、と正直思う。また、冷酷非情、とまで感じることができなかったのは、古田さん、バラエティーとか出て丸くなりすぎたかな。後半冒頭、間抜けな服着て出てくるところが白眉。キャラクター出てました。(笑)

 内野聖陽で観たかったかも。メタルマクベスの内野の方が極悪でしたね。今にして思うとメタルマクベス、クドカンの翻案力はすさまじい実力だったのだな。そして内野の演技。…、次は内野でいのうえストレートシェークスピアを…。

 後半の舞台はいつもの新感線トーンだ。正直、前半の落ち着いたトーンの演出に新味を覚えたのだが、後半はマンネリを感じてしまった。スタイルといえばスタイルなのだけど、ACTシアターのシンプルな舞台装置では新感線のダイナミックな迫力も出ず、イマイチ…。

 とはいえトータルではとても楽しめた公演だった。なにより、まったく眠くならないシェークスピア…。…、隣の女子はずっと眠ってましたけど。あげくに前半終了でお帰りに…。

 いのうえはシェークスピア物で、馬をバイクに置き換えるのが好きみたいだ。バイク、機関銃、携帯、インターフォン、ニュース速報、ICレコーダ、モバイルPC、マイクパフォーマンス、サイケファッション、テクノファッション…超時代的ツール・文化をいろいろ出すのは全く気にならなかったし、シェーバーは苦笑ポイントとして良しなんだけど、英国国旗が気になっちゃった。

 ファッションとしてユニオン・ジャックがそこらじゅうに登場するのだけど、お話はイングランド。やっぱここはイングランド国旗の方がよかったんじゃ…。スコットランド国旗とアイルランド国旗を重ね合わせたUK国旗は時代的にOKなんだっけ? イングランド王のお話であるならば、やっぱイングランド国旗の方がいんじゃねえかな。バッキンガム公はウエールズと通じて反乱起こしてたし。なんて、生半可な知識で気になってしまった。絵ヅラは面白いけどね。英国国旗。ロックっぽいし。

 ロックぽいといえば、最後に大活躍するリッチモンド伯の川久保拓司は金髪のロン毛がよく似合ってメチャかっこよかった。Change! Yes I Can!

 それからバッキンガム公役の大森博史さん、とってもお間抜けな腰巾着みたいなキャラクターがよござんした。

 また、子役も可愛らしくて、そして巧くていいのです。とくにおチビちゃんは古田さんの変な間にも動ぜず、素晴らしい笑いを作っていました。お譲ちゃんはセリフなしでしたね。ヘイスティングズ卿の山本亨さんもキモ可愛くてよかったっす。

 あとそうだ、殺し屋の河野まさと、奴が一番怖かったかもね。

 しかし、忙しすぎるいのうえさん。いのうえ歌舞伎の準備は進んでいるんだろうな。期待してまっせ。

 そしておいらはいつ退院できるんだろうか…。

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2009年1月25日

フユノセタタニ

 入院中。検査が長引いてる。膵臓がやっぱヤバそう。でも、観劇に抜ける。左手に病院のタグ付けたまま。

 昔、鶴ちゃんが、世田谷のことをセタタニって言ってて、それが凄く気に入ってる。世田谷を下町訳するとセタタニになるんでしょうか。今日は久々の三茶。セタタニパブリックシアターに初もうで。

冬の絵空
2009/01/24(土) 18:00~ 世田谷パブリックシアター
作・小松純也/演出・上演台本・鈴木勝秀
藤木直人/橋本じゅん/中越典子
生瀬勝久/加藤貴子/粟根まこと
中村まこと/片桐仁/伊達暁/新谷真弓
六角慎司/内田滋/小松利昌/前田悟
武田浩二/安田桃太郎/八十田勇一

 けっこういい大きさの小屋。今日の席はプレミアムシートってことで、2列目。ほんとに舞台がすぐそこ。役者さんもすぐそこ。でも例によって上手端っこから3つ目。演出によってダイジな演技が隠れちゃってることも…。(^^; センターブロック当たらんなあ。(1つぽっかり空いてましたけどね、病欠でしょうか)

 21年前に生まれた戯曲らしい。つまり再演ってことだ。とはいえおいらは初めて観る。

 面白い芝居でした。心中物と真珠物とか、吉良ウエノスケとか、くだらないボケがたんまり入ってるんだけど、つっこみがないので客の反応はイマイチ。おいらはその言葉遊びと、無理矢理笑わそう的なあざとさがないのが好み。いけてますね、あの本。

 しかし、生瀬勝久は巧い。ほとんど舞台を支配してました。それから中越典子、かなり舞台を踏んでるようだけど、なかなかの存在感。可愛いし目力も強い。

 好きなチャカコ(加藤貴子)もいい味出してました。彼女の役、そして演技で芝居がシリアスモードに転換。

 全体的には笑える芝居。粟根まことは凄い。持って行きます。吉良上野介には軽いかと思ったけど、あの動き、すごい力技で粟根ワールドに引きずり込まれる。こうゆう吉良もありますね、って説得力ある存在感だった。(^^;

 それから浅野内匠頭、その他、数役をこなした中村まことがマジうめえ。白塗りの花魁とかころころと役が変わるのはメイクしたり落としたり大変だろうな。声もよく通るし、舞台役者!って感じ。あと、チャカコと夫婦役の堀部安兵衛の内田滋はイケメンでカッコよいでした。

 さて、藤木直人様 かっこいいんです。が、舞台役者じゃないですね。所々光るところはありますけど、もっとハッチャケちゃっていいんじゃないでしょーか。次回の舞台に期待です。一番カッコよかったとこは、最後のあいさつの時。キャーって感じですよ、内心。生まれ変われるものなら藤木直人に生まれ変わりたい(^^;と常々思ってますけど、ほんとキレイな男ですわ。

 小劇場っぽいツッパリと笑いに溢れたいい芝居でした。が、カーテンコールが少なくてちょっと寂しかったな。生あいさつとか、あれば聴きたかったけどね。お客さん、すぐ拍手やめちゃったから、あんまり受けが良くなかったのかも。おいらは好きだけど。

 絵空事が本物になる瞬間。まやかしで命を落とし、物の怪に身を落とした者どもが、最後に本物に目を向け、本物の黄泉の国に向かう。ただ一人、まやかしに心とらわれ続ける物のみが魔道にとどまる。…そんな感じなのかな。はっきりわかりませんが。なかなかの騙しっぷりの脚本は爽快です。あの世から迎えに来た藤木とその手を取る中越、物の怪どもを引き連れて黄泉へと向かうラストシーンは美しい限り。

 会場を出たとこで、みんなが写真撮ってるので何かなと思ったら、看板でした。ポスターか。キャーって感じ?の目がいいっす。

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2009年1月16日

微熱中年

 今日のオイラは微熱中年。会社で急にくしゃみが始まり、ちょい寒気。熱を測ると7度2分程度。

 今計ったら6度1分。下がったね。音楽がキイタかな。

ヒラリー・ハーン ヴァイオリン・リサイタル
ヒラリー・ハーン(v)/ヴァレンティーナ・リシッツァ(p)
2009/01/15(木) 19:00~
東京オペラシティコンサートホール

 先日のコラボコンサートとセットで買ったヒラリー・ハーンのリサイタル。会社を定時ちょい過ぎに出てタケミツメモリアルに18:30ジャスト着。例によってサンドウィッチとホットコーヒー、合わせて1000円。サンド半分残して鞄に入れてシートに着く。(残りは休憩時間にね)

 今日の席はイマサン。1階9列目のセンターブロック上手側から3つ目。ハーンを左手に見る。目の前には巨大な男が座っていて、まったくステージ上が見えない…。(^^; かなり浅く座って、前の男の首筋(ここしかスキマがない)からのぞき見る感じにポジションを決める。

 めちゃくちゃ「ブラボー」叫びましたよ。

 スバラスィー、コンサートでした。

 なまじな音楽ファンは拒絶するようなプログラムに意欲を感じます。仕掛けたっぷりの音楽たっぷり。

 わたしは変態的、じゃない全体的に音楽ならなんでもファンなので…ヘンな言い回し…とっても面白く、時にじっくりと、時にノリノリに、時にニヤケながら、楽しい一夜を過ごすことができた。またもや笑顔が止まらない。

  1. イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第4番 ホ短調 Op.27-4
  2. アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第4番
    「キャンプの集いの子供の日」
  3. ブラームス(ヨアヒム編):ハンガリー舞曲集より
  4. アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第2番

休憩

  1. イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番 ホ長調 Op.27-6
  2. イザイ:子供の夢 Op.14
  3. アイヴズ:ヴァイオリン・ソナタ第1番
  4. バルトーク(セーケイ編):ルーマニア民族舞曲

 前半と後半の1曲目はハーン一人舞台。

 1曲目のイザイ無伴奏ソナタ4番は古典風な曲…、かと思いきや、第3楽章はめちゃくちゃモダンでしかも民族音楽っぽい曲調でとても気に入った。途中、古典に回帰するけど…。今回のハーンの日本ツアープログラムは、この間のコラボコンサートを含めてフォークミュージックっぽい色合いが強い。ハーンの曲への取り組みも、素朴さというか、人間くささというか、そういう部分の表現にとっても魅力を感じさせてくれる。

 5曲目のイザイ無伴奏ソナタ6番は、曲調はエレガントなんだけど、いかにも超絶技巧を聴かせますよ的な作曲者の意図がありありと出た曲。しかし、ハーンが弾くと、ヴァイオリンなんて簡単じゃん!と思わせるほどスイスイスーラスラ軽々と弾きこなして、音楽的ニュアンスも自然にまぶしてくれるので、テクニカルな楽しみに終始することなく、マジ感動の演奏だった。ブラヴォ!(超絶技巧を楽しむってことで言えば、全開のコラボコンサートの方が凄まじかったね)

 アイヴズのソナタが3曲。

 これはどれもこれも興味深い…ストレートに面白い曲ばかり。ハーンが軽々弾くから面白さがちゃんと伝わるんだけど。

 面白い、といっても作曲者が仕込んだ音楽の冗談?が面白おかしいというのではなく、非常に興味深い、しかも音楽的に楽しめる、そして深い曲ばかりだということ。

 アイヴズの音楽ってほとんど聴いたことがなく、家にあるCDを探したけど、バーンスタイン指揮のNYP、交響曲2番+小曲が数曲入った盤しかなかった。

 2曲目の第4番は、仕掛けの部分は軽くジャブという感じ。終わり方がね。曲は賛美歌のモティーフを使っているらしいけど、フォークっぽく聞こえる。

 4曲目の第2番が気に入った。特に第2楽章。ピアノがジャズっぽいシンコペーションでゴリゴリ弾きまくり、ヴァイオリンもノリノリの音楽を奏でる。聞き覚えのあるメロディーが散りばめられ、それも楽しい。いたるところ、色んな意味でニヤリとしてしまう。一転、第3楽章は静謐なイメージで、現代曲ならではの、いい感じの緊張感と麗しいレガートの音色を楽しめる。これはいい曲だなあ。ブラヴォー!

 7曲目の第1番も素晴らしい。これは力作。演奏もすごい。ピアノとヴァイオリンの作り出す、アメリカの田園風景、広大で、穏やかな空気にみたされた、時間が止まったような世界。そんなイメージが頭に広がる。フォークミュージックぽさ、そして、これはアメリカのエルガーじゃないの? とにかくアメリカを感じさせてくれる曲。ガーシュウィンみたいな都会じゃなくて、ピューリタンが入植したアーリーアメリカ。むちゃくちゃ厳かで、しかし重苦しくなく、現代曲的イカシタ緊張感も持ち合わせた、いい音楽です。ブラーヴォー!ブラーヴォー!!

 ブラームスの音楽も非凡でした。選んだのがヨアヒム編曲版。聴き慣れた曲が、かなりエキセントリックに響きます。かといって超絶技巧をひけらかすような曲でもなく。この選曲のセンスはすごいな。客にこびない姿勢というか。でも、舞曲なのですよ。ツアーのテーマはブレない。

 バルトークも舞曲です。この曲が一番だれにでもわかりやすい、というか、すんなり届く音楽だったかも。バルトークが!ですよ。

 すごいな、プログラムのセンス。

 唯一のサービス曲はイザイの「こどもの夢」。めちゃくちゃ美しい音で、麗しい演奏を聴かせましたよ。

 そう。ヒラリー・ハーンは音がいい。テクニックもバツグン。というより完璧すぎるくらいすごい演奏家。前にも書いたけど、ヴァイオリンがめちゃくちゃ簡単に見えてくるくらいすごい。

 も少し若い庄司紗矢香さんも凄いんですけど、方向性がちと違う。演奏する姿は鉄仮面。無用な情緒は込めないような演奏スタイル。しかしニュアンスのこもった音楽を聴かせるので、完全に計算し尽くして音を作り出すクールな演奏家。かなり興味深い人です。音はユラギのない澄み切った音。ユラギのある心をふるわせる庄司さんの音とはまた違う。

 さて、アンコールもまた挑戦的。…って、ヘンな表現ですが…。

 1曲目は、先日、ジョシュ・リッターのフォークギターとデュエットした、パガニーニのカンタービレ。

 計算ずくのこだわり。両方聴いてニヤリと笑え、って感じがいいね。

 2曲目は、今日のプログラムでヨアヒム編曲版で演った曲のオリジナル?(じゃないねヴァイオリン用の編曲版だし) やるなあ。

 両方とも、心の中で「おー!」と感嘆詞。

 アーティスト、ミュージシャン、プレイヤーとしてのハーンの他に、ステージを支配するプロデューサーとしてのハーンも、挑戦的で面白かった。

 興奮しました。ブラヴォー何度も言いました。熱烈中年ですよ。おかげで微熱が引いたかな。

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2009年1月10日

音楽姫

 今日は大船。

 庄司紗矢香姫のリサイタル。

 東京での公演日程がハーンとダブってしまっていたので諦めていたのですが、鎌倉芸術館でのリサイタルがあると知って勇んでチケ購入(10月24日)したわけですが、案の定出遅れです。

 …が、かなりいい席が空いていましたよ。15列目の中央ブロック。音響的に期待できそう…。楽しみです。

 13時に家を出て13時15分発の快速で大船に向かいます。

 グリーン車でいつものように弁当でも、と思ったのだが、ここのとこ、またお腹がいけない。食欲ない。体調悪いな。食べないから余計体調悪いんだろう。医者行くと点滴打たれたりするし、やっぱ無理してでも食う。駅のコンビニでおにぎりを2個、自販機でコーンポタージュを買った。

 食後の薬をきちんと飲んで、しばし車窓のパノラマを楽しもう。

 今日はいい天気だ。品川から地上に出ると燦々と差し込む陽光に季節を取り違えそうな暖かさを覚える。しかし外は強風。木々が大きく吹き揺り動かされ…。

 ん…? なんか電車止まってるぞ。湘南新宿ラインが遅れているので通過待ちだとか。…いやな展開。間に合わないなんてこと…。予定では開演の40分前に到着予定なので大丈夫だとは思うけど…。

 …。大船には14:20に着きました。

庄司紗矢香 ヴァイオリン・リサイタル
庄司紗矢香(v)/イタマール・ゴラン(p)
2009/01/10(土) 15:00~ 鎌倉芸術館大ホール

 素晴らしいリサイタルでした。

 プログラムのセンスが抜群にいいですね。

 シューベルト、ブロッホ、休憩挟んで、庄司さんの委嘱作品、ドルマンのソナタ、最後がベートーヴェンのソナタ7番。

 今日の決め手はブロッホだった。ブロッホ好きなんだけどめったにプログラムに乗らない。好きな庄司さんが好きなブロッホをやるというので決めたのだっけ。

 最初のシューベルト、ヴァイオリン・ソナティナ第3番。たぶん初めて聞く曲。釘づけになりました。気難しくなくキャッチーなメロディーのチャーミングな曲でした。1、2楽章、音が来ないなあ、と聴いていたのだけど、3楽章の前にチューニングを直して、その後はものすごいきれいな音でエレガントな曲を聴かせてくれました。3、4楽章は心にビンビン響きましたよ。なんでしょう、チューニングのせい?ってことはないよな。大体、どんなコンサート行っても最初の数分間耳が慣れない。聴覚のフィルターがエージングされるまで時間がかかるのかな、オイラ。

 その後は庄司さんの絶妙な演奏に圧倒されっぱなし。

 庄司さんの音はやはり素敵です。私が生で聞いたことのあるヴァイオリニストの音の中でナンバー1かもしれない。以前の弱々しさはなくなり、儚さを湛えつつも芯の太い、深みある音を聞かせてくれます。

 古典と現代曲をミックスしたプログラムは音楽的発見も多く聴き飽きない。庄司さんはヴァイオリンが発することのできるあらゆる音を使い分けているかのよう。音楽の持つ個性や主張、深い芸術性と楽しさ美しさを表現してくれます。とにかく、どの曲も演奏が終わると演奏者もこちらもニコニコの笑顔になる、そんな、音楽って人を幸せな気分にしてくれるんだな、って再認識できるリサイタル。

 先日聴いたヒラリー・ハーンが鉄仮面のように表情を変えず淡々と弾くのに対し、庄司さんは(その辺も大好きなのだが)ボディアクションも大きく表情豊かに弾くタイプ。2人とも音がとてもいいし音楽のニュアンスも素晴らしいのだけど、庄司さんは表情やアクションを弦の音に変えてヴァイオリンの音色に重ね合わせてしまう、そんな魔法を持っているような気がする。

 そしてなんといっても、どんな小さな音でも、どんな速いパッセージでも一音たりとも流すようなことなくしっかりと音を刻む、その集中力、表現することへのこだわりに庄司さんの真価があるのでしょう。

 1曲目が終わってピアノ奏者を確認する。イタマール・ゴランさん。素晴らしいピアニスト! 今日初めて生演奏聴きましたが、あのピアニズムにはやられました。まず音が抜群によいし、リズムセンスもよい。2拍目以降に微妙にディレイをかけるようなセンスがすごくて、音楽に気品と魅力的なニュアンスを加えます。わお!ブラヴォーですよ!

 特にその特徴が出たのはブロッホのリズムと、ベトベンのリリックな響き。あまりの麗しいピアノに引き込まれます。ため息ものです。

 ヴァイオリン・ソナタ、あるいはヴァイオリンとピアノのためのソナタはこうでなきゃ。弦と鍵、お互いに双方の音楽を高みへと導く、芸術性の融合、聞き手に届く音はそれはもう素晴らしいものであります。

 お待ちかねのブロッホのヴァイオリン・ソナタ第1番も素晴らしい演奏だった。

 すんごいです。いい曲だし庄司さんの良さ、儚げなニュアンスを伴った倍音が美しく響き渡る(どんな小さな音でも!)レガートや、歌心、リズムの切れ、テクニックすべてを満足させる曲。庄司さんの現代曲はクールになりすぎず(といってもブロッホですから無機質な音楽ではありませんが)エレガントな歌の響きを持った音楽。ゴランさんのピアノもバツグンの音楽性。興奮しました、感動しました、楽しみました、ブラヴォーです。

 そういえば、ブロッホの演奏のためにステージに出かかった庄司さん、何かを忘れた、と勘違いでもしたのでしょうか、急に足を止めて、また思い直して歩を進める、なんて場面がありました。会場からは暖かい笑い。微笑ましいです。

 後半。

 庄司さん委嘱曲、ドルマンのヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番(このリサイタルシリーズのための新作)は2楽章のショートピース。とっても短い曲でしたけど、庄司さんの一番いい音を集めたような曲でした。

 そして最後のベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第7番。これもシューベルト同様、キャッチーな旋律をフィーチャーした、自然に心躍るような演奏。あまり芸術然とした演奏ではなく、庄司さんの演奏では眠くなりません。細かいところまで音を大切にした演奏で、切れがあるけど柔らかい、美しさと楽しさ、高い音楽性を合わせ表現しています。まさにアーティストであり、ミュージシャン、そして超一流のプレイヤーだと証明するような演奏でした。こちらもゴランさんのピアノは素晴らしい音楽性で、二人の作り出す音楽はまさに名演という感じです。

 ブラヴォー!

 会場の拍手鳴りやまず、アンコールは4曲。

 最初の1曲は庄司さんが曲紹介。「エルガーの愛のあいさつを弾きます」。

 美しい演奏でした。

 その後の2曲は聞き覚えのある曲だけど曲目知らず(^^; ゴランさんが「もっと弾きなよ」みたいな目配せをして庄司さんを促すのでした。

 最後の曲は聴いたことない。エレガントなメロディーのリリカルな曲調ですが、演ってることは徹頭徹尾高等テクニックみたいな変わった曲。巧い人が弾かないと様にならない曲ですね。

 庄司さんははんぱねーテクニックで今日のすべての曲を弾ききりました。

 そういえば座席。

 大きな期待に反して、なんと…ダブルブッキングでした…。

 オイラが座って演奏を待っていると、オイラより年配のお姉様がやってきて、ここは私の席だという。

 …まさかオイラにそんな事態が襲いかかるとは…。

 しょーがないので、おねーさまと2人で客席案内係みたいな女性に事情を話すと、とにかく着いて来いと…。

 鎌倉芸術館って都内の民間のホールと違って、やたら広いのよね。長い長い廊下を通って、階段下って1階の入口、当日券売り場まで連れて行かれた。

 なんじゃ、この対応。

 普通、客を待たせてホールの係員が走り回って対応するもんじゃないの?

 …って怒っちゃいましたよ。思わず。

 ダブルブッキング相手のお姉様は「発売当日にここに来て買ったのだから間違いない」と主張されるので、チケット購入出遅れ組のオイラが空いてる席に移ることに。

 2列ほど前ですが、下手側に大きくずれた席です。チケットには「御招待」なんて書いてます。(^^;

 この席だとピアニストの姿は庄司さんに隠れて見えません。右向きに舞台を観るので、ガチャ目のオイラはうまくピントが合わないの。しかも開演間近の出来事だったので、長い長い移動の息切れが残ってます。せっかく早く着いて息を整え終わったところだったのに…。ま、最初からこの席しかなかったと思うしかないね…。

 でも、その後のとてつもなく素晴らしい演奏、いい音楽でそんな現実は忘れ去りました。

 いい日、温かい冬の一日でした。

 今日明日休んで月曜は仕事です。

 (1/11追記)

 昨日のアンコール曲が鎌芸のブログで発表になっていた。

■エルガー:愛の挨拶

■クライスラー:おもちゃの兵隊の行進曲

■チャイコフスキー:感傷的なワルツ

■クライスラー:ウィーン奇想曲

 チャイコの感傷的なワルツの曲名も思い出せないとは、かなりキテルね。オイラ。

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2009年1月 8日

初笑顔

 ニッコニコのコンサートでした。

ハーン&リッター
ポップス&クラシック コラボレーション

ヒラリー・ハーン(vn)/ジョシュ・リッター(vo・g)
2009/01/07(水) 19:00~ 東京オペラシティコンサートホール

 今年初のコンサートは念願のヒラリー・ハーン。ただし今日はソロではなく盟友?のフォークシンガー、ジョシュ・リッターとのコラボレーションコンサート。

 ジョシュ・リッター、初めて聴きました。懐かしい感じのど真ん中フォーク。アコギ1本で語るように歌います。スリーフィンガーで延々とギターをつま弾き、長い長いメッセージソングを歌います。英語が分からないので、彼の真の価値を知ることができなかったのが残念。

 音楽的には渋いです。ど真ん中のフォークですから。詞を聴かせる、いかにも弾き語りの他に、ストロークでリズミカルなナンバーもあり、曲終わりには会場から声がかかっておりました。

 で、言葉は分からなくてもすっごいアッピールポイント、笑顔が抜群なのだ、ジョシュったら。それにタケミツホールの豪華さに興奮しっぱなしで何とも可愛らしいのだ。ピュアって感じの好青年です。

 一方のヒラリー・ハーン。すごい。スーパーです。前半プログラムではエルンストの《「夏の名残のばら(庭の千草)」の主題による変奏曲》を披露。ものすごい超絶技巧曲ですが、いかにもって感じの押し出しの強い曲ではなく、「庭の千草」ですから、エレガントでチャーミングな曲。ハーンの演奏も原曲の味わいをしっかり再現しつつ、凄まじい超絶技巧をさりげなく、さらりと弾いて聴かせた。バリエーションの中で、左手のピチカートによる主旋律と弓で伴奏を同時にこなしたり、その後、ピチカートだった部分をハーモニクスに変えて弾いたりと、いやはや、ハーンは表情ひとつ変えず、クールな佇まいで、しかし音はハートフルに、素晴らしい音楽を紡ぎ出した。

 ため息です。のどからから。空気が乾燥してたこともあるけどね。

 そだ。今日の座席は奇跡のような素晴らしい席。1階10列の左右ど真ん中。わお。真っ正面にアーティストが見えるし、音もよい。こんないい席に座ったのは生まれて初めてくらいですわ。

 休憩を挟んで後半。そうだ、オペラシティのサンドウィッチはメチャうまかった。600円。ひとつひとつパンも具も違う。具は野菜も多く味付けバツグン揚げ物はなし、ヘルシー。

 後半はハーン中心のステージ。

 大好きなバッハ、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第2番。素晴らしい演奏でした。

 4つの楽章にあんなに異なる表情があったのか、とあらためて認識。音楽家の残したしかけを見事に再構築したばかりでなく、ハーンらしさを存分に乗せた演奏。最近はやりの古楽っぽい演奏ではなく、旋律のうねりとか、リズムの楽しさとか、音の表情とか、そんな音楽の本質を聴かせてくれるような演奏。

 好きな曲なので色んな人の演奏を聴いたけど、今日のハーンのは魅力再発見の演奏だった。1楽章の可憐ではかなげな表情、2楽章の骨太でいかにもバロックみたいな演奏、3楽章の美しい旋律、4楽章のリズムセンス、すばらしいです。弾いてる姿、表情はいたってクール。本物のヴィルトォーゾって風格でした。

 それから、曲順を変更して(今日のプログラム自体、事前に発表したプログラムとは内容変更していたようだが、さらに曲順を変えて)エルンストの《シューベルト「魔王」による奇想曲》を演奏。これまたすごい超絶技巧曲。

 その後にジョシュが登場。ハーンの「魔王」を聴いてインスパイアされて書いたという、フォーク版「魔王」、ザ・オーク・トゥリー・キングを歌う。これまたいい歌でした。これは内容知ってるので言葉の壁は少し低かったかな。

 最後にハーンがイザイの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第5番を。これは初めて聴いたのだが、今日の演奏会のテーマというか、田園風景、フォークな香り漂う素敵な曲。最後にふさわしい、あったかい感じの演奏で、ハーンの別の魅力に触れた感じ。

 アンコールは、ハーンのヴァイオリン、ジョシュのアコギのデュオでパガニーニのカンタービレ。ジョシュのギターがちょっと心配だったけど大丈夫でした(演奏前に弱気なコメントしてたけど)。ハーンの麗しい朗々と歌う弦と、ジョシュのアンプを通したスチール弦という、めったに聴けないデュオは、とっても優雅で、暖かく、やさしい、ハッピーな演奏でした。

 今日の演奏会は、笑顔なしには聴けない感じ。なにせ、超キュートな笑顔のジョシュと、これまたとびきりの笑顔のハーンが繰り広げるハートウォーミングなコンサートだったのだから。

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2009年1月 1日

暖か~い 寒~い

 元日恒例の天皇杯サッカー決勝戦。

 今年はなんとガンバが生き残ってくれた。毎年どこが残るか分からない時点で切符を取るのだけど、ここ数年、好きな球団が残ってくれるのでうれしい。でも、応援に力が入ってサッカーそのものが楽しめないという弊害もなきにしもあらず。

天皇杯サッカー決勝
柏レイソル×ガンバ大阪

2009/01/01(木) 14:00~ 国立競技場

 ずいぶん前に取ってたチケットなんだけど、ゲートをくぐると、運良く、ガンバサポーター側の席だった。こいつは春から縁起がいい。バックスタンド側D列、センターとコーナーの中間くらい。いいポジションだ。

 右手にガンバサポーター席。左彼方にレイソルサポーター席。

 レイソルの方が応援多し。大阪と千葉では千葉の方が近いからな。元気もレイソルサポの方が上だ。応援のしかたもウケル。楽しい。「YES WE CAN」

 君が代は小林幸子。ゆったりとしたテンポで朗々と歌い上げた。

 例年に比べるとメチャクチャ暖かい日差しの中でゲームが始まる。ただし風強し。じわじわと寒さが身にしみてくる。

 ゲームは膠着状態。ヘトヘトガンバがそれでもボールを支配するも、最後のところでレイソルディフェンスを破れない。回しすぎじゃね? もっとドッカンシュート多発してもよかったかも。ま、疲れてたんだろうけど。

 そういえば遠藤が先発したのはビックリ。準決勝で足を傷めた風だったので欠場かと思ったのだけど…。ま、その遠藤はキックの精度がメチャクチャ悪くて、やっぱ無理だったんじゃ…。でもボールキープ力とかレベルが違う、素晴らしいっす。代表はやっぱ巧いなあ。レイソルのプレッシャーもさほどではなかったけど…。

 徐々に日が傾いて寒さが身にしむ時間になっても膠着は続く。ガンバはヘトヘトなんだけど、それでもチーム力はレイソルに大きく差を付けている感じ。残念ながら実力拮抗の試合とは言えなかった。昨年のカードの方が見ていて面白かったな。

 印象的な選手というと、大好きな明神と中澤。柏ではフランサ。あいつはすごい。消えてても一発でヤバいことをしでかす。一方、今日の明神はかなり切れてた。そして中澤は、可愛い顔してかなりエグいことやってます。あいつは大物になりそう。しかし、あわや2枚目のイエローか?とハラハラする場面もあり、今日のガンバはスリルたっぷりだ。

 なんて考えながら見ているうちに延長戦。寒い…。

 さらに延長も後半に入ってかなり時間が経つのに点が動く気配はないし…。まさかPK戦?

 しかし、バンちゃんがやってくれました。播戸竜二、延長で投入されたバンちゃん、いつもと逆の登場順です。それがよかったのか、これまで先発でものにできなかったゴールを見事に決めました。思わず万歳しましたよ。しかも延長後半なのでガンバサポーターの目の前で決めてくれて超ハッピー。

 ガンバの優勝パフォーマンス。何度見てもいいものです。

 バックスタンドにも挨拶に来てくれました。

 そして今日のヒーロー、バンちゃんもニコニコのアッピール。やったね。

 どーもくんも万歳。

 両チームとも汚いプレーはなくて、とてもフレンドリーなゲームだった。審判も安心してアドバンテージを見て流していたね。

 寒いけど、例年より暖かいサッカー日和でした。

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2008年12月31日

今年のベストエンタ

 今年のベストエンタまとめ。順位は適当。

 まず、コンサート。

  1. NJP 四川省大地震クリスマスチャリティーコンサート
  2. HIROMI'S SONICBLOOM JAPAN TOUR 2008 BEYOND STANDARD
  3. 絢香 POWER OF MUSIC
  4. 絢香 LIVE TOUR 2008 Sing to the Sky
  5. 一青窈 at 音霊 SEA STUDIO
  6. 大塚愛 LOVE IS BORN -5th Anniversary-
  7. NJP すみだ平和祈念コンサート 戦争レクイエム
  8. ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 JAPAN TOUR 2008 Program2
  9. サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
  10. Chick and Hiromi live in Budokan “Duet”
  11. ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団(横浜)

 今年はクラシックによく行き、印象的な公演も多かった。特に最近行ったばかりのダニエル・ハーディングとNJPによる四川省大地震チャリティー。今年行ったオケ公演のピカ一。BPOもすごかったけど、僕の中では上行ってた。同じNJPの平和祈念コンサートも素晴らしい取り組みで出来もよかった。ジャズは上原ひろみ。先日のSonicbloomのツアーのパワーは今年の全ジャンルで一番。春のチック・コリアとのデュエットコンサートもエキサイティングでよかった。邦楽では絢香。ツアーもビタミン注入してくれて良かったけど、春のチャリティーコンサートがまた素晴らしかった。大好きな愛ちんはツアーよりもラブ・イズ・ボーンが印象。ストレートに音楽していた感じがいい。一青窈様も、ツアーよりも逗子の海の家でやったライブの熱気が忘れられない。他に若いアーティスト、ヴァイオリンの木嶋真優、ピアノの尾崎有飛には可能性を感じた。

 ステージは…。

  1. パリ国立オペラ 初来日公演 トリスタンとイゾルデ
  2. 隅田川続俤 法界坊
  3. 東宝ミュージカル ミス・サイゴン(ソニン)
  4. エトワール・ガラ2008 Aプログラム
  5. 夏祭浪花鑑 なつまつりなにわかがみ
  6. いのうえ歌舞伎☆號「IZO」
  7. きみがいた時間 ぼくのいく時間
  8. 私生活 PRIVATE LIVES
  9. 魔笛 Impempe Yomlingo
  10. 思い出トランプ
  11. 恐竜と隣人のポルカ

 伝統はすごいっすね。なんと言ってもパリ国立オペラ…高かったけど。平成中村座もさすが。それからなんと言っても印象的だったのが、ソニンがキムを演じたミス・サイゴン。4人のキムの中でピカ一。それからパリ国立オペラ座バレエのエトワールを中心としたガラ公演。それからつい最近観たばかりの南アフリカ産の魔笛にも衝撃を受けた。今年のステージ、外れもけっこう引いたけど、面白い舞台をたくさん観た。

 映画は…。

  1. 僕の彼女はサイボーグ
  2. パコと魔法の絵本
  3. おくりびと
  4. 私は貝になりたい

 映画はこんなとこか。あんまり観てないし外れもあった。洋画は2本しか観ず、しかも全滅。

 今年は遊びすぎ。疲れたし金も散財した。来年はも少し節度あるお遊びにしないとね。

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2008年12月29日

ミンナ ヒロミ ヲ アイシテル

 年末恒例、上原ひろみのツアーファイナル。

 今日はお昼近くに目が覚めて食事のスケジュールがいい加減になっていたのでコンサート前に腹ごしらえ、ってことで東京国際フォーラムホールAの建物にある店に入って何が速くできるか分からんのでカキスパゲッティを頼んだら、この世の物とは思えんほど不味い物だった。残した。カキが可哀想。コーヒーと合わせて2180円。くらっ…。トホホな気分でホールAに入場…。

 前向きにいこう!

 さあ!パスタでエネルギー補給したのでどんなに暴れてもオーケーだぜ!って感じに準備万端、ライブ開始を待つだよ。

HIROMI'S SONICBLOOM JAPAN TOUR 2008
BEYOND STANDARD

2008/12/28(日) 18:00~ 東京国際フォーラム・ホールA
hiromi's sonicbloom
上原ひろみ(p, kb / leader)
Tony Grey (eb) / Martin Valihora (ds)
David Fiuczynski (eg)

 今日の席は34列、上手側ブロックの中央くらい。かなり遠い。でも去年よりはいいね。実はもう一枚S席が当たったんだけど、それはもっと後ろの後ろ、ってことでチケットショップに売り払って、今日のSS席(これで?)に座る。

 ライブは大満足でした。昨年のファイナルはお疲れちゃん(hiromi's bootcampとか言ってたし)な感じでしたけど、今日は元気ハツラツよかったよかった。

 セットリストはメモしてないけど、BEYOND STANDARDの曲は網羅?

 hiromi と Tony はいつもの通り切れ切れ。ステージをドライブしていく両輪。まーちゃんもカッコいいんだけど、スタンダードナンバーのせいかいつものようなエッジ効きまくりのタイトなドラムに比べ、ちょっとおとなしかったかも。演奏スタイルも少し変わったかな。とはいえ、ドラムソロで2本もスティック飛ばす熱演でした。やっぱ、まーちゃんのドラムス大好きだあ。

 フューズはちょっとノリ切ってないような気がしたんだけど、パンフを見たら、日本ツアー前半はフューズじゃなくって別のギタリストだったみたい。そんなこんなでフューズはいまいちチームに馴染みきれなかったのかな。演り慣れてるはずの Double Personality もソロはイマイチ。全体にブルーズィーなフレーズのインプロヴァイズがうまく行かない感じだった。ジャズのスタンダード、と言ってもhiromiのスタンダードはかなり個性的だけど、が不得手だったのかな。

 ライブ終盤のキャラバンはすごかった。フューズのエレキシタールみたいな演奏法がバッチリ決まってた。キャラバンのあのアレンジにはフレットレスがぴたっとマッチする。すさまじいテクニックとノリでキャラバンのエスニックな雰囲気を演出していた。今日のツインネック、上のネックはフレットレスではあるけど、6弦だったみたい。ペグの数が12個もなかったような。

 hiromiのソロピアノ、I've Got Rythm は hiromi のテクニック爆裂。すげー聴き応えの演奏。これでもかってテクの連続。速弾きもすごいけど、むちゃくちゃ複雑なシンコペーションが次から次に入って、浅田真央のステップか上原ひろみの指使いかってくらい色んなことやってますよ、すごいスピードの中で。そんで演奏も破綻しない。ミスタッチなんか皆無。すげー。途中でスコット・ジョプリンとか、同じガーシュインのラプソディーインブルーとか、遊びも加えて存分に hiromi のピアニズムを満喫。

 それからすごかったのは、再アンコールのKung-Fu World Championだ。オイラも大騒ぎしながら踊り狂いましたけど、会場全体が絶叫の嵐の大盛り上がり大会。フューズのソリッドなロックギターも炸裂して何もかもすごい、ど迫力のフィナーレ。過去最高のノリかも。

 会場全体がhiromiへの愛であふれかえってる、そんなライブでしたよ。

 汗だくになりました。声もかれました。

 こっちは観客ですけど「やりきった!」って感じです。ふう。

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2008年12月28日

忘れてた

 昨日の募金の話の続き。KOKIAのライブでも募金したなあ。なんだっけあれ、KOKIAがニューヨーク行って911の癒しの儀式をする資金の支援だっけかな。

 あれはいつのことやったかいのお。11月20日だ。第一生命ホール。席もイマイチ、なんとなくアウェイな雰囲気だったので乗り切れなかったライブ。

 ま、ああいう募金もあっていいかな。

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完全コントロール

 午前中、医者で正月休み中の薬を仕入れて、ちょっと会社に気がかりがあったので会社に顔出し取り越し苦労だったことを確認したのち、豊洲の駅から池袋に向かう有楽町線。

 今日はチャリティーコンサート。

ダニエル・ハーディング
新日本フィルハーモニー交響楽団
四川省大地震クリスマスチャリティーコンサート

2008/12/27(土) 14:00~ 東京芸術劇場大ホール

 今年は募金した額が少ないなあ、と思っていたときにコンサートのチラシをもらったので即予約。9月15日にイープラスで購入。

 そういえば、池袋の東京芸術劇場大ホールでコンサートを聴くのは、こけら落とし公演のシノーポリとザ・フィルのマーラー・チクルス(のうちの一曲、たしか大地の歌)以来、何年ぶり?18年ぶりか…。

 あの長いエスカレーターが怖くて二度と行くまいと決めていたのだが、今日乗ってみたら、なんてことはなかった。でも趣味悪いなあれ。

 開場まで時間があるのでホール近くのイタリアンレストランで遅めの昼食。バケット付きミネストローネスープと洋なしのサラダ、コーヒーで2180円。ちょと贅沢。

 長いエスカレーターを登ってさらにエスカレーターで一つ上。ホワイエに募金箱を探す。

 ! すごい、行列ができてる!

 と思ったら、プログラム購入の列だった。その横に募金箱。とりあえず5,000円投入。大体募金一カ所5,000円と決めているのだった、なぜかな。(今年は、絢香の東南アジアの貧困層の児童支援、交通遺児育成、ミスサイゴンの米兵の父親と生き別れになった東南アジアの子供支援、川畠成道の盲導犬支援、そしてハーディングの四川省大地震の5カ所だけか…。収入の一割にはほど遠い。一割出す余力はないですね、こんなに遊んでいては。コンフェッション!アーメン)

  1. ドヴォルザーク:序曲「謝肉祭」作品92
  2. エルガー:愛のあいさつ 作品12
  3. ヴェルディ:歌劇「運命の力」より 序曲
  4. ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集第2集より
    第7番ハ長調 作品72

- 休憩 -

  1. ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 作品95
    「新世界より」

 演奏会前半は管弦楽曲集。ドヴォルザークを中心にハーディングの母国イギリスのエルガー、そしてなぜかヴェルディ。プログラムとしては元気と癒しを四川に送ろうということかな。

 演奏はまことに素晴らしいものだった。ハーディングはオケを完璧にコントロール。新日本フィルがあんなに表情豊かなオケだったとは…。ハーディングの音楽は切れ味するどいって感じ。テンポの変化とか、コンサートホールの残響の長さまで計算に入れたような静寂の作り方とか、彼の時間の支配力というか、絶妙な間、緩急の使い方、そのセンスはとっても好きだな。楽曲の持っているキャラクターを完全にものにして、奇をてらうことなく、しかし意欲的に構成していく力、そしてオケと共に音楽を構築していく力、きっとすごい実力なのでしょう。新日本フィルを完全に手中に収め、両者抜群の相性でいい音楽を作った。

 まじ感動したオイラは休憩中にハーディングのCDを3枚購入。これまでマラ4の1枚しか聴いていなかったのだが、これからしっかり聴いてみようと思う。

 さて後半。

 今年はなぜかドヴォルザークの新世界をよく聴いた。9月の本名&TCPO、10月のC.ヤルヴィ&トーンキュンストラー管、そして今日。前2つはかなり個性的。今日の演奏は王道を新しい感覚で歩く、そんな感じ。最も若い指揮者が、最も巨匠のような風格ある演奏を聴かせた。それでいてカビの生えたような表現ではなくて新しいのだ。うーん、すごい、ハーディング。

 2楽章はかなりゆったりしたテンポと、静寂の時を意識した厳かで品格の高い演奏。コーラングレの音がまことにキレイで、演奏も素晴らしかった。この曲の肝でもある楽器をフィーチャーするためにも、楽章全体を静謐でゆったりとした音楽に仕上げることが重要だったのだろう。

 名曲コンサートのレパートリーみたいなコンサートでしたが、そうした演奏会では往々にしてバラバラに突っ走りそうな各楽器のバランスを崩すことなく完全にコントロールして、本物の名曲の数々を聴かせてくれた。すごいコンサートだった。

 コンサート後にハーディングのサイン会があった。並んだ。…。(^^;

 今日の席はM列、上手側センターブロックの上手端っこから2個目。いいポジションでした。距離も遠すぎず、壁からも十分離れているのでいい感じの音響でした。あと、あのホール、当たり前のことなんだけど、あれだけ駅の近くにあるのに電車の振動がまったく入らない。素晴らしいです。当たり前なんだけど…。地元のすみだトリフォニーはちょっと怪しい。ティアラこうとうはダメ。タケミツメモリアルもダメ。まったくだらしないホールが雨後の筍のように建ち並ぶ東京にあって、さすが土建族都知事時代に贅を尽くした箱物は大した物だ。贅を尽くしたは大げさか。建材は安っぽい。

 L-22の男。

 斜め前に座っている男が落ち着かずに鬱陶しい。演奏が始まるギリギリ前まで年賀状書いてるし(^^; 表書きとか丸見えで、個人情報をあれだけ堂々とさらしていいのか!?と神経を疑う。家でやれ!

 落ち着かないといえばオイラも落ち着かなかった実は。今日、朝起きたときからくしゃみが止まらず、コンサートに出かける前にパブロン鼻炎カプセルを飲んでいたので、後半の後半は口がからからに渇くし、眠気が襲いくるし、やばかった。

 L-22の男とオイラ、多動コントロール不能。

 明日はくしゃみが止まるといいな。

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2008年12月21日

南アの魔法の笛

 オペラは演出の時代と言われているらしい。

 そして、すごい演出のオペラ、ミュージカル? まさにマジック舞台、魔笛を観てきた。

 チラシのコピーでは<ソウル・オペラ>と謳っているが、確かにこのコピーに興味を惹かれたわけだが、余計な先入観につながった感もある。

魔笛 mozart's The Magic Flute
Impempe Yomlingo

2008/12/21(日) 13:00~ 東京国際フォーラム・ホールC

 いい舞台だった。初めて、魔笛を観て面白いと思った。

 最近では映画の魔笛も演出面ではとても面白かったのだが、ストーリー、世界観に対して演出がピッタリはまったものではなかった。演出のための演出、という感じ…。

 今日観た魔笛は作品の世界観と演奏、歌、演技、ダンス、衣裳、舞台装置、楽器、そしてモーツアルトの楽曲まですべてのエレメンツが、この作品こそがオリジナルであるかのように見事に調和していた。

 先入観がぶっ飛んだのは、タミーノと三人の侍女の歌を聴いた瞬間。オペラだった。オペラの舞台経験豊富な歌手達がそろっている。もっと、ソウル・ミュージカルみたいな舞台かと思っていたのだが。

 演奏はマリンバとジャンベ、ドラム缶、空き瓶?などリズム楽器が主体。一部トランペットも使われるが、オペラのオーケストラとはまったく違う。すばらしいアレンジで、モーツアルトの音楽をまったく新しい音楽に仕立て上げて聴かせる。歌はオペラの唱法なので、非常に意欲的な音楽だ。

 演奏家は楽器だけではなくコーラスや役者、ダンサーとしても活躍する。

 舞台は狭く、奥行き5~6mの間に1mくらいの高低差を付けた超弩級傾斜舞台。その両脇にマリンバが配置してある。演奏は主に下手側の4台のマリンバが担当する。演奏者はメチャクチャすごいリズム感。特に指揮や重要な演奏パートをリードしたりトランペット吹いたり、縦横無尽のミュージシャン、編曲も担当しているマンディシ・ディヤンティスは異才ぶりを存分に発揮。上手側のマリンバ4台は前奏曲や間奏曲の時だけ使っていたようだ。

 出演者は全員がオペラ歌手というわけではない。The Supremes じゃなくって The Spirits、精霊3人組はオペラの歌手ではなく、ミュージカルその他の分野で活躍しているようだ。ソウルっぽい歌声。ソプラノ歌手と重唱してもまるで違和感ないから不思議だ。コスプレっぽいカッコで、楽しい存在。

 タミーノ(ムレカジ・アンディ・モシーア)、パミーナ(ノブルムコ・ムケケザ?)、ザラストロ(シンピウェ・マイェキ?)の歌が素晴らしかった。それから、ザラストロと共に歌う信者達のコーラスも見事。厳かで非常に感動的。しまった。キャスト表見てくるの忘れた。貼り出してあったかなあ。プログラムを見ると主要キャストはダブルキャストになっているけど…。パパゲーノ(ザミレ・ガンタナ)は面白かった。芸達者な人、ミュージカルもオペラもこなす人。夜の女王(ポーリーン・マレファネ)はアリアの聴かせどころの高音部でちょっと音程不安定。いい声、説得力のある歌唱。

 今日の席は4列目下手側ブロックの中央より端っこ、通路際。いいポジションです。が、サブタイトルズはまったく読めない。ま、話は大体覚えているし、プログラムのあらすじで復習してから観たので、舞台上のパフォーマンスに集中できてよかった。前から4列目だと冒頭、炎が上がるシーンでは熱が伝わってきた。

 大満足。空席がチラホラあったけど、もったいないなあ。

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2008年12月14日

完・全・復・活!

 ずっと腹の具合が悪い。昨日はかなり痛くてほとんど食わずに働いた。歩くのも辛いのでタクシーで帰宅。

 今日は医者に行き、血圧の上が90しかないってことで点滴を受ける。あんまり物は食いたくないのだが、セブンイレブンで100円おにぎりとおでん(大根2つとつみれ2つ)購入、けっこう食えた。

 パソコンに火を入れスケジュールを見ると、今日、芝居のチケット取ってたことに気付く。あんまりにも体調悪くて最近遊ぶことに頭回ってなかった。夜7時。芝居だ。

 ま、その前にクラブワールドカップを観る。すげー。こないだのオセアニア対決はしょぼかったけど、今日のアフリカ北中米カリブはすごかった。パチューカ次も頑張れ!

 さて芝居。

演劇集団キャラメルボックス 2008クリスマスツアー
の心臓の鼓動が聞こえる場所
2008/12/13(土) 19:00~ 池袋サンシャイン劇場
脚本・演出/成井豊+真柴あずき
黒川智花/西川浩幸
岡内美喜子/大内厚雄/筒井俊作/三浦剛
大森美喜子/前田綾/菅野良一
岡田さつき/實川貴美子/阿部丈二
温井摩耶

 黒川智花ちゃん、がんばってました。席が遠くていまいちはっきりと表情が見えないのが難点。席は20列目センターブロック上手側端から2個目。もっと目がよければ…。10月2日のDM電話先行でゲットの席ですが、やっぱ土日は厳しいね。今日は通路にも観客が…。

 笑いの絶えない舞台でした。ギャグが古いんですけどアラフォー向け? でも笑いは洗練されてて、1カ月以上積み重ねてきたステージの練度というか、そんな雰囲気を感じた。

 とはいえ、いつもながらのお話。って感じで、やっぱ、イマイチ甘さが残るストーリー展開で、まあそこがキャラメルらしさ、ゆるさに癒されるってか、はまっちゃいないんだけどクセになるっつーか。

 「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」って、タイトルだけ先に決めて書き始めたんでしょうか。無理矢理当てはめて、主人公にはイマイチ遠い。

 岡内さん大内さん筒井さんがいい味出してた。絶妙のテンポ、スピード、タイミングで芝居をドライブ。菅野さんもよかった。それから温井さん。ちょこっとしか出なかったけど。

 黒川さんの役所は、西川さん演じる脚本家のちょっと生意気な娘。元気いっぱいなところは最近作のキャットストリートで見せたはじけっぷりに通じるところがあって、屈託なくてとっても魅力的。

 黒川さん、はきはきと滑舌のよい台詞はテレビや映画の映像作品と変わらずによいです。でもちょっと張り上げ気味かな。初舞台ってことでステージの発声トレーニングも少ないだろうからしかたない。今後に期待大大。でも、オイラは映像作品で見せるあの絶妙の演技が大好き。

 黒川さんのキラッキラの笑顔を見て、悪かった体調は「完・全・復・活!」…、いや、「一時復活」。完全には治りそうにないし、このまま苦しんで死んでいくんでしょうか。とほほ。

 笑って笑って、ちょっとホロリ。あんまりボロボロに泣かされることもなく(ってゆーかキャラメルのあざとさに慣れたって事か)甘甘の展開ですけど、楽しい一時であった。

 お腹空いたのでジョナサンでヘルシー豆腐ハンバーグとけんちん汁セットを食す。けっこう食えるじゃん。

 復活を期して寝よう。もう。

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2008年11月30日

しのぶでー

 今日は久々2本の映画。日本の映画。2本の映画でシノブが3人。シノブデー。

私は貝になりたい
脚本:橋本忍/監督:福澤克雄
中居正広/仲間由紀恵/石坂浩二/上川隆也
他豪華出演者多数
2008/11/29(土) 16:00~ TOHOシネマズ錦糸町②

 橋本忍脚本の名作ドラマ。完全版と謳われるこの映画も良い出来の映画だった。

 緊張と弛緩、安心と絶望、その組み合わせで、テーマ、作り手の主張を浮き彫りにしていく。わかってはいてもグイグイと引き込まれる力ある脚本。そしてリアリティある人物の設定。時代を知っている人しか書けない本だ。

 中居正広の演技がまた素晴らしい。客を相手にハサミを振るっているときの幸せそうな笑顔、思いがけない戦犯容疑をかけられ絶望的な状況に陥ってからの表情、妻子の面会を受けて見せる泣き顔、死刑執行前日からその瞬間までのなんとも遣る瀬無い佇まい、全編迫真の演技。
 戦犯として逮捕を告げられた瞬間の表情はすさまじい印象を残す。逮捕に来た金田明夫がほんとうに憎らしく思えた。(^^;

 石坂浩二。作りすぎず、いさぎよい将軍を自然に演じた。うまい。さすが。
 石坂の頭を刈る中井の表情も、巣鴨プリズンの中の絶望的状況なのに幸せそうな床屋の表情。この辺もすごい。

 とにかく映像の美しいこと。日本の大自然の美しい風景と、CGを駆使した戦中、戦後の風景、そして画角も「映画」にふさわしい作りで見応えたっぷりの画作り。

 いかにもウエットな作りになりすぎず、クールに、まるでノンフィクションのように作り上げた福澤監督の抑制の利いた仕事も好感。

 巣鴨プリズン跡に日本一の高層ビルが建つ、という昔のニュースを思い出しながら観た。

ハッピーフライト
脚本・監督:矢口史靖
綾瀬はるか/田辺誠一/田畑智子/寺島しのぶ
他豪華出演者多数
2008/11/29(土) 19:05~ TOHOシネマズ錦糸町④

 好きな監督ヤグチシノブの最新作。いい意味で期待を裏切ってくれた作品。笑いもあるけどスリルもね。

 命を預かる現場を舞台にしてるので、今までのように、いー加減な展開が通用しない。根っこの話はドシリアス。登場人物のキャラクターも真面目がおかしい、みたいな。
 取材した内容が面白すぎて異物を混入できなかったのか?

 航空業界の裏話は、かなり本音で面白い。

 1機のジャンボが事故を起こして無事に着陸するまでのストーリーに、複数の現場が描かれ、最後にそれぞれの現場、それぞれのスタッフにハッピーエンドが用意されているような、なかなかオシャレな作り。

 寺島しのぶ。やっぱうまいな。全登場人物の中で一番威厳があった。

 綾瀬はるかは、やっぱめちゃくちゃチャーミング。声ものんびりしてるし、愛すべきヘンな子を演じたら、今、日本一かも。

 田畑智子もチャーミング。オイラ的には田畑智子に用意されているハッピーエンドの予感?が一番好き。ベタですけど、ハッピーといえばあれ。

 田辺誠一…、野郎はいいか…。あ、でも、笹野高史はいい味出してた。表情だけで演技できる人。

 異物担当の竹中直人は本編には混入されずエンドロールでチラと出演。

 …冷静に振り返ると愛鳥団体がものすごーい悪役って事だな。

 くだらねー笑いよりも手に汗握る展開、そして裏話の面白さ、滑走前の飛行機内で何回もチャイムが鳴るのはチェックしてるからなのか…などと、感心しながら観るところの多い作品だった。

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2008年11月26日

おばかはおれ

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 来日公演ってことで、仕事を定時で上げてサントリーホールへ。

BERLINER PHILHARMONIKER
SIR SIMON RATTLE
JAPAN TOUR 2008

2008/11/26(水) 19:00~ サントリーホール

 生BPOはすげー。

 プログラムはブラームス・チクルスの第2夜。交響曲 第3番 ヘ長調 作品90 と 交響曲 第4番 ホ短調 作品98 の2曲。さすがに全曲聴くのは贅沢すぎて手が出ませんでした。ってことで、大好きな4番が聴ける今夜を、フジテレビ先行予約で購入。

 ブラームスの交響曲第3番。あんまり好きじゃなくてほとんど聴いてなかった。先日ハイビジョンでNHK音楽祭、ヤンソンス&ロイヤル・コンセルトヘボーで久々聴いた。あんまりピンとこなかった。

 でもでも、ラトル&BPO。すげーよかった。特に1~2楽章の美しいこと。3番で美しいというと3楽章のイメージですが、3楽章はカリカリの高解像度写真みたいな音で、演奏はすごくいいんだけど、楽曲にまとわりつくロマンティックなムードを極力排除したようなクールな音楽になっていた。それに比べ、1~2楽章のロマンティックさと来たら、そして演奏のすごさ。ラトルはほとんど指揮っぽい指揮をせず、まるで室内楽の合奏のようにオケだけで素晴らしい音楽を紡いでいく。4楽章も破綻なく、パーフェクトな名演。ラトル&BPOの3番はまじすごい完成度。感動しました。3番、見直しました。

 と、ここで休憩。

 席は1階4列下手から6個目。
 うーん、前過ぎる。端っこ過ぎる。これでS席か。
 遠鳴りは聞こえず、直接音が勝つ。見えるのは第1ヴァイオリンの背中ばかり。
 そんなことより、下手寄りに位置するフレンチホルンの開口部?ラッパの先から出る音が後ろの石壁に直撃! 壮大なる反射音。音量のバランスがメチャ悪いのだ。ホルン主席のソロはすごくいい演奏で、ブラボーが出てましたし、おそらくポジションもホルンパートの中では最も舞台中央寄りだったのでしょう。ホントにいい音、いい演奏でしたが、ホルンの重奏となると一番下手寄りのおそらく女性の音が石壁に…。すさまじい音響でした。

 さて後半。

 好きなブラームス交響曲第4番。ラトル&BPOの演奏はさっぱりポン酢風味。1~2楽章はまあまあ。巨匠らしい振り。ホルンのデカさが気になる。3楽章は弾むようなリズミカルな楽しい楽想を強調、とっても軽やかにノリノリの演奏です。そして4楽章。もっともカッコイイところですが、この楽章がもっともあっさりすっきり。昼メロの劇伴に使われるような重々しい感じはなく、速めのテンポで進み、ラストもさっさと終わる。う~ん、なかなか新鮮な4番。3~4楽章は聴き物でしたよ。ただ個人的には4楽章もっとねっとりしてほしかったかも。

 最後は長い長いアンコール。オケが引き上げても拍手はやまず、ラトル一人でカーテンコールに応える。それでも鳴りやまない拍手に、飲みかけのビアジョッキを片手に登場するラトル。ビールのおじゃまは野暮天だあ、ってことで演奏会もお開き。

 やっぱすごいな、BPO。情緒的になりすぎず、抑制の利いた芸術作品。これもまたよし。

 あー、でもこの後がいけない。

 クロークに預けたコートを受け取ろうとしたら、預かり証のタグがない。どこをさがしてもない! 落っことしたのかと会場を見てもドアが閉ざされた後。仕方ないのでなくした旨を伝えて、一筆書いてコートを受け取って家路に向かう。

 そうだ、カバンに押し込んだマフラー取りだしたら、ん? なにこれ。タグ? 二度見。…タグ? …。あるじゃん、タグ! マフラー入れるときにポケットの中身も一緒にカバンにつっこんでいたらしい。いつの間に? 記憶が全くない…。(^^; 明日郵送で返さなきゃ、あーばかばかオバカおれ。
 せっかく盛り上がってた気分がすっかりしょぼん。

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2008年11月24日

おばかぶき

 けつがはみ出て左尻が痛いです。狭い座席でした。

 浅草は雷門をくぐり浅草寺境内、特設の芝居小屋、平成中村座で芝居見物。

 下手側の端っこ。花道から4個目。ちっさな座布団1枚分の領分。

平成中村座十一月大歌舞伎
隅田川続俤 法界坊
中村勘三郎/中村扇雀/中村橋之助
板東彌十郎/中村勘太郎/中村七之助
片岡亀蔵/笹野高史/他
演出:串田和美
2008/11/24(月・振替休日) 11:30~
平成中村座(浅草寺境内特設小屋)

 筋立ては如何にも歌舞伎のお約束、でも歌舞伎とは思えぬ喜劇でした。平成中村座の舞台では半端な喜劇ではなく大爆笑の連続、しかし大切はドシリアスな所作事。

 とにかく笑った。楽前日とあってか勘三郎さんのくだらねーアドリブも暴走気味? 橋之助さんや扇雀さんも笑いをこらえることができないような場面が続出。

 しかし皆さん巧いなあ。勘三郎さん、亀蔵さんははじけてます。それから台詞もなく笑わせる七之助さん、すごい。あの間の取り方、表情は絶妙。コメディーセンスも一流です。淡路屋さんはちょっと悪乗りかな? 黒子も大活躍でくだらなさ満点。
 そして皆さんオバカと真面目を交互に繰り出す演技はさすが。オバカな演技の傍らで真面目な演技をする人もさすが。でも橋之助さんはいまいち突き抜けられず、って感じで二枚目を貫いておりました。

 一幕、二幕は通しで演じられるので、休憩までが長い。弁当を買っておいたのだけど、なかなか食べることができずお腹空いた。それから寒くてなんだか頭が痛くなってきた。

 やっときた休憩。幕の内弁当は美味しゅうございました。休憩の間、花道と舞台では所作舞台を敷き詰める作業が行われる。

 大切の所作事。勘三郎さんが双面、野分姫の幽霊と法界坊の幽霊が合体した怨霊、姿はお組、で女形の舞を見せます。見事です。扇雀さんと左右対称で踊るあたりは、さすがに扇雀さんの女性らしい優雅さが秀でております。お組としての台詞は黒子になった七之助さん(野分姫)がしゃべり、勘三郎さんが口パクを合わせる。だんだん法界坊の本性が見えてくるあたり、ユーモラスでもあり迫力もあり。そして串田節全開の派手やかな幕切れは期待を裏切らない。

 平成中村座の小屋は特設ということで外の音が色々聞こえる。途中から降り始めた強い雨、屋根を叩く雨音も一つの風情か。上空のヘリの音もまた…。

 最後は平成中村座お約束?のスタンディングオベーション。満足満足な舞台でした。

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2008年11月 9日

トンネルを抜けると軍港だった

 錦糸町から快速一本1時間半ちょっと、初めて横須賀に行った。

 トンネルを抜けると軍港だった。

 軍艦。一応押さえましたが、一番のシャッターポイントは横須賀駅手前、トンネルを抜けたところを車窓から。残念ながらカメラ準備してなかった。

 潜水艦。ずんぐりむっくりしてます。

 鳥。ゆりかもめちゃん。軍艦観てます。

 この街が今井絵理子ちゃんや新垣仁絵ちゃんや内山理名ちゃんや星野真里ちゃんや木内晶子ちゃんや椎名法子ちゃんが吹奏楽に燃えた街か…。

 …。(^^; 目的はコンサートだった…。

横須賀芸術劇場開館15周年記念
サンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団
チャイコフスキー・フェスティバル

指揮:ユーリ・テミルカーノフ
ヴァイオリン:庄司紗矢香
2008/11/08(土) 15:00~ よこすか芸術劇場

 大好きなヴァイオリニスト、庄司紗矢香さん出演のコンサート。テミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルの演奏は前回来日公演の模様をテレビで観た。ショスタコの「森の歌」がものすごい感動的な名演で、一度は生で聴きたいと思っていた。

 プログラムはチャイコフスキー。今日の演目は名曲アルバムか!と言いたくなるような取り合わせですが、庄司紗矢香出演で日程が合う公演が今日しかなかったのでネットでゲット。でも出遅れて一番いい席が3階席上手側最後列という状況。一般発売日当日4/26にe+で購入。

  1. オペラ「エフゲニー・オネーギン」op.24から
    ポロネーズ
  2. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35

休憩

  1. 交響曲第6番 ロ短調 op.74 「悲愴」

 1曲目のポロネーズで座席の音響を確認。かなり低音がブーミーでコントラバスに他の楽器が負けてます。これはステージの床の鳴りがすごいんでしょうか。1階席ならバランスいいのかも。3階席はかなり見下ろす感じ。しかも4階席の屋根の影響もかなりありそうな最後列だし。よこすか芸術劇場、写真で見るとまるでヨーロッパの古くからあるオペラハウスのようで期待していたのだが…床がタイルでした…。
 演奏は華やかな曲を堂々と、格調高く、巨匠と一流オケが奏でる、っぽい演奏。

 2曲目は庄司さん登場。庄司さんのコンチェルト生で聴くのは3度目。ブラショスタコ、そして今日のチャイコ。

 ブラヴォーでした。庄司さんはいつもながら正確無比なピッチ、抜群のテクニックをベースに、ユニークでいながら、音楽を壊さず、いかにも「やってます」感のない真の音楽を聴かせてくれる。
 庄司さんの特徴、弱音部の極端なまでの繊細な表現。これまで音がやせた感じがしていたのだが、今日の演奏ではしっかりと音の芯を残したまま、恐ろしくナイーブな音色を聴かせてくれた。これはホールの特性もあるのかもしれないけど、パワーと柔軟さをさらにアップさせた気がする。
 カデンツァでは庄司さんらしい曲の美しい特徴をより美しく描写するようなユニークな演奏。庄司さんは芸術家然とした堅苦しさを感じさせずにすごいことを演ってくれる。
 テミルカーノフ指揮のオケとの息もピッタリで、テンポの緩急を強調したような演奏プランも完璧に決まって、斬新なチャイコのコンチェルトだった。ますます庄司さんのファンになる演奏だった。

 アンコールを一曲。聴いたことのない曲でした。古楽っぽい奏法で弾き始めたので、バロック音楽かなと思って聴いてたら、途中ポピュラーっぽいメロディーもあり、短い曲の中に色んなテクニックと音色が詰まってて、演奏も、緩急、音の強弱、間の取り方すべてが絶妙で、庄司さんの歌が存分に発揮された曲だった。庄司紗矢香編曲によるロシアの映画音楽「私の最愛の女はいずこへ」。ため息が出るほど素晴らしい音楽の時間。(ロシア映画「運命の皮肉」(1975年)から「私の最愛の女(ひと)はいずこへ」/音楽:ミカエル・タリヴェルディエフ)

 休憩はさんで後半。

 メインは「悲愴」。

 テミルカーノフとサンクトペテルブルク・フィルの演奏はちょっと速いテンポかなと思いきやゆったりしてるようでもあり、スピードに緩急を付けた不思議な感覚。それから3楽章、4楽章と極端に金管を大音量で鳴らさせるなど、いままで聞き慣れていた悲愴とはかなり違う感覚。もちろん音楽が壊れるようなとんでもないトライではないのだが、音量のバランスを意識的に変えて演奏していたようだ。「ああこの曲では金管のパートはこう書かれていたのか」とわかって面白い体験。
 今日聴いたチャイコの曲ではオーボエよりクラリネットが目立っていた。そしてそのクラリネットが抜群に巧いし、指揮者の音の引き出し方が絶妙というか、とにかく美しい演奏だった。他にフルート、ファゴット、トランペットに感激。
 そして何より弦のアンサンブルがキレイだと思ったのだが、コントラバスがやたら目立って聞こえる席に座っていたのでバランスはいまいちかなと思った…。

 のだが…そうではなかった。

 アンコールのエルガー、メチャクチャキレイな弦楽アンサンブルに絶妙のバランスで密やかに管がからむって感じの、透徹した空気感と深々とした奥行きある立体的な音楽。コントラバスも弦全体の均衡を崩すことなく美しい低音を響かせた。

 なんでしょうか、この完成度と芸術性と音楽性の高さは。メチャクチャ感動のイギリス音楽…ん?…でした。(庄司さんはアンコールもロシアでしたが…)

 遠くまで来た、って感じだったけど、いいコンサートでした。

 ホールの外はすでに真っ暗。入り江に沿って駅に向かって来た道を戻る。

(↓この道が真っ暗になった感じっすよ↓)

 JR横須賀駅前にはなんにもないので、駅のコンビニでサンドウィッチを2つ買って帰りのグリーン車に乗り込むのだった。

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2008年11月 3日

幸せ75%ありがとうマジで!

 リアルな世界がオーバーラップしちゃった瞬間冷めるというか現実の脳が冴えちゃって芝居に入り込めないことがある。

 そういう感覚もありーの、しかし、そういう感覚とはまた違う、もっとシラケに近い感覚なのかな、作ってる人を外から眺めるような感覚?
 編集者時代にちょっとそんなこともあったけど本谷有希子さんのお芝居にそんな部分も感じつつ、一方で笑ってる自分もいて、でもその笑いは反射としての笑いなのか構えてイザ!という笑いなのか、自分の感覚が信じられない部分もあったりして。

 今日の芝居は7割5分満足。

PARCO produce
幸せ最高ありがとうマジで!
作・演出:本谷有希子
永作博美/近藤公園/前田亜季
吉本菜穂子/広岡由里子/梶原善
2008/11/03(月・文化の日) 14:00~ PARCO劇場

 今日のお席は I 列、本来は9列ですが、PARCO劇場はXYZA…とくるので12列?通路挟んで。まあまあの距離。中央ブロック下手側通路より2つ目。

 本谷有希子による場内アナウンスを笑い流しながら、客席に目を移す。

 前の兄ちゃん座高高い上に髪の毛立てて邪魔くさいなあとか左隣の客はえらいタバコ臭いなあとかいかにも前田亜季目当てのオタク風な客がいるなあとか今来たでっかい防塵マスクした客本谷有希子似だなあ本人じゃねえのとか前の方には山藤章二に似た客が座ってんなあとか考えているうちに本谷戯曲初体験の始まり。

 開演5分くらいまったく台詞もなく、何も起こらない日常の営みを延々と描写する中に、とんでもない非日常分子が入り込んでくるという趣向。永作博美は恐ろしく可愛いというかキレイ。細くて顔小さくて目が大きくてキラキラしてて…などとあれこれ考えてしまって困った。可愛らしすぎるのも困りもんだ。

 共演者は巧い人ばっかり。でも、主役を初めみんな本谷色に染まっちゃって個性は出にくい。

 梶原さんや近藤さんも本谷色に埋没か? というより魅力的な男がそもそも出てこない戯曲なので、仕掛けの中に見事にはまる完璧な演技力をこそ求められての配役か。

 反面女性陣、吉本さん、広岡さんは個の色を放射しまくって魅力的な演技。前田さんはテレビや映画で観るナイーブな役柄ではなく血のつながらないさえない兄(近藤)にパンツ見せちゃうような屈折ぶり。こちらは染まってます。

 現実の世の中で理解不能と言われるような犯罪が横行する中で、主人公の女は確信犯、愉快犯か? いまいちインパクトに欠ける痛い女。ぶっ飛んだキャラにはなりきっていなかった。

 本谷の狙いはどの辺にあったのか。チラシにあるコピーに惹かれたのだが、あれは本谷の筆によるものなのか、スタッフが取材に基づいて書いたものなのか。実際の舞台を観たらかなり方向性が違ってしまったようだ。

 コピーにあった「私はただ欲深いだけだ」ってとこに突き進んで欲しかった。なんとなく落とし前を着けてしまった。おかげでキャラクターのインパクトが弱くなり、現実世界を想起させる言動も現実の怖さからは軽くなり、異常事態を笑うという突き抜けもなく、残念。

 己の欲望だけに突き進む女の方が成り立つ。でも、いままでの本谷作品と変わらなくなるのかな? 聞くところによると前作「遍路」で新境地に出て、今作でまた本線に戻ったとか。本3冊、映画の「腑抜けども、悲しみの愛を見せろ」しか本谷作品に触れたことないから何とも言えないけど。

 笑いどころもあるが、ウザさを楽しむ芝居か…。

 まあ面白い舞台だった。ユニークだし。永作さん可愛いし。

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2008年10月26日

もーれつおもしろかたす

 またきた、腹の激痛。

 あまりの激痛で、昨日は昼に会社を引けてタクシーで帰宅し部屋で寝込む。ものすごい脂汗。過呼吸気味で体中しびれた感じ。しばらくしても治まらないので医者に行く。レントゲン撮っても腸閉塞ではないという。が、寝ても起きても座っても歩いても何しても激痛。とりあえずブスコパン注射。よろよろと家に帰って、夕方5時過ぎから今朝9時過ぎまで寝て過ごす。痛みで熟睡はできないのですっきりせず。

 波のように襲う痛みも夕方までに大分回復。とりあえず出かけてみることにしよう。

私生活 PRIVATE LIVES
内野聖陽/寺島しのぶ/中嶋朋子/橋本じゅん
中澤聖子
作:ノエル・カワード/演出:ジョン・ケアード
翻訳:松岡和子
2008/10/25(土) 18:00~ シアタークリエ

 大好きな役者さん、内野聖陽さん主演。も一人の主演に寺島しのぶさん。そしてまた味のある中嶋朋子さんと新感線の橋本じゅんさんという猛烈魅力的なキャスト。寺島さん、中嶋さんの舞台はコレが初めて。

 座席は前から4列目と、近目のオイラにはうれしいのですが、ポジションは上手側の端っこ。なんか端っこしか当たらんなオイラ。かなり体をひねらないと見えんのよね。

 席はともかく、もーれつ素晴らしい舞台でした。内野さん寺島さんの存在感はさすが。しかし、一等最初に登場する中嶋さんの美しさに釘付け。

 お芝居の90%は痴話げんかという不思議なお話。大きな筋立てもしょーむない話ですが面白い。やっぱイギリスの戯曲はいけてますな。翻訳もいいし、役者の皆さんも完全に役をつかんで台詞に生命感を与えている。

 さすがにこれだけの名優が揃って、あんだけよくできた本だと面白い。

 演出もうまい。戯曲の持つ華やかさと、ばかばかしさ、いかにもフィクションくさいフィクションをオシャレな舞台に仕上げた。

 一幕でとんでもない偶然からありえない話が始まり、二幕でしばらく穏やかな時を過ごす。二幕はほぼ全編、内野と寺島の舞台。見所は2人のデュエットでしょうか。内野さんは歌うまいなあ。ピアノを弾いているように見えたけど、あれはどういう仕組み? ヤマハの電動演奏でしょうか。録音じゃなくて、アコピの生音だったけど、あの演奏はプロによるものでしょう。

 二幕の途中から大波乱。舞台の小道具もメチャクチャ。スゴイね、あそこまでの演出。最後にちょこっと中嶋、橋本が登場してそのまま三幕へ。三幕の主役は中嶋と橋本か。最終盤、2人の大げんかはあまりのバカバカしい展開に大爆笑! 橋本さんは、あの味を期待されてのキャスティングだったのでしょうか。さすが新感線。しかし、それに輪をかけて中嶋朋子さんのオバカなはじけっぷりがモーレツにおもしろい。

 終わり方も衝撃的? 大人の上質なコメディー、見応えたっぷりの素晴らしい舞台でした。

 出かけてよかったよ。

 最後、大笑いしているときに腹痛の波が。これは腸のせい? 笑いのせい?

 いつになったらお腹よくなるのかな。

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2008年10月 1日

悪夢のようなメールが

 平山あやちゃん急性咽頭炎!?

 だいじょうぶかにゃあ。

 その代役が鈴木蘭々…。

 悪夢のようなメールを受け取ったが、あやちゃんの一日も早い回復を祈るばかり。

 それにしても朝寒い。

 今日からスーツで出勤。

 一年に数週間しか着ない夏物。

 で、帰りにコナカによって秋冬物を買ってしまった。

 スーツ2着。3年前に買った安物がケバケバになって裏地ボロボロになって仕方なく。

 一年は早い。三年経つのも早い。

 年だにゃあ。

 子供の頃は3年てかなり長かったけど、中学とか高校とか。

 あっという間。

 ブログのプロフィールを3年更新してない。3年年取ってない。(^^;

 まあいいか。直木三十五みたく年取らないことにしよう。

 絢香の武道館ライブDVDを見ながら今日もまた酒を飲む、ダメな大人…。

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2008年9月28日

若~いピアニストのラフマに感動

 今日は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団の江東公会堂定期。

 尾崎有飛さんのラフマニノフ/ビアノ協奏曲第1番、楽曲はいまいちキャッチーじゃないけど、演奏はとてつもなくすばらしかった。

 尾崎さん、知りませんでしたが19歳のピアニスト。ステージに上がってきた姿、若いです。大丈夫なのかな、ラフマニノフ。と、ちょっと心配になったけど、テクニック抜群、そして、1楽章の最後、2楽章の冒頭のカデンツアを聴いて、音楽性もピカピカ光る、めちゃ才能あふれるピアニストだとわかった。

 まだまだ弾くことに一所懸命みたいな感じの、若々しいプレイスタイルも好感。今後、どんだけすごいピアニストになっていくのか、ミルヒーが千秋に求めたように、セクシーなステージングを身につけていくのでしょうか、メチャクチャ楽しみ。リサイタル行きたいけど平日は難しい。

東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
第14回 ティアラこうとう定期演奏会

ピアノ:尾崎有飛
指揮:本名徹次
2008/09/27(土) 15:00~ ティアラこうとう 大ホール

  1. 武満徹/波の盆
  2. ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第1番
    嬰ヘ短調 作品1(改訂版)

休憩

  1. ドヴォルザーク/交響曲第9番
    ホ短調 作品95 「新世界より」

 1曲目の「波の盆」。テレビドラマの音楽を演奏会用に構成したものだとか。見ましたよこのドラマ。大昔、確か土曜か日曜の昼間にやったような気がするんだけど、TBSと思ってたら日テレだというし、そのへんあいまい。実相寺昭雄監督作品で、覚えているカットというと、水を張った盆の水面を語り部が指先でつついて波立たせながらモノローグで物語るシーンとか、実相寺さんらしくローアングルで超ワイドレンズで寄りの絵とか、車ナメで、石田えりを撮ってたような、そんな画面が印象に残る。演劇のような演出が魅力的だった。もう一回見たいんだけど、ビデオないし。

 で、音楽ですが、めちゃくちゃ美しい。本名徹次さんの指揮がよい。演奏も抜群によいです。TCPOのとってもきれいな弦の響きと、この曲では金管も木管もいい緊張感でタケミツの美しい音楽を紡ぎ出す。

 この後の演奏が楽しみになった。

 んで、冒頭に書いた尾崎有飛さんのピアノによるラフマ。コレがまたよくて、休憩挟んでどうなることやら、期待はさらにふくらむのだった。

 で、休憩。

 後半は名曲コンサート。ドヴォルザークの新世界より。

 この曲の演奏はどうなのかな。1楽章から3楽章まで、ずいぶんとハイテンポで、情緒を廃したような演奏。いい緊張感はあるのだが、この曲に持っていたイメージとはかなり違う。別にイメージ崩れてもいいんだけど、良さが分からない。もっとじっくり音を聴きたいかな。特に迫力満点で好きな3楽章もあっさりした印象で物足りない。

 4楽章になって音の作り込みがまったく変わる。ここだけじっくり仕上げてきたって感じ。音の響きも、個々のパートの集中力もまるで違う曲のようによくなった。

 今日のコンサートの満足度は前半120%、後半80%くらいかな。

 尾崎有飛さんに期待。それから本名さんの違うプログラムも聴いてみたい。どんな音楽家なのか、いまいちつかみきれない。

 それから客の質、飴をなめながら聴くのはいいけど飴の包み紙の音がうるさい。そして鈴の付いた財布?バッグ?そんなもの持ってくるな!

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2008年9月25日

どうしてもえずく

 今日は午前中検査。

 胃カメラの麻酔を飲む。飲んじゃいけないんだけど飲んでしまう。喉の奥で止めておくって、どうしてもできないで、やっぱ今日もえずく。

 直径5ミリの内視鏡が辛い。昔のぶっといやつに比べたら全然楽なはずなのに。

 ちいさなポリープを1個取った。

 エコーで膵臓がヘンだよということになり、急遽予定外のCT撮影。

 やっぱ膵臓がヘンだと。形がヘンだと。ガンではないだろうと。とりあえず採血して膵臓関連の酵素?をチェックすることになった。その結果はまた後日。そして、3カ月ごとにチェックしてみようと言われた。

 で、最近の腹の痛さは、…腸の動きがヘンなんじゃない?ってことで薬を続けることになった。なんだろう。すっきりするつもりが、新たなヘンをみつけてしまった。

 午後は仕事に出、8時半まで。空腹でフラフラになった。

 家に帰ってスーパーで買った海苔巻きを食し、焼酎のお湯割りを1杯…って大丈夫なのか?

 録画しといたキャットストリート

 谷村美月、黒川智花、高部あいが出ていて幸せ(オイラが)なドラマ。

 来週最終回か。ケイトどうなるんでしょう。しあわせになあれ。オレもな。

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2008年9月20日

マニアはウザイ。

 今日はコンサートをはしご。

 1個目はクラシック。堀米ゆず子と児玉桃のリサイタル。

 2個目はジャズ。阿川泰子と松岡直也のセッション。

 2つとも、隣にマニアが座ってウザイのなんの。

 1個目は右横。全席自由席。よりによってオイラの隣に座るなっつーの。

 演奏中にあら探し。いちいちアンケート用紙に書き込んでる。

 ウザイ! ウザ過ぎる!

 そーいうのやりたいんならひとりではしっこでやれっつーの。

 そのあまりのウザさに、1曲終わるのを待って別の席に逃げたよ。

 上手側ブロックの誰もいない一帯に逃げたところ、その席のむちゃくちゃ音響がよいのにビックリ。さっきまでの席はいまいちヴァイオリンの響きが物足りなかったのだが…。

 ありがとう!ウザイ生き物!!(^^;

 2個目は左横。セットリストをメモしているのだが、というか、メモなら別に気にならないのだが、そのメモの採り方が問題だ。

 いちいちケータイ開けて書き込むな!っつーの。

 ライブ中、ケータイ開けるたびに明かりがウザイの。しかも前のめりで書き込むから視界が遮られてウザイの!

 ウザイ男よ!コレクターするより、音楽楽しめっつーの。(^^;

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2008年9月15日

お月見ライブ

 昨日の激痛は治ったものの、腹痛は続いている。食欲もない。

 朝はカロメーを一箱。昼はレンジで作るリゾット。1食分には軽い食事だが、なんとか押し込む。お腹が痛い。

 こんな状態で出かけることはできるのか? 我慢できない激痛ではない。

 16:15、とりあえず家を出る。激痛が出るようなら家に帰る。そういうことにした。

 昨日アヴリルのライブをキャンセルしたが、今日は愛ちんのライブ。無事に帰れるのだろうか。

LOVE IS BORN -5th Anniversary-
大塚愛
2008/09/14(日) 18:00~ 日比谷野外大音楽堂

 初めて当たったラブイズボーン。

 といってもチケット応募したのは2度目。一昨年と今年。昨年は別の予定で埋まってた。

 体調悪いのに立ち見席。もっとも、ライブが始まれば総立ちですが。

 立ち見は整理番号110番台。総立ちの会場ではまったくステージが見えない。

 お腹は大丈夫だ、痛いけど。ものは食えない。食わずにライブに突入。

 ライブが始まると、やっぱり飛び跳ねたりして大騒ぎ。本当に大丈夫か、オレ。

 特に今日はオイラの大好きな「片思いダイヤル」「Happy Days」「ラーメン3分クッキング」もあったし、もちろん「Smily」「さくらんぼ」、あと「妄想チョップ」、「Birthday Song」「CHU-LIP」(いかん、ダンスを忘れている)とノリノリの曲がたっぷり。

 騒ぎました。

 斜め前にいたお姉さんがこっち見て笑ってました。

 「アホやなこのおっさん」みたいな。

 ノリのいい曲はステージが見えてなくても関係ない! 勝手に盛り上がりましたよ。

 「大好きだよ。」「金魚花火」「桃ノ花ビラ」「クラゲ、流れ星」「雨の粒、ワルツ~LOVE MUSIC~」、あとなんだっけ、バラードタイムはきつい。まったく見えないので、月を眺めたり、目を閉じたり、空を観たりしながら聴く。

 ラストの日生の歌も、目を閉じて聴く。心にしみる。

 愛ちんの歌は元気が出る。心を打つ。

 しかし、ポンポンがなくて助かった。あれ踊ったらポンポン(お腹)が破裂してたかも。

 MCタイムで、愛ちんとみんなでお月見。

 いい雰囲気のライブでした。

 帰りにもらったお土産。

 このステッカーと缶バッヂ。

 超うれしい。

 さりげなく渡してくれた。

 その手作り感がうれしい。

 最後の最後までいいライブでした。

 家に帰ると、食欲はまったくないが、むりやり詰め込む。

 本当に大丈夫か、オレ。

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2008年9月13日

べつばらがほしい…

 いつもの土曜日に比べてちょっとだけ早起きして映画を見に行く。

フライング☆ラビッツ
10:00~ 丸の内TOEI1
初日舞台挨拶
石原さとみ/真木よう子/滝沢沙織
渡辺有菜/鹿谷弥生
高田純次/白石美帆
瀬々敬久監督

 映画は面白かった。スポーツ映画としてはハラハラドキドキ感は全くないけど、いい感じの予定調和?結末なんてどうでもいいけど、描かれているエピソードや展開を素直に楽しめるし、なんと言ってもコメディーとしてウデのある役者が揃っていていい。

 主役の石原さとみ、脇の白石美帆、高田純次、3人とも抜群の間のとり方で、無理に笑わそうという感じのない、シチュエーションの面白さで笑わせてくれた。JOMOの監督役の久ヶ沢徹もよい味出してた。ちりとてちんの鯖屋の人だな。何でも屋の大杉漣も出しゃばらず裏切らず。

 シリアス部門担当の真木よう子、堀内敬子が映画を引き締めていた。堀内さんはかなり頑張ってたな。

 舞台挨拶は華やかでした。

 やっぱ真木よう子さんは顔ちっちゃ。かなり不思議発言が可愛い。

 顔小さいといえば白石美帆。メチャクチャ可愛い。着てる服もメチャクチャ可愛くて、誰かにつっこまれたのかな、「最年長なのでガンバってみました」なんて言ってた。

 純じいに期待したのだが、いつものいい加減発言の面白さがなかった。昼間は弱いのかな。

 石原さとみは映画の中で使われている「別腹」って言葉で舞台挨拶をシメ。うまい。

 腹といえば映画見てる途中から腹が痛くなってきた。

 腸閉塞っぽい状況は続いている。痛みの波が来る。

 次の予定があるのだが、この腹痛では直行は無理。

 ってことで家に帰って様子を見ることにした。家に帰る間、どんどん腹が痛くなる。

 13:15帰宅。横になって激痛に耐える。

 なんとか起き上がれるようになったのは16:30頃。と言ってもまだ痛いけど。

 17:00開演のアヴリルのライブをキャンセル。アリーナ席\8,500-。とほほ。

 ものが食えない。どうしよう。

 治るんだろうか。手術なんてことになったらどうしよう。

 あーあ、こんなお腹イヤだ。別腹が欲しい。

 アヴリルは昨日買ったDVDで我慢しよう。

 明日は復活できるだろうか。

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2008年8月30日

ヤバ ソニン キム ナケル

 腸閉塞で倒れかけたのが月曜日。

 このまま死ぬのかと思うような激痛の夜から、なんとか1週間もった。

 度重なる開腹手術の経験から、腸が癒着しまくってるらしい。前回手術の時は腸の癒着はがすだけで3時間かかったとか。

 マジで閉塞したら緊急手術も緊急じゃなくなって亡くなってしまうかもね。(^^;

 なんとかものも食べられるようになった。これなら観劇もOKかな。と、得チケで取ってしまった。2週間ぶりのミス・サイゴン。

 これは帝劇で買ったCDのジャケット。

東宝ミュージカル ミス・サイゴン
キム:ソニン/エンジニア:橋本さとし
クリス:藤岡正明/ジョン:岸祐二/エレン:RiRiKA
トゥイ:石井一彰/ジジ:桑原麻希/タム:寺井大治
アンサンブル:青組
2008/08/30(土) ソアレ 17:00~ 帝国劇場

 家を出ようとしたら突然の豪雨。滝のような雨。しばらく様子を見て、やみそうな気配を感じて外出。

 電車に乗って、途中、豪雨の雲に追いついてしまい、大変な雨。でも有楽町に降りたときは小降りに。

 さて今日はちゃんとキャストを確かめてソニンキム。アンサンブルには唐沢美帆も入ってる。

 エンジニアの橋本さとしさんはベガーズ・オペラでかなりビックリの演技派っぷりを見せてくれた人で、ちょっと期待。

 エレンはRiRiKAさんだし。

 席は1階Q列(17列)です。ど真ん中ブロックの上手側はじっこの席。得チケのくせに抜群の席ではないの。

 さて、舞台が始まると…。

 音響は、前回の2階S席の方がはるかによかった。ミニコンポの音にたとえれば、前回が10万円クラスなら、今日の音は3万円クラスのコンポか。高域がギャンギャン暴れてうるさい音。前回の方がウエルバランスでした。

 ソニンちゃん。目立たない子。あれだけ大きな舞台で大人数が登場するシーンでは、かなり存在がかすむ。舞台アクションも大きくないし。

 それから声量が残念ながら周りのキャストに劣る。二重唱のシーンでは、クリスとジョンは彼女に会わせてくれているようですが、エレンとエンジニアは情け容赦なく彼女の声にのしかかります。声も歌唱法も魅力的なんだけど、声量の不足はいかんともしがたいものがあるのです。

 but、しかしながら、ヤバイんです。あの演技。演技というか、魂乗り移ったような、一人の女性の存在。キムの魂の言葉、行動がまるでドキュメンタリーでも見ているように強烈なパワーで伝わってくるのです。痛い。痛いです、胸が。

 エレンとの対決シーン。クリスへの熱い思い、エレンの存在への憤りというか強烈なとまどい、そして身を退く決意をした瞬間、息子の将来をエレンに託そうとする母の迫力、新妻キムではまったく感じ取れなかった女の情念が、ソニンちゃんからははっきりと伝わってきた。

 新妻キムはRiRiKAエレンに完全に食われていたが、今日のソニンはRiRiKAの影を完全にかすませてしまった。

 なんというか、演技の流儀が完全に違うのだな。ミュージカルの、誰にも聞き取りやすい歌唱法と演技を両立した、ある種様式美的な演技と、演じている人物の魂を自分のものにして言葉を発し、ふるえ、おののき、涙しながら表現する演技。

 彼女の魂の歌唱が終わると、自然に頬に涙が一筋流れた。やばい、泣ける。泣けまする。

 ミュージカルシンガーとしてはソニンちゃんはまだまだスキル不足ですが、演技者としては素晴らしい表現をしていた。彼女のブログで、役からなかなか抜けられないと書いてあったが、あの演技を目の当たりにすれば、それはよく分かる。

 今日の舞台はソニンの迫力のせいか、共演者の演技もすごかった。

 クリスの藤岡正明。舞台での存在感もあるし、優しそうな好青年、クリスを見事に表現していた。そして彼の熱唱、熱演も胸にくる。声も美しく、スキルも高い。サイゴン陥落のシーンでの魂の叫び。地獄のベトナム時代の話、キムと過ごした夢のようなひととき、そしてアメリカで再生を求める自己の魂を妻エレンに語る(歌う)シーン。彼の絶唱にまたもや涙。やばいです。

 エンジニアの橋本さとしさんは、歌は抜群にうまいし、存在感もあるのだが、歌がイマニだった筧さんに比べると胡散臭いまでのキャラクターが乏しい。まあ、筧さんにしても橋本さんにしても本気でアメリカンドリームを夢見てるようには見えなかったからどっちもどっちか。

 前回、新妻キム・筧エンジニアの回は様式美、スタイリッシュな舞台を楽しみ、今回、ソニン・キム、藤岡クリスの回は魂の演技を楽しんだ。

 難しいのお。

 ミュージカルに歌を求めるか演技を求めるか。

 過去に観た、アメリカから来たブロードウエイミュージカル(ワールドツアーカンパニーとか全米ツアーカンパニーとかだけど)ではそのどちらも見事に両立されていたが…。

 次は10月、笹本キム・別所エンジニアを観る予定。

 今日はデジカメで撮ったので手ブレほぼなし。

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2008年8月26日

アンコントローラブル

 ウォークマンが壊れたので修理に出した。

 保証期間中ですが、ただでやってくれるんでしょうか、ちと心配。

 コントローラーというか、十字キーというか、上プッシュがきかなくて、カーソルの上への移動ができなくなった。

 有料でも3000円くらいまでなら許そう。

 なおるまで、もう一台のウォークマンの出番。

 容量半分の8GB。音もちと落ちる気が…。

 ちなみに今外で使ってるのはこのヘッドフォン。

 けっこういい。ゴムはオーディオテクニカの白っぽいのに替えてる。(まったく同じ物)

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2008年7月20日

羊が一匹

 20年以上ぶりに下北沢で降りましたよ。道に迷いましたよ。という以前に駅の出口がどこか迷いまくりましたよ。

 というわけで開演10分前にやっと到着、本多劇場。空腹。

 パンフは白地に透明なシルク印刷でスキャンできね。

羊と兵隊
岩松了:作・演出
中村獅童/田畑智子/辺見えみり
近藤公園/田島ゆみか/佐藤直子
高橋理恵子/永岡佑/阿部ユキ/岩松了
2008/07/19(土) 14:30~ 本多劇場

 私、40代会社員。というかアラフィフです。ええ、昔はね、10代、20代の頃は、こういった難解系、あるいは文学系なお話を喜んで観て、仲間と語り合ったりもしましたよ。

 でもね40超えると脳にエネルギー廻す元気がないっつーか、新感線とか平成中村座とか観てガハハと笑ってる方がいいですわ。

 そいういう文化的へたれな状況は、ちょっと悲しくもあり、かなり楽しくもあり。

 座席は後ろから2列目、下手側の壁から4番目の席。真ん前に座った女性は隣の空き座席を利用して、ガッツリ眠っておりました。私もけっこう眠気が…。

 岩松さんの本は言葉の選択がとても面白いのだが、あの台詞のテンポの速さが逆に羊カウントみたいな効果を生んで…。

 zzz

 辺見えみりさんはお顔が小さくて美しかった。双眼鏡でずっと姿を追ってしまった。メチャクチャ大量の台詞を感情込めて素晴らしい演技。

 田畑さんはあの可愛らしさを封印して、とても魅力的なキャラクターを演じておられた。

 あと近藤公園さんがいい味出してた。

 PS.
 岩松さんは遠目に見るとトロツキーに似ていた。

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2008年7月13日

最後は大合唱

 暑い夏には観劇だ。3時間以上、いい感じでクーラーきいたホールで過ごせる。

 この夏、一番楽しみにしていた公演、五右衛門ロックに行ってきた。

SHINKANSEN☆RX 五右衛門ロック
2008/07/13(日) 12:30~ 新宿コマ劇場

koma

 先頃、今年いっぱいで閉館すると報道されたコマ劇場。閉館の年に初観劇。

 コマに続く道沿いの街灯すべてに公演中の五右衛門ロックの旗が下がっていて、町を挙げて芝居の雰囲気を演出、いい感じ。

 ゲートをくぐると、中もいい感じ。売店が目の前にあるし、お食事どころや軽食コーナーもたっぷり。

 とりあえず、プログラムとグッズをいくつか買って、コーヒーを飲んで座席を確認。

 …。また壁際の席。今度は下手側。まあ、壁際に通路があるので窮屈感はないのだが、ステージ遠ーい! コマの客席は舞台から放射状に広がっているので、かなりステージ正面からはずれた位置。あーあ。

 ストーリーは…、石川五右衛門の大冒険。(^^;

 なんだかファミリーバラエティーミュージカルみたいな舞台。ルパン三世へのオマージュみたいなキャラ設定で世界観もそんな感じ。

 石川五右衛門=ルパン三世=古田新太。峰不二子=真砂のお竜=松雪泰子。銭形警部=岩倉左門字=江口洋介。ってことか。

 正直、一幕は何となく乗り切れず。コレといったストーリーがない。…?…あるといえばあるか…。石川五右衛門が月生石を盗みに行く話。…。だったら秀吉とか釜ゆでの段はいらなかったかもね。でも、ここ数年の新感線はけっこうデカイ話が多かったから、なんか小振りなテーマで肩すかしって感じたのかも。

 それから、なんといっても、歌詞が聴き取りにくいのが話に入りにくい原因か。特に松雪さんの歌。アーティスト活動歴が長く、歌は抜群に巧いのだが、ミュージカルの場合、歌詞が聴き取れないのは辛い。オイラの席のせいかな。

 うん、席のせいもある。台詞だけじゃない。遠すぎて、双眼鏡がないとコネタが見えない。でも双眼鏡のぞいてるとステージ全体が見えないし。いい席に座りたい…。

 その上、展開がメチャクチャ早くて、その展開も無理矢理! こないだ観た恐竜と隣人のポルカみたい。あっちは小さい小屋だから力技で行けたけど、新感線の大がかりな舞台でこの展開は…。

 いいのかなあ。まあ、ファミリーバラエティーだし、ま、いいか。

 そんな感じで、とまどいつつ観る一幕にも、面白いポイントはメチャクチャ多く用意されている。エンターテインメント性は抜群に高い舞台だ。

 森山未來はメタルマクベスの時と同じように王子キャラ。今回はズルムケじゃなくカッコイイ王子。王子得意のダンスソロパートが山ほど用意されていた。川平慈英とのタップダンスバトル(なんで?)もさすがの足前。大拍手ポイント。

 高田聖子は、コマならではの演出?、へヴィメタから演歌へメタモする歌で大きな拍手を浴びた。ワハハ。こういった、コネタ、遊びの数々が面白い。

 濱田マリはモダンチョキチョキズみたいなノリの面白い歌で、橋本じゅんとのオモロイ夫婦を熱演。この夫婦のシーンは芝居の中で変わったカラーで盛り上がる。

 どたばたコントみたいなシーンにはドリフの8時だよ風の音楽がかかってたりして、なんか、コマ劇場を意識した昭和の臭いがたっぷり入ったステージだ。その分、メタルマクベスやSHIROHなんかと比べると、ロック色はかなり薄めな感じか。

♥ ♪ ♥

 幕間にサンドイッチと生ビールの中を。アイスの冷蔵庫の裏に立ち食いスペースのような、そうでないような場所があったので、売店の女性に「ここ使っていいの?」と聞いたら「どうぞ」というので、そこで腹ごしらえ。サンドイッチはちょっと塩味強い、懐かしい味。すごい好き。ビールにも合うし。

 ついでに売店で吉原御免状のDVDを買って席に戻る。

 二幕はいつものパターン、スピーディーにたたみかけるアクションで盛り上がる。

 合間に江口洋介がギター抱えてノリノリに歌ったり、そのバックで森山未來がストリート系のダンスを踊りまくったり(なんで?)、まあ何でもアリのエンタメステージが繰り広げられる。

 なかなかのドラマも用意されてるし、アクションはすごいし、江口洋介の殺陣はイマイチだけど、二幕はかなりの面白さ。もう何が起こってもOK!っみたいな感じ。(^^;

 最後はみんなで五右衛門ロックを大合唱。いやー、むちゃくちゃ盛り上がって終演。

 途中まで乗り切れなくても、二幕のあの盛り上がりで十二分に大満足。

 それにしても松雪さんはいくつになってもかわいいなあ。ずいぶん前、日立のCMで松雪さん初めて観たときから大好きなのだが、もっとステージの近くで見たかったなあ。あるいは通路際。いい席に座った人は、いろんないいことがあるものよのお。

 森山君はめちゃカッコよくなってた。あいかわらず切れのよい太刀さばき。まるで戦隊ヒーローモノのアクションみたい。カッコいいす。

 そして北大路欣也さん、すごい迫力やのお。

 ヒューヒュー騒ぎながら観る芝居ですね。入り込んだらメッチャ乗れる。

 そだ、古田新太の変わり身の術はメッチャ笑える。ワハハ。拍手ポイント。

 ああ、面白かったー。また行きたい。けど無理か。チケットないし。

中島かずき・作/いのうえひでのり・演出/森雪之丞・作詞
古田新太/松雪泰子/森山未來/江口洋介
川平慈英/濱田マリ/橋本じゅん/高田聖子/粟根まこと
北大路欣也/冠徹弥ほか
岡崎司(作曲・g)/高井寿(g)/福井ビン(b)
岡部亘(ds)/松田信男(kb)/松崎雄一(kb)

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2008年7月 8日

以蔵記録盤

 帰り道、新譜はないかと、ヨドバシの、CDショップで、予期せぬ買いモノ。

 以蔵のDVDだ。普通のショップでも売るのか。これ。

 今度の日曜、コマで買おうと思ってたのだが。

 まあ、通常版ですけど。

 豪華版買っても、結局特典盤観ないし。ヨドバシなら値引きもあるしポイントも付くし…

 以蔵、いつの収録だろう。

 オイラが観たときは、森田君の声がすっかり枯れ果てて、台詞がよく聞き取れないところも多々あり。

 ディスクでじっくりと。

 戸田恵梨香ちゃんの演技もじっくり。

 …。

 といって、いつ見られることかいな。

 あー、あんみつ姫のDVDも欲しいぞう。

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2008年6月29日

伯林仕様

 今年のコクーン歌舞伎は「夏祭浪花鑑」。楽前日の夜公演。

二〇〇八 渋谷・コクーン歌舞伎
夏祭浪花鑑 なつまつりなにわかがみ
2008/06/28 17:00~ シアターコクーン
演出・美術:串田和美
中村勘三郎/中村橋之助
中村勘太郎/中村七之助/笹野高史
片岡亀蔵/坂東彌十郎/中村扇雀/中村芝のぶ/他

 チケットは第二希望が当選。2階B列中央ブロック下手寄り。

 ベルリン公演大盛況が伝わる話題の舞台、やはり面白かった。

 串田和美の演出は相変わらず意外性があって面白い。

 特に今作ではラストシーン。二幕第二場。

 たたみかけるスピーディーな殺陣の連続から、あっと驚く終わり方。

 昨年の三人吉三は美しすぎるほどの様式美だったが、今年のラストはちょっとだけ思想的。演出家の意気地を感じる仕事だった。

 すげー。まさにベルリン仕様。

 あのラストの意外性は小澤のタンホイザー以来の世界基準演出。

 シアターコクーンって舞台の裏は、すぐ外だったのか。

 舞台の構造的特徴をすべて使った3次元的演出。

 ストーリー自体もなかなかのドラマ。親殺しという、今日にも通じるテーマか。

 殺しの段はすごい演出で息苦しくなるほどのリアリティ。

 全体に歌舞伎的演出よりも、現代演劇的な演出で登場人物を丹念に描いていた。

 終演後はスタンディングオベーションで鳴りやまぬ拍手。

 カーテンコール何回だった?

 いやー、無茶苦茶盛り上がった楽しい舞台だった。

PS

 そういえば、始まり方も面白かったな。

 開演の5分くらい前から夏祭りが始まって、出演者たちが客席をうろうろ。けんかを始める血の気の多いのまでいやがった。いいねえ、江戸の芝居小屋って感じで。

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2008年6月24日

金 銀

 同じCDを2枚買ってしまった。

 金版、銀版。

 絢香の新譜。

 初回限定のDVD、一つは武道館ライブ、一つはPV集。

 こういう売り方、基本的に好きじゃないんだよね。

 でも絢香なので。

 なんか娘を応援する父の心境かも。

 どうせなら3枚買えって?

 そこまでいくと暑苦しい。

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2008年6月14日

わろたわろた

 大好きな後藤ひろひと作品。

恐竜と隣人のポルカ
K/T BOUNDARY

[作・演出]後藤ひろひと [CAST]石野真子
寺脇康文/手塚とおる/水野真紀/森本亮治
大和田美帆/竹内都子/後藤ひろひと/兵動大樹
鈴木悟史/藤桃子
[声の出演]池田成志/川平慈英/中井美穂
2008/06/14(土) 15:00~ パルコ劇場

 午前中は地震の報道特番に釘付け。

 ちょっと遅めに洗濯をして、その足で渋谷に向かう。

 結構ギリギリに渋谷着。いつものように、ちょっと道に迷って遠回り。パルコ劇場には開演5分前着。

 席はZ26。Zってから、相当後ろかと思って双眼鏡持って行ったのだが、めちゃくちゃ前の方だった。あんまり前の方なので、前から何番目か数えるの忘れるほど前の方だった。

 ただし、上手の端っこから2番目と、オフセンター甚だしいポジションでしたが…。とはいえ、見切れることなくよい席当たった。

 さて、内容は、想像以上、期待以上にくだらねー!(笑)

 途中まではどうなるのかと、展開に期待もあったのだが、作ってる方も収集つかなくなったのかもね。やっぱ石野真子だな。

 出演者の大和田美帆の台詞にしちゃってるくらいありえない展開。力技であそこまで笑わしてくれる、楽しませてくれるのは、後藤ひろひと、寺脇康文、手塚とおる、石野真子のすごいところ。

 しかし、キャストが違ったら成り立たない芝居ですな。戯曲だけ50年後に残るなんてことはあり得ない作品。消えものとして、この初夏を楽しむのにはもってこいですが。…。

 笑った笑った。再演を望む。しかし、若い人はあのコネタの数々が理解できるのだろうか…。会場大受けの連続だったので、平均年齢40代!?

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2008年6月 8日

今日はお好み

 今日はお好み焼きにしてみた。

10th ANNIVERSARY SHAKAUSAGI YORIAI 2008
第六回 釈迦兎寄合 ファイナル
SHAKALABBITS
2008/06/07(土) 日比谷野外大音楽堂 18:00~

 SHAKALABBITSのツアーファイナル。ライブハウスは体が持たない、ということで、日比谷野音、初めて抽選に当たった。前回の日比谷野音は3年前外れ。昨年のCCレモンホールも外れ。やっと当たった指定席。

 日比谷野音というと、食べきれないほどの大盛り焼きそば。今日も楽しみに行ったのだが、お好み焼きがとっても美味しそうだったのでそれにした。熱々だった。目玉焼きがうまかった。ビールも。

 ライブ前の場内BGMはゆるーいSKAで、コレがカッコイイの。でも、時間が来ると、ファンの少年少女が「シャカラビッツ」コール!

 で、ライブ開始。あたりは昼の明るさ。

 席はけっこう後ろ。C10列の上手寄り2本目の通路脇のポジション。指定席でも、例によって総立ち。ライブ中ずっと立ちっぱだったけど、今日はおとなしめに乗り切った。

 デビュー10周年記念のベストアルバム的寄合。

 CLUTCHあたりの曲にはかなり燃えた。SKAパンク大好き。

 UKIのパワフルな歌も、バラードの伸びやかな美声も、堪能した。

 しかし、観客は若い。ほとんど高校生?

 みんな元気に弾けてた。

 アンコールも「シャカラビッツ」コール。これはけっこう疲れる。手拍子だけの方が参加しやすい。

 しかし、若いパワーですっごい盛り上がってて、そしてファンとアーティストのいい関係がとっても楽しいライブだった。

 終わったらあたりはすっかり夕暮れ。

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2008年5月20日

なんとなくわかってきた

 テレ朝ニュースステーションのよく分からない解説を見て、前記事を書いてしまったが、TBSの単なる報道を観てなんとなく言いたいことが分かった。

 「増える」という言葉がよくないのだな。

 要するに消費税が10%に増えて、生活費として使える分が「減」る、その分を「負担増」といっているのか。

 今まで28万円使い切っていた人は1万4000円使える分が減り、保険料が0になった分使える額が増える。それがプラマイゼロにならず、マイナスになるという試算か。つまり企業負担分が還元されないということが前提か。

 厚生年金保険料の中で基礎年金保険料に当たる部分=国民年金保険料とすると、これを労働者に還元しないと言うことが法的に許されるのだろうか。

 この辺がいい加減になるから労使折半には反対なのだ。会社は社会保険料を含めて人件費を考えるが、その一部が不要になったとき、労働者への還元に廻さず、人件費の抑制につなげないとは限らない。分別管理されていればいいけど、わかりやすくして欲しい物だ。

 それはそれとして別に多少マイナスになっても、透明性が高くなるならいいんじゃねの。

 年金役人が必要なくなる分、将来的にコストを加算していくと、それもいい。国民の精神的負担コストも加味すると、全額税方式の方がお得だと思う。

 行政をシンプルに、透明性を高く、不要な役人の首を切り、それをどんどん進めていけば、税の無駄遣いもなくなるし、気分もいいし公平感も高い。

 年金は公平がいい。公務員も自営業者もサラリーマンも、自営業者の妻もサラリーマンの妻も。

 無年金者を無くして、老人が餓死するような現実をなくすことも…。

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2008年5月19日

おきなさん

 少しいい体調。咳は出るけど。

 というわけで、割と近所のシアターへ、愛する女優さん、奥菜恵さん出演の舞台を観に行った。

阿佐ヶ谷スパイダース presents
失われた時間を求めて
作・演出 長塚圭史
出演 中山祐一郎/伊達暁/長塚圭史/奥菜恵
2008/05/18(日) 18:00~ ベニサン・ピット
2列目中央下手寄り

 阿佐ヶ谷スパイダースの芝居は高い評判を聞いていて一度行ってみたかったのだが、タイミングが合わず、それからチケットが取れずってのもあるけど、今回初めて観た。

 奥菜さん素敵でした。登場シーンがめっちゃ可愛くって、先行きに期待をしたのですが、ストーリーはわかりにくかった。ちょっと眠くなった。

 舞台の後に4人のトークショーがあった。脚本を最初に読んだときの感想を聞かれて、奥菜さんは「よくわからない」、伊達さんは「脚本を仕上げる段階でわかりやすい仕組みを全て排除したんじゃないか」と言っていた。ふむ。

 わかりにくい作品だけど、最後の方にすべての抽象表現が集約していって、最も日常的なわかりやすい一言と、それに合わせたひとひらの演出で終わる。

 この作品は阿佐ヶ谷スパイダースの普段のスタイルとは違うみたい。他の作品も観てみたい、と思い、帰りに会場で売っていた「胎内」のDVDを買った。

 それにしても奥菜さんはチャーミングすぎる。やっぱ好きです。

 そういえば、こないだ奥菜さんの本買ったのだった。まだ半分しか読んでないけど、引退報道は何らかの事情で流されたガセネタだった。そうだろうと信じていたけど。あれだけの才能の女優さんなので、しばらく休んだとしても絶対帰ってくると。

 やっぱガセでしたね。

 よかった。まだまだ現役で頑張って!

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2008年5月17日

ミュージカル映画三昧

 休みだけど外を出歩くほどの状態ではないのでDVDでミュージカル。買いそろえていながら未だに観ていない作品を。

 「屋根の上のバイオリン弾き」。高校の時、視聴覚教室ということで映画館を借り切って観に行った作品。封切りは小6か中1だったか。その時は見逃したのだが、サンライズ・サンセットはラジオのポップス番組で毎日流れるヒット曲だったのを覚えている。

 で、高校生時分に観て以来、つまり30数年ぶりに観たわけだが、その頃の感覚との再会を果たした。

 まことに見事なミュージカル作品。

 曲は名曲揃いだし、役者は巧いし、ジェローム・ロビンスの振り付けはユニークで、エキサイティングで、エレガント。

 演出も素晴らしい。高校生の頃に感じた強い印象、テビエの神への問いかけのモノローグ、娘とその恋人が円形に変わる演出とか、鉄道の望遠撮影、土手の稜線をローアングルから見上げるカット、70ミリだったかシネマスコープだったか、超横長映像を映画館で見たとき、その空間の切り取り方の抜群なセンスにショックを覚えた印象が蘇ってきた。

 それから、昔のミュージカル映画は、舞台版を壊さない作りがいい。最近のミュージカル映画はハリウッドの悪習に染まって何が何でも2時間にカットする。ミュージカル作品の場合、肝心の音楽がすっぽり抜け落ち、つまりは重要な(ハリウッドのプロデューサーはそう思っていないようだが)シーンが欠落して、結果、作品の持っている奥深いドラマやテーマが描ききれない半端物ばかり。「屋根の上のバイオリン弾き」はちゃんとインターミッションの入った3時間フルレングス。

 やはりミュージカルはこうでなければ。

 最初から2時間にまとめた映画オリジナル作品もある。

 「メリー・ポピンズ」。日本初公開の時、おじさんに連れて行ってもらった作品。5才だったオイラは、字幕が読めず、1時間も観ないうちに駄々をこねて出てしまった覚えがある。この映画のチムチムチェリーも日本語でヒットした。ペギー葉山とか歌ってなかったっけ。

 この映画も名曲揃い。ジュリー・アンドリュースの歌と、ディック・ヴァン・ダイクのパフォーマンスは必見。ダンサーも名手揃いだけど振り付けはふつう。

 不思議なお話。凧揚げとか、なにか当時のイギリス文化とか知らないと理解できなさそう。意味があるのか、ナンセンスだから面白いのか。たくさんの乳母がゆっくりと飛ばされていく辺りの演出は抜群に面白い。アニメとの合成は当時は画期的と思ったものの、40年以上前の技術には今となってはちょっとね。

 メリー・ポピンズを最初に観て、屋根の上のバイオリン弾きを後に観る方がよかったかも。

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2008年5月16日

リンパ腺が痛い

 高熱の夜は一夜で終わった。

 昨日は微熱ではあるが、喉がひどい痛み。どうしてもやらなきゃならない仕事の為に前半休して午後出社。

 今日は休む。

 細菌を殺す抗生剤が効いてきたのか、熱はなくなったのだが、いきなり喉のリンパ腺が大きく腫れてマジ痛い。完全復活には時間がかかる。

 昨夜録っておいた「キトキト!」を観る。

 映画館に行きそびれた映画。

 まあ予定通りの平和で小さな展開なのだが、じんわり感動してしまった。

 好きな役者が一杯出ているせいもある。

 大竹しのぶ、平山あや、伊藤歩、石田卓也。

 ニキビ面の石田君、やっぱり巧い。オーラを発する役者。伊藤歩さんもよかった。

 大竹しのぶの疲れた表情。あんな自然に疲れを表現できるのは大竹さんならでは。

 とりあえずDVDに残しとこう。

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2008年5月14日

熱が下がらん

 むちゃくちゃ発熱。

 昨夜7度5分、今朝7度8分、今8度4分。

 上がってるやん。

 今朝病院で点滴して、今日は休みにして明日の復活を期していたのだが…。

 白血球が11600もあるという。普段4500くらいだから倍以上だ。

 体が弱ったところに細菌が入り込んだらしい。

 頭ははっきりしているので風邪の熱とはわけが違う。

 大丈夫かなあ、明日大事なシステム連携があるんだけど。

 このまま熱が上がり続けて死ぬ!なんてこと…は。

 それじゃあまりに花のない人生じゃないの。

 もう一回superflyでも聴いて元気出すか。

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2008年5月11日

あしこしにきた

 急な寒気到来で軽い風邪を引いた。

 頭が重いけど、気の重さをはらす為には予定通りお出かけする方が良さそうだ。

 葛根湯を飲んでシャワーを浴びたら頭痛がひいた。

 軽く食事して恵比寿に向かう。

NAMI TAMAKI Anniversary Live 5
玉置成実
2008/05/11(日) 17:00~ 恵比寿LIQUID ROOM

 玉置成実さんのライブ、初参戦。生の成実さんはミュージカルのスウィート・チャリティー以来二度目。

 さすがにミュージカルとはまったく違う。彼女の本領、エッジの効いたダンスとともに、パワフルなロックナンバーや可愛らしいアイドルっぽい曲なんか、2時間弱歌いまくり。カッコいいす。

 4th Album「Don't Stay」のコンサートかと思ってたんだけど、それは夏スタートということで、今日のはデビュー5周年の記念ライブ。新譜からはデビュー日を歌った423を1曲だけ。あとはファン投票と成実さんの好きな歌を5年分。懐かしい歌も一杯ではじけたコンサートになった。

 それにしても彼女のダンスはすごいなあ。といっても人垣でほとんど見えなかったのだが。

 そうだ、今日のチケットは整理番号125番で結構いいかも!ラッキーッ!とか思ったのだが、ファンクラブ先行チケットの整理番号FC300のその後だった…。なんだ…。そういうことね。

 んじゃなくてダンス。衣装チェンジとおしゃべりタイム以外はほとんど踊りっぱなしって感じ。おじさんも踊りましたよ、そこそこに。前に立ってるファンクラブ軍団はプロモの振り付けをマスターしててアイドルコンサートみたいに踊ってましたが。

 そうそう、成実さんのダンスは激しく切れのあるダンス、その上歌うわけで、あのパワーはすごい。歌もうまい。ただ、後半はさすがに息切れ気味かな?

 おしゃべりタイムもなかなかオモロイ。ハプニングが起きてもアタフタしないで、お客を楽しませてしまう。若いのにエンターテイナーじゃね。

 2時間弱のライブ、オールスタンディングはさすがに疲れる。足と腰に痛みが。階段を上がるとき、ちょっと足がもつれそう…。

 愛ちんや絢香ほどのめりこめないけど、なかなか楽しく過ごした一時だった。

 ライブ終了後にパンフレットを買いに並ぶ。表紙込み24ページで2500円って…。ページ単価100円以上ですか。

 LIQUID ROOMは初めて。入場時にドリンクチャージ500円払ったんだけど、行列ができていたので、結局飲み物はとらず、そのまま帰った。今日は飲むのやめよう、アルコール。

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2008年5月 8日

今度は

 今度は超でけえ!

 こええよお。

 NHKのディレクターはもっとこええよお。

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20分

 もう20分も揺れてる。日本沈没か? 茨城、恐るべし。

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2008年5月 1日

食堂かたつむり

 この人は魔法使い? それとも天使…? なんて考えながら読んでいた。

 だけど主人公は普通の女のひと、心の傷を隠すくせが付いていて、そのひずみは彼女の言葉にふたをした。

 言葉のない主人公。料理を通してせいいっぱい人と関わっていこうとする。自分が生まれてきた意味を見つけようと、その価値を認めてもらおうと。

 お客さんに合わせてメニューを考える食堂。とってもあったかく人を見る。そしておもてなしの思いを料理に表す。

 うんちく臭くないし、大げさに味を表現するようなこともしない。心を込めて料理するように文章をつづっている。

 おとぎ話のような印象。書かれている内容は生々しさ満載なんだけど…。

 主人公目線で一貫して描かれてるけど、どこかちょっと離れたところから彼女の様子をうかがっているように、主人公の表情や心の動きを表現している。自分で読んでいるのに、お母さんの読み聞かせを聴いているような不思議な感覚。

 途中から意外な展開。最後、おかんの置き手紙の一節に、思わず泣き声を上げそうになる。「すぐに食堂を再開しなさい! あなたには、才能がある」。本読んでこんなに心揺さぶられるなんて初めて。

 この読み味はこの作者の持ち味かな。とっても優しい味。

 おいしくいただきました。ごちそうさま。

 「食堂かたつむり」 小川糸

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2008年4月30日

デュエット

 月末なんですが、ほぼ定時に切り上げてタクシーで門前仲町へ。松屋でカレーを食べて東西線。

 今日の目的は九段下の武道館。

 写真がないから会場でもらったチラシを載せておこう。

チック・コリア & 上原ひろみ Concert デュエット
~Chick and Hiromi live in Budokan “Duet”~

チック・コリア(p)/上原ひろみ(p)
2008/04/30(水) 19:00~ 日本武道館
アリーナ W34 かなり後ろですた

 チラシのコピー「武道館がジャズクラブになる、夢の一夜。」

 なりませんな、ジャズクラブには。特に後ろの方に座ってると。遠くからでは生の演奏姿はほとんど見えず、表情とか、息づかいとか、ジャズクラブで感じるライブ感は…無理です。

 大型スクリーンが2面用意してあって、収録してたんでしょうか、テレビカメラが入って、いい絵を流してた。しかも、スクリーン画像って、絵にディレイがかかって音と合わないことが多いんだけど、今日のスクリーン画像はリアルタイム。もっぱらそっちを観て音楽を聴いた。……テレビじゃん。1/3は目閉じて聴いてたし。

 さて、演奏は素晴らしいものでした。ブルーノートのライブCDテイクとはまた違って、もっと白熱した感じ。外連味たっぷりで、どうだ!って見せつける感じと、二人の音遊びの熟成を感じさせるライブだった。

 全体的に chick が hiromi を feature する感じ、というか、hiromi に暴れさせて自分は音楽を支える役、みたいな感じにも見える。まあ、年齢やキャリアからいっても、そうなるか。若い奴が老成した演奏してもつまらんし。キャリアを積むことで出てくる味やオーラを若者に期待しても仕方ないし、いい関係のデュエットだな。

 とはいえ、hiromi の曲を演るときの chick の表情(スクリーンに大写しになる)は、意欲的で、演奏をかなり楽しんでいたようだ。chick の演奏のあとに hiromi の曲芸を聴いても、ん!? hiromi の曲なのに Chick の方がいいかも。みたいな、さすがの演奏。

 fool on the hill の主題による変奏曲(?)も hiromi をフィーチャーする曲だったのか、って今夜わかった。ヴァリエーション部分を hiromi にまかせて、chick はサポートに徹する。hiromi は hiromi でこれでもかってくらい、いろんな変奏を聴かせてくれた。この曲の演奏もライブCDのテイクより格段に完成度が高い。

 ライブはラストに向かってどんどんテンションが上がって、ラストの Old Castle, by the river, in the middle of a forest では、hiromi 自ら破壊に走ってかなり面白い演奏で爆発的テンション!

 で、アンコールで演った Spain は、これまた hiromi に曲芸的速弾きを演らせておいて、当のチックはパーカッションでラテンのリズムを刻んだり、hiromi の隣に座って連弾したり、わざと音を少なく渋い演奏したり、余裕のパフォーマンス。

 いやー、よかった!演奏は! 席はダメだけど(ロックやポップスならOKですけど)。それと武道館の空調の音がでかすぎて耳障りでありますた(アコピのコンサートにあの騒音は…)

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2008年4月29日

愛日和

 ピーカンでした。

 カメラを持たずに外出したのを悔やむばかり。

 横浜、日本丸ではデモンストレーションしておりました。航海練習生?たちがマストに登ってなんかすごい訓練の成果を披露しようとしてるではないか。JR桜木町駅からみなとみらい地区につながる動く歩道の上は絶好の撮影ポイント。
 …カメラ…。

 そういえば昨日からパスタばっかり食べてる。昨夜パスタ、今朝パスタ、そしてみなとみらいで遅めのランチはまたパスタ。体調減退、食欲減退、そんなときはパスタ、粉もの。みなとみらいのパスタは、生パスタっぽいちじれた麺にトマトソースとクリームチーズがさわやかで、イングリッシュ・ブラウン・エールとの相性もよくて、うん、一暴れする前の腹ごしらえにはピッタリだった。パスタ&ビールで2040円。

 愛ちんのツアー、in横浜。

大塚愛/Love PiECE Tour 2008
2008/04/29(火・祝日) パシフィコ横浜国立大ホール
17:00~ 1階34列71番 遠い!隣のガキがウザイ!
当たらないな いい席(ファンクラブ先行当たったことないし)

 愛ちんのライブは元気をくれるなー!

 過去最高の体調で参戦。しかしメンタルは最低だったかも。だけどすっかり元気になりましたよ。

 未来タクシーから始まって、いつものように着席タイム、バラードの弾き語りはLOVE PiECEではなく桃ノ花ビラ 。間に挟まった曲はなんだろうか。シングルは全て持ってるわけではないので、カップリング曲かな。

 好きなプラネタリウムも。

 愛ちんの魅力は、一人のアーティストとは思えないほど多用な楽曲にある。バラードタイムは、もう、瞳ウルウルで、みんな愛ちんに恋をする。

 そして、パンク! 愛ちんのベースはパンクではないのかな。蚊取線香、ポンポンで大盛り上がり。

 ライブを俯瞰してみると、愛ちん、大人になったライプ。メッセージも大人らしい深いものがある。思いばかりが先に立って、押しつけがましく愛を語るアーティストが多い中、ストレートな表現ではなく、本当に愛を語っていたような気がする。大塚さん、本物です。

 アンコールもかなり大物っぽい。自分のペースで作ったアナザーステージって感じです。さくらんぼもいつものパターンをうまく壊して、次からはやらなくてもOKみたいなオーラを感じる。そして、僕が望むのは、40才になってもさくらんぼを歌えるアーティスト。しばらく歌わなくてもいい。でもマドンナみたいに50になろうというのにライク・ア・ヴァージンをクールに歌う姿。それを大塚愛にも期待する。

 それにしても汗だくだ。ビール飲みてえ!

 昼間飲んだイングリッシュ・ブラウン・エールが忘れられず、帰りにやまやに寄って常陸野のネストビールとリアルジンジャーエールを2本ずつ購入。各1本飲んで明日のこりを飲もうと、冷蔵庫に入れたものの、いつの間にか全部飲んでるし! やばくね?

 リアルジンジャーエールってショウガビールね。モスコミュールってカクテル、ショウガビールでウォツカを割ったのが本物。だから甘くないのよ、ホントはね。

 んまい。常陸野ビール

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2008年4月28日

久々ストレスコーピング

 ひどい疲れで、休日も家で過ごすことが多い。こうなると、ヤな感じがどんどん増幅していく。仕事のヤな事が頭から離れなくなって、ストレスから逃れることができない。

ONEOR8 莫逆の犬
田中直樹/和田ひろこ/関川太郎/冨田直美/冨塚智
野本光一郎/平野圭/伊藤俊輔/恩田隆一/小林隆
千秋楽公演 2008/04/27(日) THEATER TOPS 18:30~

 前日、ネットでチケット予約。当日受け取りってやつ。受付は17:30から。ONEOR8の芝居って初めて観る。ココリコ田中が出ているので期待。あの人の演技好き。

 ちょっと早目に家を出る。歩いて30分くらいの郵便局に寄って不在通知が来ていた郵便物を受け取り、都営新宿線の西大島から新宿を目指す。

 新宿駅で降りたのだが、新宿三丁目の方が近かったか。THEATER TOPSには約10分前に到着、すでに当日券に2人並んでいた。

 17:30にチケットを受け取ると建物の外に出て、腹ごしらえ。広い歩行者用の通りに出ている屋台で、今日は飲まないと誓っていたのに、簡単に誓いを破ってギネスを飲む。そしてホットドッグ。外の風が気持ちいい。ちょっと涼んでから会場に入る。

 ココリコ田中の一人芝居からスタート。インターネットのエロビデオでマスかこうとしてる気持ちの悪いオープニング。何回かくしゃみをする。この演技がうまい。「この人、セックスアレルギーか?」と思うがそうではなかった。

 名バイプレイヤーの小林隆さんが出ていてビックリ。訳あり気な同棲相手が和田ひろこ。その弟が関川太郎。

 役者さんはみんな巧い。リアルな空気を作り出す。脚本の技術も演出もレベルが高い。笑いどころも満載。

 ただ、ストーリーはつまらない。同じ題材、同じテーマでもっとストーリーで引きつける作品はできただろうけど、あえてそうしなかったのか。ONEOR8の他の作品を観たことなくて作品の傾向を知らないのでなんともいえないが。

 田中演じる一郎のキャラクターも、その父親、小林演じる幸三のキャラクターも、異様でありながらどこか誰にでも潜んでいそうな依存体質の人物で気持ちよくない。

 和田の美月はなかなか魅力的、というか普通、というか、元はといえば美月が一郎を犬にしたとも言えるが。

 面白かったが気持ちいい作品ではなかった。

 それでも久々に鬱々とした気分を吹っ切ってくれる、楽しいお出かけだった。

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2008年4月14日

ねつがひかない

 朝、雨の中歩くのがものすごく辛かった。

 会社についても動悸。

 熱っぽい。

 イブプロフェンを飲んで仕事。

 午後、社内の診療所に行く。

 熱があった。

 4時過ぎ、とっとと帰ることにした。

 家に帰って食事して、薬飲んで、METの椿姫を聴いて、テレビをつけたら、教育テレビで二期会の蝶々夫人が始まった。

 すごい熱演だった。

 蝶々さんの木下美穂子も素晴らしかったが、スズキ役の永井和子に泣かされた。すごい演技力。超一流の音楽家でありながら同時にあの演技。

 終盤のシルエットと後ろ姿を多用する演出にまた泣いた。

 …。

 熱を測ったが、まだ7度ちょっとある。

 早く寝ないと。

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2008年4月 8日

すぎてる

 華ちゃんのコンサートのプレリザのメールが届いた。

 「あ、そういえばオレ当たってたじゃん、先行予約」

 と思って確認したら引き取り期限とっくのとうに過ぎてるし…。

 また申し込まないと。

 なんか外れそう。

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Gyabon

 朝からひどかった。

 低気圧のせいでしょうか、疲れのせいでしょうか、頭がくらくらするような、胸苦しいような体調。

 午前中、ちょっと遅れ気味だったデータ作成をしていたら、催促のメールが来た。

 とにかく大急ぎで作って2時過ぎに提出。

 もう、頭がくらくらから頭痛がガンガンに変わっていた。胸苦しさも相変わらず。

 午後は休みということにしてもらって帰宅することにした。

 会社の前に出たら暴風。ぎゃぼん。

 と思ったらそこに家の近くまで行くバスが来た。バスに走るとき小銭を道に落としてしまったがそんなことはどうでもいい、とにかくバスに飛び乗る。

 川久保賜紀のリサイタルをヘッドフォンで聴きながら目をつぶりバスに揺られた。

 終点、錦糸町着。

 駅ビルの書店に立ち寄り数ヶ月ぶりにコミックコーナーをのぞくと、なんと「のだめ」が出ていた。3月に出たらしい。

 パンとサラダを仕入れて、ホットワインで体を休める。

 人心地付いて、ベトベンの第九をバックに読んだ。

 …。

 ベトベンの後期三大ソナタを千秋様が解説してくれた。ムキャー。

 …よくわかんないけど、やっぱ面白い曲なのだな、あの3曲は。

 仲道郁代様の録音を取りだしてもう一度聴くか…。ラヴェルのPコンのCDを探してみよう。家に確かあったはず…。

 …なかった。

 疲れたから寝ようか。

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2008年4月 6日

アホになります

 芝居の日。

 大好きな上川隆也が出るというので楽しみに出かける。

演劇集団キャラメルボックス
きみがいた時間 ぼくのいく時間

上川隆也/西山繭子
岡内美喜子/坂口理恵/西川浩幸/温井摩耶
阿部丈二/渡邊安理/筒井俊作/岡田達也
左東広之/青山千洋/三浦剛/小林千恵
2008/04/06(日) 14:00~ サンシャイン劇場

 上川効果でしょうか。すごいお客さんの数。

 席は1月のプレリザーブで取った2階5列20番。ほぼ正面ながら、かなり上の方。桟敷席って感じ。

 他のお目当ては西山繭子さん。美しい人です。遠くからでしたが、やはり美しい。

 東京公演楽前日ということで、リピーターも多かったようだ。前に座ったおばさんもリピーターに違いない。でもね、キャラメルボックスの公演パンフには必ず書いてあるように、前のめりになられると後ろにいる人はなんにも見えなくなるのだよ。

 さて、上川さんはやはりカッコよいし、うまい。

 若く傲慢な科学者も、愛を知って人生観変わってく青年の姿も、老いてなお一途に愛に生きる男の姿も、たまにアホになるキャラメルボックスの役者姿も、ひときわ輝いておったげな。

上川萌…

 上演時間は2時間半くらいか? 2幕でキャラメルボックス史上初の休憩入りだそうだ。休憩時間にはCaramel Timesなる新聞を売っていた。ペラ1枚100円って…。買いましたけどね。

 まあ、いつもながらのキャラメルボックスっぽいお話でしたけど、笑って笑って、じーんとして、ほどよい上演時間と、よくできたお話とで楽しめた。いつもみたいにドロドロに泣かされることもなかったし。(ドロドロに泣くと終演後ライトが付くのが怖いよね赤い目してて)

 長い長いカーテンコールのあと、最後は一丁締めでシャン。

 久々楽しい一日だった。

 パンフも豪華2000円…(^^;

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2008年4月 5日

89 99 79 11 and AGAIN

 年のせいもあるし、病気の影響もあるだろうし、障害背負ってから体に楽させてきたつけが回ったのかもしれない。

 とにかくむちゃくちゃ疲れた。89時間の時間外労働が応えまくって、最後の方はミスを連発。

 ようやく年度末体勢から99パーセント脱却。

 アレルギーの薬をもらい、整体院に予約の電話を入れ、ねぎしで豚肉と野菜を食って、ヨドバシでロウヒ。

 一度家に戻って、アレルギーの薬を飲んで、洗濯機を廻して、整体院へ行って、楽になって、色々アドバイスをもらって、これから歩くときは少しももを上げて足首を使って歩くことに決めて、タワレコでロウヒ。

 ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ 第7番 & 第9番《クロイツェル》
 諏訪内晶子(vn)/ニコラ・アンゲリッシュ(p)

 ユニバーサルのメルマガで諏訪内ベートーベンを録音!みたいなあおりを読んでいた。結構期待していたのだが、…、なんつーかイマイチ。

 コンクルからずっとチェックしてるのだが、あの時のパッションというか、音楽へのアプローチというか、あれはどこに。まあ、一言でいえば、諏訪内さんの音楽とは相性が悪いのだな。

 クロイツェルソナタ、好きな曲なのだが、1楽章冒頭は、なんか面白い。途中から飽きてきた。2楽章はフィドルの演奏のようなダラッとした印象が好きになれないなあ。古楽でもやってる感じ。といっても古楽の方がピッチがぴちっと決まってたりする。あのダルなベトベンはちょっと。アンゲリッシュのピアノもいまいち迫力がない。

 ベートーヴェン/ピアノ・ソナタ全集[11]
 第30番、第31番、第32番

 仲道郁代(p)

 仲道郁代のベートーヴェンピアノソナタ全曲録音完結盤。

 これはすごい。全集録音は評判も評価も実際の演奏もよかったけど、この1枚は最高にいい。

 なんといっても楽曲が面白い。ベートーヴェンの楽譜にはこんなにいろんな音楽が書き込まれていたのか。深く、高く、速く、ゆるく、強く、優しく、次々に繰り広げられる多彩な音楽の表情。その様々な要素を引き出し、仲道さんが実際の音楽に作り上げていくのだが、これがまた素晴らしく音楽的で、いかにもクラシカルな美しいメロディーや、ジャズのようなパートや、ドラマティックな展開や、何度聞いても飽きない、どころか覚えるほど聴きたくなるような演奏だ。

 ブラーヴォー。

 ミシェル・カミロ & トマティート/SPAIN

 SPAIN AGAINだけ持っててSPAINを持ってなかったのでゲット。これはWALKMANに入れて通勤のお供にしよう。

 ユンナ/SONGS -teens collection-

 ユンナの新譜か?と思ったらシングルコレクションだった。みんな持ってるけど、もう一度聴こう。…本当はこういう盤はあんまり面白くないのだが、ファンですし、売れて欲しいってことで購入。ライブが観たい。

 夕凪の街 桜の国

 昨年観て、もう一度みたいと思いながら行けなかった映画。DVDでもう一度。

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2008年3月31日

OVER80

 結局花見はできないんだ。

 桜満開の土日はめいっぱい休日出勤だ。

 これで今月は時間外勤務80時間オーバー。

 疲れた。めっちゃ疲れた。

 今日はヘッドフォンステレオで音楽聴きながら仕事したので心は安らか。

 マーラー「大地の歌」、交響曲第2番、第4番、マーチン・テイラー The Valley、マウリツィオ・ポルリーニ モーツァルトピアノ協奏曲12番&24番、メンデルスゾーン ピアノ三重奏曲1番、2番、マイケル・ブレッカー Pilgrimmage、ミシェル・カミロ&トマティート Spain Again 連続聴き。

 通勤の音楽はチャットモンチー。

 音楽があれば疲れも半減。

 平日は、さすがにヘッドフォンステレオ姿で仕事はできない。

 …。

 土曜の桜。通勤前に写メ。

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2008年3月27日

まくら

 会社に布団の展示販売が来ていたので、まくらを買った。

 むちゃくちゃ疲れているのによく眠れんでえ、低反発まくらでも買うか、と思って立ち止まったらダウンまくらを勧められ、それを買った。

 今日こそは寝るぞ、と思ったのに、サッカーやってるし。

 どうする、俺。

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2008年3月22日

こつじきどものおぺら

 疲れた。

 しゃべる元気もない。

 10時過ぎに起きて耳鼻科でアレルギーの薬をもらってご無沙汰していたマッサージに向かうも休診。

 へとへとである。マッサージは絶対に受けたい。ということで、前から気になっていたカイロ、整体の入口をくぐる。全身整体、1時間4500円、安い。少し生き返った。

 で、昨年12月に取っていたチケットを片手に有楽町に向かう。

ベガーズオペラ
内野聖陽/笹本玲奈
森公美子/橋本さとし/島田歌穂/村井國夫ほか
2008/03/22(土) 17:00~ 日生劇場

 12月には少し暇な部署に移って安心してたんだけど、2月に再び元の部署に戻され、この年度末の忙しさだ。わかってたらチケット取らなかったのに。もともとそんなに乗り気なミュージカルではなかったのだ。

 それでも取ったのは好きな内野聖陽と笹本玲奈の舞台だったから。

 2人とも素晴らしかったす。

 それだけ。

 いや、森公美子さんの怪演もよかった。

 音楽はバロック風。ロック風味も入ってるけど、ノリのいい音楽ではない。

 演出は客いじりが面白いけど、他はイマイチ乗り切れない。

 疲れてたせいもあるでしょうけど、好きじゃない。

 3時間半は長かった。

 1幕と2幕の合間、こつじきの皆さんが客席の間を歩き回って、色々もらい集めていた。

 特にモーリー、森公美子さんは大量のドーナツ(クリスピークリーム)をもらって大はしゃぎ。

 変なミュージカル…。

 それにしても笹本さんは演技も歌もスタイルも抜群だった。

 そして大好きな内野さんはカッコよかった…。

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2008年3月15日

Hot Tea Time

 31年、32年ぶりかな、降り立った駅の周辺に当時の面影はなく辺りの風景はすっかり様変わりしていた。新越谷。高校時代の友が住んでいた街。当時は駅を下りるとあたりは空き地や畑、唯一大きな建物はちょっとはなれた国鉄武蔵野線の南越谷駅。

 今日訪れた新越谷は、いかにも私鉄沿線の乗換駅。昔よりJRの駅が近くなった気がする。隣接しているのだ。あたりは商業ビルが建ち並び、駅前はごちゃごちゃ。

 ダイエーを探す。駅前の地図を頼りに線路伝い、ではない、高架脇の道を歩く。

 今日の目的はダイエーの隣、サンシティホール。

 駅から3分にあるコンサート会場は、人影も少なく、のんびりと、一足早い春盛りの日差しにぽかぽか照らされながらそこにあった。

114th TeaTime Concert
木嶋真優 ヴァイオリン・リサイタル

木嶋真優(vn)/江口玲(p)
2008/03/15(土) 14:00~
サンシティ越谷市民ホール・小ホール

 年度末の追い込み時期。前売りは買わずに当日券で入る。仕事にかり出されることはなかった。とはいえ、もう心身ともに限界にあったので、今日は完全に仕事から解放、心も体も。

 木嶋さんの音楽は、とっても音楽的。変な言い回し。別の言い方なら、ノリがいい。

 クラシックでも、音を楽しむ音楽的な演奏家と、学究肌の音学的な演奏家がいるように感じる。木嶋さんは前者の感じ。もちろん演奏家としてのキャリアによってずいぶん変わってくるとは思うのだが…。木嶋さんはまだ大学生だそうだ。

 レスピーギとリヒャルト・シュトラウスのヴァイオリン・ソナタ。

 レスピーギのソナタは初めて聴いたが、とってもいい曲。リズムや音の強弱を遊ぶように弾く木嶋さんにピッタリの曲。音が多彩で、ピアノとヴァイオリンだけで交響楽のような厚みのあるサウンドが作り出されてエキサイティング。あまりにも美しいメロディや、ローマ3部作にも通じる、表題が付きそうなドラマティックで映像が浮かんでくるような曲だ。

 コレは気に入った。伴奏の江口さんも抜群のテクニックと音楽性で、思わず伴奏に聞き惚れた。木嶋さんとの相性もいい。二人で一つの魅力的な音楽を作り上げていた。

 リヒャルト・シュトラウスのソナタは、昨年の大晦日、五嶋みどりさんのリサイタルで初めて聴いて、今日が2回目。

 この曲はレスピーギに比べると地味目、いかにもクラシック的で、リヒャルト・シュトラウスの表題付きの交響詩と比べるとドラマティックさには欠ける。しかし最終章は一気に盛り上がって、木嶋さんらしさが出た。

 …。らしさなんていうと失礼か。たいして聴いたわけでもないのに。

 R.シュトラウスのソナタもよかったけど、レスピーギの方がすごかった。お客のノリも半端じゃなかったし。本気のカーテンコールが鳴り響いた。

  1. ヴィターリ:シャコンヌ
  2. レスピーギ:ヴァイオリン・ソナタ ロ短調
  3. ファリャ:歌劇《はかない人生》より スペイン舞曲

Tea Time

  1. R.シュトラウス:ヴァイオリン・ソナタ 変ホ長調 作品18
  2. チャイコフスキー:憂鬱なセレナード 変ロ短調 作品26
  3. ラヴェル:ツィガーヌ - 演奏会用狂詩曲

encore

  1. モンティ:チャールダーシュ

 小品もなかなか。

 CDでもびっくりしたスペイン舞曲。これはライブバージョンはもっとすごい。ほんまもんの舞曲。聴衆をドライブする、ワクワク感たっぷりの演奏だった。

 それからアンコールのチャールダーシュ。川畠成道の演奏で2度ほど聴いた。川畠さんも超絶技巧曲が好きだが、木嶋さんも好きなようで、というか、アンコール用の曲なのかな、木嶋さんの演奏はコレまでに聴いたどの演奏よりも早い、鬼のような見せびらかし系のすごい楽しい演奏だった。「どうだ!」って感じ。

 後半プロの曲順に若干?な気もするけど、いい演奏会だった。

 若々しくホットなティータイムコンサートだった。

 ティータイムブレークのあと、司会(構成)の岡部真一郎氏によるインタビュー、といっても客から集めた質問集。

 木嶋さんの話は面白かった。哲学を持って自分の道を歩いてる、かなり気が強そうだ、面白い。

 使っている楽器は演奏会によって変えているという。そのホールの特性、その国の気候、その日のコンディションなどによって。今日の演奏会ではロッカを使ったそうだ。ロッカについてググってみると次世代のストラドとか言われているようで19世紀の楽器。ロッカはストラドをモデルにして楽器を作ったようだ。

 木嶋さんは、「前は楽器にこだわっていたけど、今はこだわりはない」という。最初にストラドを体験したそうだが、その後はどんな楽器を使ってもストラドに近づくように演奏するように心がけているという。

 肩当ては子供の頃から嫌いでしていないと。「しない方がよく響く」とも。

 練習法にしても恋愛にしても留学先にしても演奏法にしても楽器にしても、すべて自分流。何事も心がけ次第、自分流をプラス思考で肯定して、信じて進んでいる姿が凛々しいのだった。

 最後にホールについて。

 新越谷は錦糸町から1本、直通の急行で28分、510円。近い。めちゃ近い。

 小ホールは客席は後方に向かって大きくせり上がって見やすい、聴きやすい造り。音もよく鳴る。ただし空調の音が気になる。

 入場と同時に上のCDを買った。

 リサイタル後のサイン会では、家から持って行った下のCDにサインをもらった。何か声をかけようと思ったけど、やっぱり出なかった。サインをもらってオジギをしたら、とびきりの笑顔を送ってくれた。

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2008年3月 8日

ヒロウトロウヒ

 疲労と浪費には関係性があると思う。

 メチャクチャ疲れて眠りも浅い呼吸も浅い思慮も浅い。

 またまた浪費ですわ。

 午前中、アレルギーの薬をもらいに耳鼻科に行ったら歴史的混雑。診察すんで薬屋で処方薬もらったら昼だ。

 空腹に耐えかね、バングラデッシュ人のやってるカレー屋でランチを食い、オリナスのタワーレコードへ。

 一昨日買えなかった華ちゃんの新譜を買いに。

 奥華子/恋手紙

 これだけ買って帰るつもりが、ついついヤマイ。

 木嶋真優/シャコンヌ

 ゲロすげー。なんちゃ、このテクニックと音楽性の高さ。ピアノ伴奏もめちゃいいし。テンポの変化、音の強弱、絶妙、虜になる魅力的演奏。録音も抜群にいい。

 選曲がいい。気張ったところがなく、名曲集なんだけど名曲集臭がない新鮮なラインナップ。

 チャイコの憂鬱なセレナードのあとにスペイン舞曲。このメリハリはすごい。そして最後にヴィエニアフスキ。うっとり聞いていると、このラスト3曲にとどめを刺される。この人好きだわ。相性バッチリ。芸術なんだけど芸術然とせず音楽なのだな。

 木嶋真優(vn)/江口玲(p)。ヴィターリ/シャコンヌ、ドヴォルザーク(クライスラー編)/スラヴ舞曲、ストラヴィンスキー/ディヴェルティメント、チャイコフスキー/憂鬱なセレナード、ファリャ(クライスラー編)/スペイン舞曲、ヴィエニアフスキ/グノー「ファウスト」の主題による幻想曲。

 店内にかかっていたアジカンの新譜が終わると、いかすスカパンクの演奏が始まった。なに?これ?カッコイイじゃん?と思い、お店のお兄さんに聞いてみると解散したKEMURIというバンドのラストコンサートのアルバムだとか。

 「? ケムリって解散しちゃったの」

 1枚持ってたな、KEMURIのアルバム。ずいぶん昔に買った「emotivation」。よかったんだけどその後チェックしてなかったな。解散ですか。店内の音もよかったし、視聴機でも数曲聞いて購入決定。ライブ音源、40曲入り2枚組、ほぼベスト盤系。

 KEMURI/ALIVE Live Tracks from The Last Tour "our PMA 1995 - 2007"

 視聴機でレコメンド。ロージー・ブラウン? 知らぬ。「こいつは本物だ」なんて手書きPOP。アコースティックサウンドにのせて美しい高音と反面力強い中低音の魅力的女性ヴォーカル。フォークとジャズと、なんかいろいろ入った、不思議なサウンド。全体にマニア入ってますが、どこの人?UKか。ノリのいいアップテンポの曲と、ナイーヴなスローな曲。スローなのには大貫妙子を彷彿させる歌もあるけどヴォーカルはもっとしっかりしてる。

 これもむちゃくちゃ気に入った。音楽性高く、気持ちいい。

 Rosie Brown/Clocks and Clouds

 グラミー独占とか言ってました。今年は観てない。聴いてもいなかったので買ってみた。ちょこっと視聴して。古き良き時代って感じか? アメリカもALWAYS現象なのか?

 これは買ったけどほとんど聴かないかも。昨年のディクシーチックスだっけか、あれと同じく買ってみたけど系。これぞ浪費ですわ。…と思ったけど、お家で聴いてみると結構いける。音質も古くさい。どんな録音やねん。ヘッドフォンステレオで聴くかというと、やっぱ聴かない気がする。外で聴いても気分アゲてくれなさそう。

 Amy Winehouse/Back to Black

 時はさかのぼって一昨日。華ちゃんの新譜が売り切れていたヨドバシでイヤホンを買った。

 デノン/AH-C700

 視聴もせずにメーカー信じて買った。口コミも仕入れずに買った。失敗だった。ひどい。ドンシャリ…というより、ドンドンシャリシャリ。アルミ削り出しのハウジングが音に影響してんでしょう。中域が出てこないし、音源によっては高域も低音に埋もれる、あるいは高域だけシャリシャリ。なんだこれ。原音に忠実、って書いてあるので、音源の良し悪しが如実に出るってことでしょうか。

 イヤーパッドは、ソニーやオーディオテクニカとまったく同じもの。シリコンゴム系のヘナヘナ素材。こいつを少しいじればなんとか聴ける音になるのだろうか。あるいはエージングが進めば?

 コレは浪費。かなり浪費。疲れてるとろくなもの買わない。そして疲労はドッと増幅。

 カナル型のイヤホンは失敗続き。昨年の7月に買ったシュアーのSE210は1年たたずにコードのシールドがめくれてきたし。

 イヤホンは安物にするか、思いっきり金出すか、どっちがいいのだろうか。

 そういえば華ちゃんの新譜。一聴ではなんとも。インパクトは相変わらずないのだ。ききこむうちに離れられなくなる、いつものパターンかな?

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2008年3月 6日

週末は泣こう

 久々に早く帰れたので、華ちゃんの新譜を買おうとヨドバシに寄ったものの売り切れてた。

 そのかわり発売されるのを待ち望んでいたDVD「私のちいさなピアニスト」を発見。即座にゲット。

 それから、一青窈の新譜、DVD付きを購入。こったパッケージ。こういうのは片付けに困る。(^^;

 他に絢香の新譜とチャットモンチーの新譜。

 華ちゃんの新譜は週末に買いに行こう。

 そして「私のちいさなピアニスト」で心ゆくまで泣くのだ。

 最近たまってるから洗い流すのだ。

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2008年3月 1日

絢香祭り

 年度末の超過密スケジュールと月末の作業が重なってほぼパニック状態の中、わがままざんまい、定時ちょっと過ぎに会社を出て絢香祭り参加。

POWER OF MUSIC
絢香

GAKU-MC/広沢タダシ/平原綾香
塩谷哲/大橋卓哉 from スキマスイッチ
若旦那 from 湘南乃風/コブクロ

 席は上々。ステージも上々。

 手作り感のある音楽祭。

 絢香がジャンルを越えたアーティスト達と、楽しさと緊張感あふれるコラボを繰り広げる。

 司会も絢香。おしゃべり好きな絢香が人の話を聞く役というのも面白い。…それでもけっこうしゃべってたけど。

 若旦那が子供の為に作った歌は抜群によかった。絢香とのデュエット、最高だった。子供の心で、子供のことばで、ママとパパへのメッセージ。親の目線で、まだ赤ちゃんの子供の気持ちを歌った歌。名曲。曲名は…きずなだったかなあ…。忘れた。残念。

 あーやは独特の話っぷりが会場全体にクスクス笑いを招く。やっぱあーやはすげー。

 広沢タダシ、懐かしかった。塩谷哲、美しいピアノだった。大橋卓哉、スキマの歌よりレディマドンナと三日月の方がうまかった。GAKU-MC、つかみはオッケーだった。コブクロ、協賛は日産cubeだった。

 絢香が直メールで出演依頼した人たちらしいけど、コブクロだけは政治的においが…。まあお金が無くてはステージは作れないのだが。

 ステージ構成はさすが。絢香のスタッフはセンスいい。絢香のセンスもいいんだろうけど。

 ライブは、絢香が世界のめぐまれない子供達の現状を訴えるためのもの。自分のツアーより説教臭くなくカラッとした印象で好感。若旦那もしめっぽいライブにしちゃ何も伝わらない、カッコよくしなきゃダメ、と言っていた。確かに、めちゃくちゃ面白いライブになっていた。絢香うまいからコラボ企画で面白さ増幅。

 そして、2人とも、まず知ってほしい!と口をそろえてメッセージ。

 こないだラジオで聞いたバナナの話を思い出した。

 毎日バナナをおやつに食っていたのでつい聞いてしまった。

 フィリピンのバナナ農家は外国に売る為のバナナを作り続け、日本では数本100円で売っているバナナを作っても1円しか稼げないとか言っていた。

 なんだかなあ。何も知らないでいたけど実体は搾取ってやつ?

 封建時代の悪大名みたいなものか?

 搾取されている農民の家計はどうなのか。子供達の生活はどうなのか。

 帰りに会場外のNGOのテントに寄ったが、めちゃ込んでいて展示している子供達の写真を見ることができなかった。

 で、本だけ買った。募金のために用意しておいた5000円で、おつりは寄付。

 どこかで聞いていたけど、右から左へ聞き流していたような、世界の子供達のつらい現実、そして、国民レベルでも支援できる希望の現実がまとめられている。

 バナナはどうか。フェアトレードのことが出ている。

 毒入り餃子のせいで、日本の食糧自給率なんかがあらためて大きな話題になっているけど、ヤスイ食い物の裏にはアンフェアな貿易が隠されているかもしれない。

 どうすりゃいいのか。

 世界はつながっている。大きなことはできなくても、個人のレベルで助けられる人を一人でも助ける。

 そういうことなのかな。

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2008年2月15日

木の音

 前から欲しくてここ1カ月どうしようか悩みに悩んでいた物を買ってしまった。

DENON ステレオヘッドフォン AH-D5000

DENON AH-D5000
 アキバのヨドバシでさんざん視聴して、これに勝るヘッドフォンはないと思っていた。

 同じスペックでプラスティック製のAH-D2000、これもいい音なのだが、やはり音の響きがまったく違う。値段も倍違うけど。ヘッドフォンという限られたサイズではあるけれどやっぱり木のハウジングが自然で奥行きのある響きを作り出すんだろうな。

 他のメーカーの物に比べて、特定の周波数が強調されることなくホントに自然な音のするヘッドフォン。これで夜も安心して音楽にのめり込める。

 といいつつ、とりあえず今日はドラマ3本をたてつづけにヘッドフォンで楽む。ヘッドフォンでドラマって言うのも集中できていい物だ。自然な音響のヘッドフォンだから耐えられるんだろうけど。人の声がリアル。(鞍馬天狗→交渉人→鹿男…。鹿は原作の面白さが半減かな。テンポ遅い。多部ちゃん見たさに観てるけど)

 その後20年来の愛聴盤、マーラーの大地の歌を聴いた。

 カルロ・マリア・ジュリーニ指揮、ベルリンフィルハーモニー、フランシスコ・アライサ(T)、ブリギッテ・ファスベンダー(A)の大地の歌。珠玉の名盤だと思う。最近は廉価版で出ているようだ。

 この6楽章がまたすごい名演なのだが、AH-D5000はこれまたすごいいい音で聴かせてくれる。

 最近、ご近所に気兼ねして音楽あんまり楽しんでなかったから、これはいいお買い物だったかな。

 錦糸町ヨドバシで59800円。

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2008年2月10日

裏の鬆(うらのす)

 風邪も完治したし、ひまなので、芝居を観にいった。

 先週先々週は風邪で絶不調。特に先週(先々週か?2日)土曜は発熱で寝込み、またもや9000円もするチケットを一枚ムダにした。(バシュメット&モスクワ・ソロイスツ合奏団 with 諏訪内晶子。昨年9月に買って楽しみにしていたのに…ガックシ)

 今日のチケットは金曜夜に取ったので安心。

青山円劇カウンシル#1~RISE!~
ウラノス
脚本・前川知大(イキウメ)/演出・青木豪(グリング)
酒井美紀/川村ゆきえ/大河内浩/津村知与支
今井朋彦/土屋裕一/中野英樹/岩本幸子
2008/02/10(日) 青山円形劇場 13:00~(C24席)

 当日引き替えで買える物から選んだ演目はウラノス。チケット取る前に情報収集しようと思ったんだけどよくわからない。でもいっか、ってことでチケットゲット。

 久々に暖かな日曜日。

 地下鉄表参道駅を下りると小さな子供を連れた親御さんがたくさん。子供たち可愛い。

 で、子供たちで一杯のこどもの城の中に入る。青山円形劇場はこどもの城の中にある。なんか不思議な雰囲気の空間だなあ。まさかお子様向けの演劇だったらどうしよう、ちょっと不安になる。

 エレベーターは親子連れが並んで待ってるので、階段で3階に上がる。

 想像したよりはるかに小さな劇場だった。席はCブロック。なんか、楽屋が近いのかな、たばこ臭い空気が流れてくる。

 主演は酒井美紀さん。白線流し以来のファンである。舞台上の美紀さんは黒目がちのお目々がキレイでした。しかし、それ以上にゆっき~がきれいでした。彫りの深い、目鼻立ちのはっきりしたお顔。川村ゆきえさん、初舞台だそうですが、なかなかお上手。表情の変化とか、とっても自然な演技。今時の20才前後の女優さんはみんなうまい。

 演出はこの間お隣の青山劇場で観た新感線の「IZO」で脚本を書いていた青木豪。

 なかなか自然でテンポよく切れ味のいい演出。押しつけがましさがほとんど無い、真面目な演出。IZOの脚本もそうだったが、外連に走らずストレートに作り上げた舞台。

 自然さと言えば、前川知大の脚本も台詞が自然でとてもよい。ストーリーは星新一のショートショートを人間くさくしたような感じ。読んだことのある人なら先が完璧に読めますが、人間同士のやりとりなどに見所がある。

 よかったのは大河内浩さんが演じる三浦さん。さすがの名演です。金田君を演じる津村知与支(モダンスイマーズ)がとってもいい味を出していた。

 今井朋彦さんも相変わらずスタイリッシュでカッコイイ存在感を出していた。

 上演時間1時間40分。いい感じのお芝居でした。

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2008年1月28日

ひらみき

 平幹二郎さんの舞台が観たくてさいたまへ。

 内山理名ちゃんも出てるし。

リア王
作:W・シェイクスピア
演出:蜷川幸雄/翻訳:松岡和子
平幹二郎/内山理名/とよた真帆/銀粉蝶
池内博之/高橋洋/山崎一
吉田鋼太郎/瑳川哲朗…
2008/01/27(日) 13:00~
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール 1階P列8番
結構いい席 昨年9月にプレリザーブ

 平幹二郎さんは、子供の頃に観た大河ドラマの樅の木は残ったの時に受けた強烈な印象が忘れられずずっと好きな俳優さん。今の大河、篤姫にも出ていました。自害しちゃったけど。いつ見ても全然変わらないのだが、今年75才!

 ひらさんすごい!

 あの声が好きなんだ。独特なビブラート。何を演じても、少し狂気が隠れたような、緊迫感ある、興味深い人間像を作り上げる。狂気そのものとも言えるリア王、凄味ある存在感はさすがひらさん。

 内山さんは美しかった。でも、いまいち出番は少ない。オセローの蒼井優ちゃんより出番が少なかった。

 蜷川演出は役者のパフォーマンスはよく引き出しているけど、ビジュアル面が面白くない。すごいシーンもあるんが、なんかイマイチ。制作費の制限のせいもあるんだろうけど、もうヒト弾け欲しい。そういう物を望んで観に行く芝居ではないのだろうが…。たぶん蜷川ものは二度と行かない気がする。

 お昼ちょい過ぎに劇場について、劇場内のビストロやまに寄る。自治体系の劇場によくある軽食コーナーのつもりで入ったら、割と本格ビストロだった。もっと早く行って十分時間があればコースなんか食ってみてもよかったのだが、そんなに時間もないのでその旨を伝えてプレートランチ1800円を食す。ちょい味濃かったけどけっこう美味かった。

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2008年1月25日

 週末のオフィス移転を控えて引っ越し準備に忙しい同僚たちを尻目に5時で職場をふけて豊洲の駅まで急ぐ。

 永田町で半蔵門線に飛び乗る。ドアが閉まるタイミングでブザーが鳴り響く。東急田園都市線で人身事故があったとかで、運転中止!

 まじ!?

 ありえねータイミング、でも発車してからじゃなくてよかった。急いでホームを突っ切って銀座線のホームを目指す。遠い遠い乗り換え通路を通って銀座線に乗り込んでやっとこさ表参道到着。

 目指す青山劇場には、開演10分前になんとか到着。

新感線プロデュース
いのうえ歌舞伎☆號「IZO」
作:青木豪/演出:いのうえひでのり
森田剛/戸田恵梨香/田辺誠一
池田鉄洋/西岡徳馬…
2008/01/24(木) 18:00~ 青山劇場
1階M列42番。まあまあな席。

 あきらめていたチケットの追加発売にのって思わず平日公演をゲット…土日はとれなかったんだけど…。

 新感線とはいえ笑いの少ない、真面目、ストレートなプレイだった。

 主演の人斬り以蔵役・森田剛の演技はさすが。ナイーブで真っ直ぐ純真な剣豪を見事に演じていた。かなり喉がつぶれて声がかすれてしまっていたのが残念だったが。思い詰めたような表情もよい。それからなんといっても殺陣のかっこよさ。いかにも獣風な野蛮な構え。食い詰めた以蔵の不気味な風貌。やばいです。

 戸田恵梨香の演技にもビックリ。初舞台だということだけど、堂々たる立ち居振る舞い。舞台女優の風格を感じるほど。和服姿での所作も自然で、おはしを落っことしても自然に拾い上げながら長台詞をこれまた自然に話し続ける。何でしょう、あの落ち着きは。芝居をしているって感じがしない。よい演技でした。思ったより舞台映えがしない人でしたけど…。(昨年の真木よう子は舞台映えバッチリだったけど、演技はイマイチだった)

 あとは池田鉄洋の龍馬。はまってた。あの人は面白いな。あの輝きはなんだ。西岡徳馬に匹敵する存在感。舞台の注目を集める術を知っているのか、天性のものか。彼の主演舞台を観てみたい。

 今回の舞台、また映像やスクリーンの使い方が進化した。…そんなに最新技術って感じではないかもだけど、効果的。

 映画でいうとカット数のやたら多い舞台だった。短いシーンが次から次へとつながっていく。しかし、小劇場っぽい簡易な舞台装置ではなく、スクリーンと回り舞台の大きな盆をフル活用して本格的にシーンが展開する。回り舞台はアクションシーンでの活用も見物。

 真面目な舞台、笑いも泣きもない。一人の小さな小さな人間の時代に翻弄された生き様を真摯に描いた物語。しかしやはりいのうえ演出。休憩挟んで2幕目のグイグイとドライブしていくスピード感。どんどんと舞台に引き込まれていった。

 新感線度はひくいけど、満足度は高い、本格的舞台だった。

 帰りは帰りで、またもや田園都市線で線路にヒビが見つかったとかでダイヤが乱れていた。おかげ様で?ずいぶん空いた車内は悠々座れて公演プログラムを読みながら帰りの道を過ごすことができたのだったが、いつの間にかこんな時間。

 平日公演は翌日の仕事を考えると憂鬱…。寝よ。

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2008年1月20日

髪切りはじめ

 今年初の髪カット。

 担当のヘアスタイリストと映画の話になった。

 今注目してる映画は?

 スウィーニートッド。

 床屋の話ですね…。

 ってことで、観てきた。近所の映画館でオールナイト1回目。

SWEENY TODD
THE DEMON BARBER OF FLEET STREET

ジョニー・デップ主演/ティム・バートン監督
スティーヴン・ソンドハイム作詞作曲

 めちゃくちゃキレイな音楽とゲロエグイ切り裂き殺戮シーンのバランスがなんとも形容のしがたい面白いんだか面白くないんだかまあ面白いんだけどスカッとはしないR15指定だけどやっぱ教育上よくなさそうなミュージカル映画だった。

 ジョニデは美声で素晴らしい歌唱力だった。音楽はマジいけてた。クラシカルでロマンティック。

 ハンス・グルーヴァーが、じゃなくてアラン・リックマンが悪役…というか悪役はジョニデか?

 マジだかジョークだかわかりにくいエグい台詞のやりとりにクスッと笑いつつ楽しむ救いのないお話だった。

☆ ★ ☆

 救いのある話のことも書き置こう。

 スウィーニートッドを観に出かける前に、NHK土曜ドラマの「フルスイング」初回を観た。

 すごい人がいたんだな。高橋克実の演技もすごくいい。徳永えりも可愛い。いいことずくめの感動作。今後も期待。

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2008年1月10日

キレた日

 丸一日仕事にならなかった日。

 キレた。

 つまらない雑用ばかり回ってきてまったく仕事にならない。

 18日までに新しいWEBコンテンツを作らなきゃならないのに、アイディア枯渇。(^^;

 その上、雑用の山。人のPCのサポートをなぜオレがせにゃならんのじゃ~っ!

 グチ。

 もう今日はクリエイティブな仕事は放棄して、前倒しして雑用の山を片付けて、8時15分に退社。

 両国まで大江戸線で、そこから歩いて30分の自宅に向かう。

 ああ、疲れた、キレた。

 お家の手前、3分のところにあるピアノバーに駆け込む。

 いつものギネス。

 出演者は今日初めて観た、聴いたミュージシャン。

 超キュート。パフォーマンスもいい!

 ラッキー!

 お客さんは、彼女たちのお知り合いの方々ばかり。オイラ一人、何となく居心地悪い。

 ってことで、たてつづけにギネスを飲みまくり、場の空気になんとかなじむ。

 ピアノがいいし、歌も、声もいい。それにルックスも。可愛い。

 お客の中にお笑い系マジシャンのナポレオンズの人に似た男がいた。似てるなあ、と思っていたら本人だった。

 なんと、1曲歌ったりして。

 いやー、錦糸町、キレた気持ちも元通り。

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2008年1月 3日

賀正

 今年の年賀は超手抜き。

 グラフィックツールをインストールしてあるWindows2000マシンが起動しない!

 大晦日になってVistaにインストールし直して、あわてて作り始めよう、と。

 んん? でもなんか調子悪い。Vista対応じゃないのか? あ、しまった、前のバージョンのイラレを入れちゃった。

 そもそもアイディアがまったくねー。

 適当にネット上で画像を検索しまくって、カピバラの写真を無断借用…。

 極悪だねー。

 ネズミってあんまりいいイメージねー。

 というか、何もかもめんどくせー、やる気ねー。

 結局今年も元旦5時に出状。

 はあ…。なさけねー。

 ねーづくしの年だねー。

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2008年1月 1日

今年は鹿三

 元日。

 昨夜はギリギリから年賀状を作り始めて、出して帰ったのは朝5時。11時半まで寝て、あわててブランチ、といってもレンジでカレー、大急ぎでシャワーを浴びて天皇杯決勝に向かう。

2008/1/1(火) 14:00キックオフ 国立競技場
サンフレッチェ広島 × 鹿島アントラーズ

 今年の決勝は、鹿対三本矢。チケット申し込みの時はどこが出てくるか分からなかったけど、好きなアントラーズが出てきて、ちょっとうれしい。(たとえホンダ対愛媛でも観に来たけどね…ブロックが同じだけど)

 席はばくち、アウェイのS席を取っていたのだが、アントラーズのサポーター側のバックスタンド、コーナーフラッグ付近だった。ラッキ。

 とはいえ、オイラが見てると鹿島は勝たない。(^^;

 今日はどだろか。

 君が代は長山洋子。去年の伍代夏子の方が数倍うまかったな。…さあキックオフ。

 開始まもなく、遠い広島ゴールにボールがつきささる。「えー」 ウッチーやるじゃん。内田の積極シュートが決まったみたい。遠くから見てたらクロスを上げたように見えたのだが、ゴールインしてビックリ。

 今日は勝てるかも。

 前半は、目の前で一対一のやり合いが何度も見れて、見応えのある展開。サンフレッチェも駒田、寿人はやっぱうまい、強い。代表は違うな。…代表どうなるんだろ、J2からも選ばれるかな。

 そしてハーフタイム。

 オイラの前を、「すいません」と言いながら、わざとらしく膝をぐりぐりしながら男が通り過ぎる。なんかムッカー。

 後半始まって、サンフレッチェが押し込む展開。

 あいかわらず遠いところで試合やってる。

 たまにアントラーズが決定的シュートを打つも、サンフレッチェの下田、すげー!めちゃくちゃファインセーブ連発。わりと小柄なキーパーだった。

 遠いところで試合やってたけど、ロスタイムにダニーロの豪快ゴールを目の前で見れた。

 今日は、本山と青木が切れてたなあ。あいつらすごい。ウッチーも最後まで走り回ってたし、いいサッカーしてたんじゃないかな、今日のアントラーズ。

 アントラーズの好きなところは一対一の競り合いに負けないことか。イングランドやアルゼンチンリーグほどの強烈さはないけど、日本のサッカーが目指すべき明日の姿って感じ。

 うまいだけのなよなよサッカーはつまらない。とはいえ、マルキーニョスだけは好きになれない。すぐ転ぶんじゃね!っつーの。

 そういえば、さっきオイラの膝をぐりぐり攻撃した男。オイラの斜め後ろに座ってた。すげー下品なことを言い続けて、不愉快きわまりない。どうやら鹿島のサポーターを気取ってるらしい。今年もいました、指定席のサポーターごっこ。応援するのはいいけど、対戦相手を侮辱するのはいかがか。鹿島ファン全ての価値を下げるようなこと言わないで。鹿島のサポーターはブーイングはするけど対戦相手の悪口言わないし。

 観戦途中から寒気とくしゃみ。風邪ひいた? 斜め後ろの男も不愉快だし、体調も悪いので、表彰式を見ずに帰ってきた。残念。

 今年は、カシマ、アジアに挑戦か。前回みじめだっただけに、今年はがんばって欲しいものだ。

 そういえば、鹿島勝利を目の前ではじめてみたかも。

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2007年12月31日

今年のベストエンタ

 もう11時半だ。

 今年のベストエンタまとめ。

 まず、コンサート。

  1. Hiromi's Sonicbloom JAPAN TOUR 2007 TIME CONTROL
  2. METHENY MEHLDAU Quartet Japan Tour 2007
  3. LINKIN PARK JAPAN TOUR 2007
  4. ayaka Live Torur 2007 “Peace loving…?”
  5. 奥華子2007春コンサート~TIME NOTE~
  6. チャットモンチー 日比谷野外大音楽堂 七夕ライブ~天まで響け!!~
  7. ギドン・クレーメル&クレメラータ・バルティカ室内管弦楽団
  8. バイエルン放送交響楽団 マリス・ヤンソンス/サラ・チャン
  9. 神尾真由子 チャイコフスキー国際コンクール優勝記念凱旋コンサート
  10. 上戸彩 BEST LIVE TOUR 2007 Never Ever
  11. 五嶋みどり・沢井一恵Special Project 2008

 順位は適当だな。今年はクラシックでそんなに印象的なものがなかった。J-POPは初物の印象強し。今日行った五嶋みどり、すごかったけど、乗り切れず…。

 ステージは…。

  1. Hair Spray ヘアスプレー
  2. 氷の上のスワン・レイク
  3. 三人吉三
  4. 朧の森に棲む鬼 Lord of the Lies
  5. 憑神

 ヘアスプレーがダントツ。スワン・レイクはすさまじいパフォーマンス。あとはとんとん。このほかはろくな物観なかった。

 映画は…。

  1. 天然コケッコー
  2. 腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
  3. 夕凪の街 桜の国
  4. バッテリー
  5. 神童
  6. 幸福な食卓

 邦画は上3本が抜けてるかな。青春映画が多いな。パッチギ!2、ALWAYS2はイマイチ。

  1. TRANSFORMERS
  2. 私のちいさなピアニスト
  3. シッコ SiCKO
  4. 魔笛

 洋画はあんまり観てないな。上2本が抜けてる。ステージがダントツだったヘアスプレーの映画はダメでした。

 なんか、去年に比べて印象深いエンタに行ってない気がしてたんだけど…見直してみると、ヘアスプレー、上原ひろみっつう化けもんや、絢香、リンキンパーク、奥華子、それに映画も結構いいのあったな。

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2007年12月25日

アキバにお買い物

 一冬分のグリューハーブMIXを買いにアキバに買い物。

 輸入食品のFOODS SHOP WATABEでポンパドールのGLUHfixを4パック。ちょっと多いかな。まいいや、冬じゃなくても飲みたいときは飲みたい。

 ついでにお菓子を山ほど買って、隣の隣(の隣くらいか?)石丸のSOFT1に立ち寄って、DVDを3枚購入。

 その中の1枚を観る。

「神童」
成海璃子/松山ケンイチほか
監督:萩生田宏治/脚本:向井康介

 最近のハリウッド流映画作りとは正反対、ゆったりしたテンポ、しかし緊迫感が途切れない作り。

 人間に集中して描いているからか。2人の主人公の動向から意識が逸れることがない。

 特に華やかな話でもないのに、目が離せないのだ。

 結論みたいな物もない、はっきり描ききった作品ではない。そういう作品はなかなか評価しにくいのだが、この作品はいい。うたとワオの心の交流、互いを思いやり、信頼し合う。周りにも優しい人がたくさん生きている。ドキドキしながらホッとする、描かれている人の輪に巻き込まれていく、そんな作品。

 好きなタイプの映画ですわ。また観ることでしょう。買ってよかった。

 シホリンと演出家の串田和美さんとピアニストの三浦友理枝さんが出てた。

 主役の二人はじめ、出演者がなかなか自然でよかでした。

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2007年12月16日

へんてこカルメン

 カルメンを観てきた。

 今まで観たり聴いたりしたカルメンはオペラ・コミック版(初演版)で台詞の入ったもの。今日のは台詞を全て歌にした版だったようだ…。…なんかヘンなカルメンだった。

レニングラード国立歌劇場オペラ
「カルメン」

カルメン(ms):ナタリア・ヤルホワ
ドン・ホセ(t):ミハイル・マカロフ
エスカミーリョ(br):アレクサンドル・クズネツォフ
ミカエラ(s):マリア・リトケ他
指揮:アンドレイ・アニハーノフ
管弦楽:レニングラード国立歌劇場管弦楽団
合唱:レニングラード国立歌劇場合唱団
バレエ:レニングラード国立歌劇場バレエ
2007/12/16(日) 16:00~ 東京文化会館 大ホール
1階4列32番

 正歌劇版は初めて聴いた、というか存在すら知らなかったので、あれ、ホントにビゼーの作品なの?と半信半疑なヘンな気分で聴いていた。

 本物だとしても、あれはないな。オペラ・コミック版の方がいい。へんてこなつなぎの音楽がない方が、個々の楽曲の良さがダイレクトに伝わってくるし、ドラマにも入り込める。個々の曲は、登場人物のキャラクターや感情を見事に表した名曲揃いなので、そのまま聴いた方がよい。

 バレエパートが多かったのも正歌劇版の本来の姿なのかな。余計な感じがした。特に2幕4場の冒頭。2幕4場は高揚から悲劇への急展開が「泣き」につながるよい演出だと思うのだが。

 どこからどこまでがオリジナルで、どこが今公演独自の演出だったのか。1幕1場はいきなりバレエで始まるし、子供の合唱はなかった…というか合唱そのものがなかった。

 アニハーノフの音楽はやっぱり好きになれない。ビゼーの音楽がなんだか仰々しく偉そうに聞こえてくる。ロマンティックではないのだ。

 1幕1場はねちっこい音。必要以上に感動を押しつけられている感じ。1幕2場はめちゃくちゃ速いテンポで、飛ばした感じ。2幕は全体にまあまあだが、2幕2場は低音弦を強調しすぎた感じ。

 とはいっても、席がね。東京文化会館の4列目って、音響悪い。オケピだから直接音は聞こえなくて仕方ないが、もっと高音が響いてもいい。

 その音響のせいか、歌手にもさほどの感動はなかった。ただ、マリア・リトケのミカエラのアリアはなかなかだった。

 なんか、ロシア人がやるスペイン人、ロマ族って、日本人がやる欧米人みたいな違和感を覚えるのはなぜ。(^^;

 国立とあるが、なんか田舎くさい感じの舞台だった。同じように小さなオペラ座の公演で前に観たカルメンの方が倍くらいよかった。今度は値段が倍になってもいいから、もすこし本格的なカルメンが観たいものですわ。

 それから、隣のオヤジがよく動く。東京文化会館って席がメチャクチャ狭いので>、うっとうしいったらありゃしない。あのオヤジもイマイチ乗れない原因のひとつ。(座席の幅は肩幅ギリギリくらいしかない。前も狭いし。やっぱ古くさい劇場だな)

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2007年12月10日

やっぱhiromiは燃ゆる

 上原ひろみのツアーファイナルに参戦。

 高崎公演に次いで2度目。

ステージがとお~~い!

ちなみに高崎は…

結構近かった。

Hiromi's Sonicbloom
JAPAN TOUR 2007
TIME CONTROL

上原ひろみ(p,kb)/トニー・グレイ(b)
マーティン・ヴァリホラ(ds)/デヴィッド・フュージンスキー(g)
2007/12/9 18:00~
東京国際フォーラム ホールA 2階13列65番

 8月のプレリザーブに応募、第2希望のS席が当選。Sでこの距離ですわ。東京国際フォーラムホールA最遠の席記録更新

 高崎公演から中12公演を挟んだツアーファイナル。

 みなさんちょっとお疲れちゃんだったかも。

 フューズのステージング、パフォーマンスは高崎の時よりはるかによかった。日本の客とのコミュニケーションに慣れてきたのかな。今日は、ギンギンのハードなギター。お茶目なアクションを含めて、完全にhiromiのファミリーになっていた。

 大好きなマーティンは、今日はよくスティックを飛ばしてたな。でも、ドラムスはキレキレ。すごいリズムを完璧に刻み、メロディー楽器のような音楽を感じるドラムを聴かせてくれた。途中、エア・ドラムも披露。やっぱマーティンは格好いいな。

 トニーが一番疲れた感じ。あんまり元気がなかったような。とはいえ、普通のギタリストよりすごい速弾きのベースは健在。

 hiromiも相変わらず、パワフルで、メロウで、リリックで、ガンガンで、いけてます。音がメチャクチャキレイなんだよな。特に今日は音響もうまくセッティングされて、アコピが美しかった。

 今日はメチャクチャハード、ヘヴィーな演奏だった。反面、みんなインプロヴィゼーションの広がりがいまいちだったかな。

 高崎では熊ん蜂の飛行みたいなフレーズがたくさん出てきたのだが、今日は学校チャイム…。なぜ…。キンコンカンコンキンコンカンコン。なに…ファイナルだから下校タイムってこと?

 後半プログラムのマニアックぶりはますます増幅していた感じ。席がステージから遠いから、あのマニアックさにはなかなか入り込めなくて苦労。やっぱ席は近い方がいいよな。2階の、しかも13列目は、それでもS席だけど、遠すぎ。

 途中からレゲエバージョンに変わったのは何の曲だったか。あれは結構燃えたけど。

 アンコール1曲目の「PLACE TO BE」には「GREEN TEA FARM」のモチーフが。しっとりした曲もいいのだ。hiromiの音はホントにキレイ。

 もう一曲、カンフー・ワールド・チャンピオンは前回、メロディーを見失ったように感じていたのだが、そういうパフォーマンスなのだな。かなりなロックアレンジ。フューズのギターをフィーチャーした今回のツアーだからか。

 今日は2度目のアンコールが。

 「XYZ」も大幅アレンジ変更。メチャクチャロックですわ。カッコイイ! バッチリ決まるって感じではないけど、あのぶっ壊れる寸前みたいな、いい感じの破綻振りがいかにもロックのライブって感じで、むちゃくちゃ燃えた。

 やっぱ、hiromiの音楽は燃ゆるのであった。

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2007年12月 1日

コンマスに注目

 昨年12月ののだめオーケストラコンサートでちょっと度肝を抜かれたヴァイオリニスト>、長原幸太さんが主席コンマスを務める大阪フィルが鎌倉に来るというので聴きに行った。(のだめオケでもコンマスだった)

 今、もっとも気になるヴァイオリニストでしょうか。26才、今後が楽しみ。

 メセニー メルドーのライブの時にもらったイベントニュースを見て9月末にチケットゲット。

大阪フィルハーモニー交響楽団
指揮・音楽監督:大植英次
コンサートマスター:長原幸太

2007/12/01(土) 15:00~ 鎌倉芸術館 大ホール
1階4列19番(コンマスの真っ正面!)

 大植英次&大阪フィル、よかった。空席が目立った、もったいない。

 初めて聴きましたけど、大阪フィルはアンサンブルのいいオケ。各パートの腕もよし。大植さんの音楽は、奥行きがあり折り重なるように音を紡ぎ出す、現代的でシンフォニックな音楽。

 長原幸太さんも期待通りの熱演。体全体で音楽をリードしていく。椅子がいらないんじゃないかというくらい、腰を浮かせて音楽の世界に入り込んだ演奏。カッコイイす。うまいす。ソロパートがあるわけでもないのにコンマスの音があんなに目立つなんて…。(実際目立ってたけど、注目のしすぎかも)

 長原さんだけじゃなく、若手を中心に、全体的に情熱的な演奏スタイル。今日はCDのライブレコーディングが入っていたせいか、1stに向き合う形で上手側に2ndヴァイオリン、その後ろにヴィオラ、中央から下手側にチェロ、といった配列。各パートの主席でしょうか、若い音楽家がやはり体全体で音楽する姿はみものだった。

 といっても4列目ということもあり、譜面台で管楽器の演奏姿はほとんど見えなかったが。

 プログラムはベートーヴェンの交響曲を2曲。

 前半は8番。

 ドラマティックではないが、アンサンブルの美しい曲。特に3楽章は聴きものだった。ホルンとチェロのアンサンブルがものすごくキレイ。クラリネットもよい。

 後半は人気の7番。のだめのテーマ曲でもあったが(^^;

 大植の7番はなかなか面白かった。第1楽章は遅めのテンポと、弦の一音一音の輪郭をくっきりと強調したような音作り。重厚で、ドイツ的。全体にそうなのか、と思ったが、2,3楽章は割と普通。4楽章は、休符、というんでしょうか、音の切れ目を極端に長く、緊迫感のある、そして速めのテンポとパワフルな音で、かなりモダンでカッコのいい曲に仕上げた。

 いい演奏会だったのだが…。

 7番の2楽章途中で前の列のオヤジがカバンかなんか落としてあまりに大きな音にビクッとなった。なんで落とすかなあ。落とすな、おろせ! 最初から床におろしておけば落とすわけない。床に置きたくなければ、ホールに荷物を持ち込んではいけない。

 それから後ろの列のオヤジが、曲の最後の一音が鳴り終わったとたんに「ブラボー!」を叫んだ。構えてたのか。…もう少し余韻を楽しませて欲しい。

 アンコールはモーツアルト「フィガロの結婚」序曲。

 弾き慣れた曲、という感じで、大植も指揮をせず、任せているようなところがあった。それだけアンサンブルのいいオケだよ、とアッピールしていたのかな。

 CDを買うた。

 大植&大阪フィルのを2枚。

 長原幸太さんがソロを弾いているR.シュトラウスの「英雄の生涯」。それと好きなマーラー6番。

 「英雄の生涯」は聴いてみた。ライブ盤。ラヴェルの「ラ・ヴァルス」、武満の「ノスタルジア」、そして「英雄の生涯」。大植の音楽と長原の演奏はよい。しかし録音が悪い。ヤンソンスのプロジェクト、RCOのライブ盤を2枚聴いたが、録音が抜群にいいのだ。OPOのそれはトゥッティになると音が固まりになって汚れる。録音スタッフを変えた方がいいかも。

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2007年11月25日

さいたまへ

 レッズVSアントラーズの前半を見て、なんだあの審判、とか思いながら、後ろ髪を引かれつつコンサート観に埼玉へ。

 初めてのさいたまスーパーアリーナ。こないだ上原ひろみ聴きに高崎行ったとき、新幹線から間近に見えたアリーナだ。

LINKIN PARK
JAPAN TOUR 2007

2007/11/24(土) 17:00~
さいたまスーパーアリーナ
LINKIN PARK
Guest Act:DIR EN GREY
Support Act:YELLOWCARD

 うがー、すごかっただ。リンキン・パーク

 最新アルバム「MINUTES TO MIDNIGHT」中心のライブかと思ったら、「メテオラ」の曲がずいぶん目立ったような。盛り上がりもすごくて、お馴染みの曲はアリーナ席大合唱。すげーなファン。おめーら最高! おかげでライブも最高潮!

 しかし、VOのチェスターはすごい。絶叫のハードなヴォーカルスタイルと、バラードの美しい声を両立。今日はピアノとヴォーカルだけのナンバーが3曲くらいあったかな。しっとり聴かされた。会場は盛り上がってなかったけど。暴れたかったのかな。へヴィな曲はものすごい盛り上がり。

 オイラも踊りっぱなしで疲れ果てた…。年…。

 トランスフォーマーのサントラになっていた「ワット・アイヴ・ダン」はアンコールで演奏。なかなか変わった構成だ。

 座席はスタンドAゲート215入口20列301番。やっぱ遠いな。アリーナで立ちっぱの元気はないけど。

 さいたまスーパーアリーナは、横浜アリーナや代々木体育館に比べると施設が抜群にいい。駅から近いし…。椅子が広くて柔らかく座りやすい。食事になるような食い物がたくさん売っている。ケンタとロッテリアも入ってた。

 おいらはボージョレーヌーボーを2杯飲んだ。ボージョレーっていまいち好きじゃなかったんだけど、意外にも美味かった。こくがあって、すっきりしてて、フルーティー。ヌーボーっぽくなくて美味しい。

 さいたま、いいじゃん。

 リンキン・パークはすごかったのだが、オープニングアクトのイエローカードというバンドもものすごくよかった。

 YELLOWCARD、初めて聴いたんだけど、演奏も歌もうまいし、サウンドはゴキゲンだし、すっかり気に入って、アクトが終わったところでCD売り場に走ってアルバム2枚購入。「OCEAN AVENUE」と「Paper Walls」。じっくり聴いてみよう。

 なぜかゲストでディルアングレイが出たんだけど、めちゃくちゃうるさい! 音がでかきゃいいってもんじゃないでしょ…。1曲は聴いた。2曲目もあまりにうるさいので退場。ホワイエ…とはいわない?ロビーで時間をつぶす。

 イエローカードのときはほとんどロビーに人はいなかったが、ディルアングレイのときは人があふれかえっていた。オイラの席の出入り口前に喫煙ブースがあるんだけど、そこにも人があふれ、ドアとビニールカーテンの2重構造で機密性を保ってあるのだが、人の出入りが多くてものすごいタバコの臭いが漏れる。かなわないので、ちょっと離れた位置でMP3プレーヤーでリンキンパークを聴いて過ごした。

 あのゲスト選びはどうなんでしょ。おいらは合わない。

 むちゃくちゃすごい盛り上がりでコンサート終了。帰るときの場内アナウンス。

 「京浜東北線は人身事故の為運転中止しております」だと…。

 どうせ待つんならツアーグッズでも買っていこかと思ったら1000人くらいの大行列。あきらめた。

 …ライブはよかったけど、その後がいまいち。

 家に帰ってビデオ見たらアントラーズが勝ってた!

 さいたま、いいじゃん。

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2007年11月24日

バイアスなのか

 再演のプレリザに7月応募して今日の日観劇。

ハウ・トゥ・サクシード
~努力しないで出世する方法~

西川貴教/大塚ちひろ/入絵加奈子ほか
2007/11/23(金・勤労感謝の日) 16:30~
東京芸術劇場 中ホール

 応援している大塚ちひろがヒロイン、そしてなんか評判もよいようだし、期待して出かけてみたが…。

 若い女性客が圧倒的。

 「しまった、そういうノリ?」と心がつぶやく。

 席はS列18番と、ステージ真正面。Sとはいっても19列より後ろの感じ、ステージはかなり遠い。

 バンドはやはり巧かった。舞台装置もよかった。期待は高まった。

 面白かったのは屋上レストランでのパーティーの冒頭。だけ…かな。

 しかし会場の女子は大爆笑の連続。

 …?

 まったく乗れないステージだった。

 楽しもうと努力はしたのだが…。

 脚本はうまく現代の要素を取り込んでいたが、やはり作品の古さはいかんともしがたい。構成も、音楽も。

 その古くささをさらに増幅してしまったのがヤスイ演出・演技。あれではコントのようだ。

 役者にあんな演技させては…。役者の個性も何もない。

 演出家はあれでいいのか、満足なのか? トライする気はないのかな。オペラだってもっともっと意欲的なのに。

 キャスティングも安易。もう少し舞台に緊張感を与えるようなキャスティングが欲しかった。らしい人をらしい役に当てても何も生まれない。しかもそのらしさを、さらにらしくオーバーに…って。

 多分もっと優秀な演出家が作れば、もっと面白くなったとは思う。もったいないシーンがいくつもあったし…。社長室の♥のシーンはもっと盛り上がるとこだと思うのだが。シリアスな演技がまったくないからなあ。コメディーはシリアスな演技、リアリティのあるキャラクターがベースにないと悪ふざけになってしまう。

 とはいっても、あのいのうえひでのりでさえトミーを同じようなお子ちゃまステージにしてしまったくらいだし。なんかミュージカルにバイアスかかってない?作る前から。

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2007年11月22日

上州上原組

 「まあお掛けなすって…」

 …って姐さん、上州上原組かい。赤城の山も今宵限りなのかい。

 ってことで、アンコールに出てきたhiromiの第一声。

 今日は…ってもう昨日か、は、高崎まで新幹線に乗って上原ひろみのコンサートに行ってきた。仕事早くふけて…。FTじゃけん。

Hiromi's Sonicbloom
JAPAN TOUR 2007
TIME CONTROL

上原ひろみ(p,kb)/トニー・グレイ(b)
マーティン・ヴァリホラ(ds)/デヴィッド・フュージンスキー(g)
2007/11/21 19:00~
高崎文化会館 7列25番

 大盛り上がりのライブだった。会場ほとんどスタンディング・オベーション。で、アンコールに出てきて冒頭の一言。「あ、お座り下さいか…」って言い直し。人妻になってもシャベルと不思議ちゃん。

 さて、ライブを初めから。

 メンバーに続いてhiromi登場。最初の「ヒュー!」はオイラが発したぜ! ヘヘン!(いばる)

 続いて会場全体に広がるヒュー声と指笛、割れんばかりの拍手。

 これは今日のライブは楽しそうだ。その予感は当たった。ホントにノリのいい会場。箱が小さいので、ヒュー声も響くし拍手もとどろき渡る。

 パフォーマンスもよかった。

 2年ぶりに生hiromiを見たのだが、ものすごく進化している。

 これぞライブって感じの緊迫感と音楽を楽しんでる感とアドレナリン出まくり感、そしてhiromiの音楽らしく作り込んだ完成度がいいバランス。

 CD聴いてるようなライブは楽しくないもんね。

 アルバム「TIME CONTROL」のほぼ全曲? しまった、セットリスト見るの忘れた。貼りだしてあったかな。そんなことも忘れるほど燃え尽きた。

 ギターを加えた今回のツアー、面白い。アルバム聴くより1000倍面白い。

 今回、トニーのベースとマーティンのドラムスのことはとりあえず置いておく。

 hiromiとヒューズの音楽の掛け合いが面白いのだ。

 hiromiは進化した、と書いたが、昨年見てないので何とも言えないけど、すごいす。特に印象的なのは、左手が進化したような気がする。

 右手でキーボード、左手でアコピの演奏は前から演ってたけど、左が進化したおかげで、とても一人で演奏しているとは思えないほど、音の幅が広く、メロディーの広がり、重なり、リズムとメロディーのハーモニーが絶妙。

 ギターのヒューズはダブルネックのソリッドギター。下のネックは6弦…と思ったがパンフによると7弦…のトレモロアーム付き。トレモロアーム付きのソリッドギターはやっぱいい味出すよ。

 上のネックは12弦。この12弦が面白い音。チューニングのせいかなエフェクターのせいかな12弦ぽくなく、クリアで結構ハード。演奏聴いてたら、音程がヴァイオリンのように連続して変化する。ハーモニクス?まさかフレットレス?と思ったら、パンフにあった、フレットレスだった。そんなギターあるんだ。

 この2本の特徴あるネックと鬼のような超絶テクと数々のエフェクター、ループを結構使ってた、によって魔法のような音を紡ぎ出す。

 hiromiのソロは相変わらず速くて強くて、美しくてシャープ。なんとなくリムスキー・コルサコフを思い出すようなフレーズを多用。すさまじい切れのいいハンマリング。

 そして両手からまったく異なる音楽を奏でるテクニックで、ヒューズの魔法のギターとバトル…ではないな、まるで絶妙の会話を聴いているような、素晴らしいソロのやりとりを聴かせてくれる。次どう返すのか?なんてワクワクドキドキ。すげー!としかいいようがない。

 ジャズっぽくないソリッドギターが参加したおかげ?で、今回のhiromiの音楽はロックっぽくもあり、ブルーズィーなチューンあり、矢野顕子っぽかったり、オスカー・ピーターソンかよだったり、なんかすごい、爆発的に音楽の幅が広がったような気がする。

 楽曲の完成度よりは、ライブ感あふれるライブを展開してくれた。反面ゲイジュツかよ、と思えるくらい作り込んだパフォーマンスもあり、かなりマニアックなライブでもあった。

 ツアーは毎日移動みたいなスケジュールなので、サウンドセッティングがイマイチか。ライブだから僕はそれもよしと思うのだが、前半プロの前半はアコピの音量が不足、前半の後半はなぜかバッドチューニング。ありえないけどピアノのチューニングがずれてる?多分、いつもの耳の錯覚。でも、休憩中にピアノの調律。後半プロの曲間にトニーがチューニング。音量のバランスと、微妙なチューニングの変化、ちょっと気になった。僕はいいんだけど、ベースとピアノの特定の周波数に共鳴して、ドラムスのどこか、スネアか?がビリビリとノイズ。マーティンが気にしてたような…。アンコールの2曲目、Kung-Fu World Championでは、音量バランスメチャクチャ、アコピの音がまったくPAに乗ってこない。途中で曲を見失ってしまった。

 そんなこともあったけど、ライブは最高! 今年一番かも。パット・メセニーもよかったけど、音のバランスは劣っても(といってもメセニー&メルドーの時もいまいち決まってなかったけど)、ライブの出来は今日が上かも。方向性が違うけどな。会場の熱気のおかげもあるのか? hiromiも世界トップクラスの雰囲気と絶賛してくれたし。

 とにかくワールド・クラス、今旬、エネルギーがすごい、そんなライブを見られて幸せ。

 すっかり元気になった。

 余韻に浸りながら会場をあとにし、そうだ、今何時? 外していた腕時計をはめて文字盤を見てビックリ、10時10分前!? 駅まで歩くと30分、バスは終わってる? タクシーはいないし、どうするオレ!?

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2007年11月18日

燃焼系

 風邪は治りきらないけど、金曜日にもらった抗生物質が青っ鼻とひどい痰のからみを止めてくれた。

 というわけで、今日はコンサート。4月に取ったチケット。

ドイツのオーケストラシリーズ2007
バイエルン放送交響楽団
SYMPHONIEORCHESTER
Des
BAYERISCHEN RUNDFUNK
マリス・ヤンソンス(指揮)/サラ・チャン(Vn)

2007/11/17(土) 18:00~
ミューザ川崎シンフォニーホール

 4月、ネットで見たら、サラ・チャン、ぜひ聴いておくべき若手ヴァイオリニストとの口コミあり。

 それからプログラムが2曲とも、大好きな曲。こういうコンサートも珍しい。

 というわけで取ったチケットは、ちょっと出遅れ、S席3階Cブロック1列、上手側端から2つめ。目の前に下り階段がある変則的な位置。階段の手すりが…邪魔にならないように細く作られているのだが…それでもオイラの利き目の右目をふさぐ。ちょうどソリストの位置が見づらい。しかし音響は抜群によい席。

  1. ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 第1番 ト短調
  2. マーラー:交響曲 第5番 嬰ハ短調

 2曲ともオイラの中のカテゴリーでいうと、『燃焼系』楽曲。燃えるです。カッコイイです。ブルッフVコンは文句なしにカッコイイ。早めのテンポでガッツリ弾いてくれると燃えまくる。マーラー5番はいろんな魅力の詰まった1曲。情緒的でロマンティックで、そしてカッコイイ。(ちなみにその他の燃焼系は、ローマの松、ダフニスとクロエ、春の祭典、ブラ4、マラ6…他にもいろいろ)

 さて今日の演奏は。

 素晴らしいコンサートだった。

 サラ・チャンは面白いヴァイオリニストだ。音量はそんなになく女性的、演奏スタイルはめちゃくちゃ意欲的。

 ブルッフはかなりゆったりしたテンポで入る。そしてオケの合奏からソロパートへのつなぎは、めちゃくちゃタメを取って、女王様キャラ的に自らの存在感をアッピール。1楽章の途中まで、ちょっとオケと息が合わなかったのか、演奏ポジションからずっと後ろに下がって指揮者のマリス・ヤンソンスに自分の姿を見せ、ヴァイオリンを大きく振って弾き振りするかのようにリード。

 演奏の方は、細かいことは抜きに、いかにもライブ演奏!なエキサイティングなもの。オケとの戦い?しかし破綻してない。『協奏』の一つのあるべき姿か。ヤンソンス&BRSOがうまくまとめているのか。1,2楽章が連続してるので、3楽章まで2パートを一気に弾ききった感じ。カッコイイ。

 後半は大好きなマーラー。

 オケの構成が大きくなって、迫力の演奏。トランペットとホルンが大活躍の曲。ホルンは6本。みんなそろいも揃ってうまい。ペットもトロンボーンもチューバもうまい。

 金管だけじゃない。弦もうまい。パーカッションもうまい。木管ももちろん。客席に向かって高らかに吹くクラリネット。あれはスコアにあるのかな。以前BPOの演奏をテレビで見たときもやっていたが…。

 音量のバランスが抜群にいい。素晴らしいオケ、すごい演奏。

 1楽章は少し騒々しい感じがしなくもない。2楽章3楽章はユニーク、というか、過去に聴いたことのない、テンポにメリハリをきかせた演奏。ヤンソンスは楽曲の持つ特徴、一番の美点をしっかり聴かせようとしている、そんな感じの絶妙のメリハリなのだ。3楽章、過去に聴いたどの演奏よりもよかった。第5の中で、下手するとだれちゃうパートだと思うのだが、息を飲む美しさのワルツ。全体に少し早めのテンポ。そしてフィナーレ…と間違うほどのスペクタクルな第3楽章終了へ怒濤の演奏。タクトが止まると、どっかのオヤジが「ブラボー!」を叫ぶ。(^^; それから、なんと、1人の客が3楽章終わって、4楽章に入ろうというときに走ってホールから出て行った。足音が響き渡る間、オケは演奏に入らず待つ。なんてこった。

 4楽章のアダージェットは期待通りのロマンティックな演奏。咳払いする人がいない。…演奏途中の咳払いは、退屈、飽きた、って態度表明なのかな? 3楽章は咳払いが多かったが。

 引き続き演奏に入る5楽章、オーケストラによる合奏の面白さを存分に引き出すようなマーラーの曲作りと、それを見事に再現する演奏力。圧倒的な高揚感、燃焼系、燃え尽きるまで感動して終演。

 ヤンソンス&BRSO、ともに素晴らしく、マーラーの魔法のようなオーケストレーションをつぶさに見て聴くことができ、美しい音楽を堪能した演奏会だった。

 演奏後、拍手は鳴りやまず。オケが退場しても、オイラを含め3分の1くらいの客は拍手し続け、無人のステージにヤンソンスが出て、長い長いカーテンコールは終了。

 チケットがバカ高いメジャーオーケストラの生演奏は聴いたことがないが、このオケはすごい。2万1千円はお得。

 ヤンソンスのマーラーをもっと聴きたい。オケは違うけど、1番、9番、6番のCDが高い評価を得ているらしい。明日ってもう今日か、探しに行ってみよう。

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2007年11月11日

tickets071111

 今日はけつかっちんでコンサートはしごの予定だったのだが風邪悪化で断念。残念。

 14:00サントリーホール「仲道郁代ピアノ・リサイタル」→17:30品川プリンス ステラボール「鈴木祥子 SHO-CO-JOURNEY ~20周年への道~」。

 5月に仲道さんのチケット取ってたのに、6月に間違って同じ日の鈴木さんのコンサートをプレリザして当たっちゃったんだな。頑張ってはしごするつもりだったのだが…。

 1時まで、ギリギリ体調を観てたんだが、これは無理、ってことで諦めた。虚弱。

 半年がかりの計画と1万300円(プラス手数料)が水泡。

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2007年11月 8日

それじゃまるでゴジラですね

 今日は年に一度の大腸内視鏡検査の日。

 昨日は一日検査食、夜から下剤、下剤、下剤。

 空腹を抱え病院へ。しばらく待って検査終了は12:20くらい。午後から会社に行く予定だったが間に合わないから中止、休みをもらった。

 空腹。家に帰って食料をあさると昨日消費期限が切れたサツマイモパン。焼いて食べた。

 ネットで映画の公開情報を見るとALWAYSの続編。家の近所のシネコンで13:45の回を観る。E列15番。

ALWAYS 続・三丁目の夕日
2007/11/08(木) 13:45~
TOHOシネマズ錦糸町スクリーン2

 前作の大ファンで、続編どうなの?と思って観たが、ファーストカットから笑わしてもらいました。度肝を抜くファーストシーン。ワハハ。オバカ度がアップした続編のスタート。

 全体に悪のり風演出・脚本の続編ですが、SFXはすさまじい作り込み。このエスカレートぶりは大歓迎。楽しい映像。映画の中で時間がどんどん経過するわけですが、最後の方、都電はオイラが子供の頃に乗っていた黄色に赤いラインのチンチン電車が登場していた。同時に古い車両も走ってて、かなりこだわってます。

 それから、これでもかというお約束の展開に、ついつい涙をこぼしてしまうオヤジでした。トホホ。

 今作は純愛がテーマでしょうか。お母さん、六ちゃん、一平、そして茶川とヒロミ。

 脚本の出来は前作が圧倒的。演出はどっちかな。泣きは前作。お笑いは今作。SFXはどっちかな、見せようという魂胆とこれでもかの作りでいうと今作。

 続編だけど好きな一作。三作目があれば、もちろん観る。

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2007年11月 4日

未来の音

 先日の神尾真由子さんのコンサート会場でもらったチラシ。コレ見てチケット取った難波薫リサイタルに行ってきた。

めぐろパーシモンホール 未来の音シリーズ 第1回
難波 薫 フルート・リサイタル
2007/11/04(日) 15:00~
めぐろパーシモンホール 小ホール
ピアノ・石橋尚子

 パーシモン。柿?

 ホールに入ると難波さんの後援をしているというキッコーマンから振る舞いドリンクが。オイラは赤ワインをいただいた。

 小ホールのシートは仮設っぽくてちょっと悲しい。座席は右端、壁まで5cm。けっこう圧迫感有り。さらに、前方席なのでステージ中央を見ようとするとかなり首を左に振らなければ見えない。つらい。オイラ右目が左に比べて極端に悪いので、左向き姿勢で物を見続けるのが苦痛。そういえば昨日のサッカー観戦もずっと左向きだった。やっぱつらい。

 というわけで、途中で目が疲労困憊。最後の2曲はメガネを外して聴く。演奏者はまったくぼやけて見えないが、音楽が聴こえれば別に……。しかし、演奏者の難波薫さんはめちゃくちゃ美しい人だった。やっぱ見たいのが人情。(あんなにウエストの細い女性は初めて観たかも)

 演奏は女性らしい(って表現は差別だろうか)優しい音。若いソリストらしい荒々しさとか、才気走った表現とかは感じられない。ちょっと物足りないかな。オイラの好みとしては。

 前半最後の、ポール・タファネル「魔弾の射手」による幻想曲は力の入った熱演。後半最後ドップラーのハンガリー田園幻想曲もいいでき。得意そうなのはフィリップ・ゴーベールのファンタジー。ロマンティックでいい演奏。

 冬木透の帰ってきたワンダバってのはどうも。去年CD買った時は、それに期待して聴いたのだが、どうにもいただけない。プロデューサーは何を考えているのだろう。

 アンコールの武満徹/沼尻竜典のMi-Yo-Taもよかった。

 サイン会があるかと思って家からCDを持って行った。相変わらずミーハー。

 未来の音ってことなので、今後に期待。

 そうだ。ホールの音響はどうだろう。ホールによってはフルートがめちゃくちゃ金属的な音(トリフォニーとか…)に聞こえるけど、パーシモン小ホールはそんなことはない。とはいえ芳醇なホールトーンが乗った気持ちのいい音響、とはいかない。それから壁際の席はピアノの強烈な反響が勝ち気味だった。

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2007年11月 3日

大明神様

 ナビスコカップ決勝。

 ガンバを応援。

 信濃町駅前の雑居ビル地下にあるカレーの店JUNEで独特な酸味のあるおいしいポークカレーで腹ごしらえして国立に向かう。

J.LEAGUE
YAMAZAKI NABISCO CUP FINAL
川崎フロンターレ VS ガンバ大阪

2007/11/03(土) 13:35 国立競技場

 プログラム(上)をただでくれた。さらにナビスコのコーンチップスも。スポンサー付きの大会は気前いいのだな。

 元日はレッズファンの片隅で密かに応援したのだが、今日はアウェイ側、ガンバ応援団の中で観戦。

 席に着くと、隣にいたお姉さんから人文字用のシートをもらった。片面が青、片面が黒の紙。オイラの席は黒の担当。

 席はメインスタンド側のコーナーフラッグ付近。この角度からだと、いまいちサッカーは楽しめないな。ゴール裏か、真横の席がいいね。でも目の前で、といっても結構距離あるけど、安田のゴールやマグノの枠直撃シュートとか観れたのはよかった。

 試合展開はなんか不安な感じ。元日同様、二川がゆるいプレーでヤな予感。決勝ゴールにはからんでたけど…。

 相手では中村か。ほとんど殺してたのだが、たまにボール持つとヤバイ。うまい。それから川島は存在感のあるキーパーだ。

 決勝ゴールの安田がMVP取ったけど、今日のキーマンは明神だと思う。

 すげーよ明神。鬼神のごとく危ない芽を摘む。パスも正確だし、さすが。彼にMVPをあげてほしかった。

 優勝決めて、選手たち、ゴール裏の応援席の前で大盛り上がりしている中、遠藤、明神、加地、橋本ら大人な選手たちは熱狂の輪を離れてメインスタジアムの方へ歩いてきた。

 目の前に明神が来たので、「明神!」と声をかけるとスタンドを向いて手を振ってくれた。あわてて写真撮ったのだが、間に合わず、あっち向きになってしまった…。残念。

 リーグ戦は自力ないので、こーなったら天皇杯勝ち進んで、再び元日に国立のピッチに立って欲しい。そして優勝! しかし中3日はきついな。

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2007年10月28日

映画でも

 今年最高の舞台2回観た、2回しか観れなかった、めっちゃ楽しいミュージカル。

 映画でも観てきた。

ヘアスプレー
2007/10/28(日) 14:20~
丸の内プラぜール F17

 楽しかった。映画のできもまあよかった。役者も巧いし。クリストファー・ウォーケンが出てた。吃驚。ミシェル・ファイファーも出ていた。トラボルタが出ているのは知ってたけど…。

 可愛らしい映画に仕上がっていた。主人公トレーシー役のニッキー・ブロンスキーは笑顔がとってもキュート。

 全体にハッピーでとってもいい感じのミュージカル映画になってはいたんだけど、ステージの方が3倍はよかったな。

 映画の方は、やはりここ10数年来のハリウッド流制作法で、ドラマが単純になりすぎている。上映時間もむりやり2時間に収める、そんな作り。悪役はとにかく悪だくみをして、正義にとことんこらしめられる、みたいなお子ちゃまっぽいドラマになってしまった。

 特に大きく違うのは、映画はトレーシーだけにスポットを当てていること。舞台では、トレーシー中心だけど、ペニーと敵役のアンバーの心情も描かれていた。だから「ねえ、ママ、私もう大人よ」と歌う、「Mama, I'm aBig Girl Now」は、トレーシー、ペニー、アンバーの3人が、3人のママに向かってそれぞれに同じ不満をぶつける、ティーンネイジの心情をちゃんと不公平なく描くとってもいい演出だったのに、映画にそれはない。ペニーもアンバーもバカ女みたいに扱われている。残念。

 それからミシェル・ファイファー演じるミス・ボルティモア・クラブス、「(The Legend Of)Miss Baltimore Crabs」って歌のクラブス(かに)が翻訳で抜けてしまっているのも気になるところ。辞書で調べたら、crabには、かに肉の他に、イヤな奴って意味もあるそうで、ダブルミーニングになってるんだな。なんとかその辺のニュアンスを訳してくれたら面白さが増大するのだが、戸田奈津子さん…。映画で単純化された話をより単純に訳すとは…。

 大本のカルト映画を観てないから分からないけど、ブロードウェイにかかって大分単純化された作品が、さらにハリウッドによって毒気を抜ききられてしまった、そんな感じもする。

 やっぱ2時間の制約の中でミュージカルを映画化するのは難しいのでは…。

 とまあ、物足りなさも感じつつ、でも楽しかったからいいか、って感じの映画だった。

 上映後、お腹がすいたのでアショカでカレーを食って、その足でビックカメラのオーディオ視聴室に寄って200万円の音を聴く。

 思わず笑ってしまうほど音がいい。というか聴いているうちに切なくなるほど、我が家の音とは次元の違う音が出ていた。

 かかってたのはマーティン・テイラーのSACD、ザ・ヴァレー。まったく生演奏と聞き違うような音。セットはB&Wのトール型スピーカー(約25万円×2本)、ドライブするアンプはマランツのセパレート(45万+55万円)、SACDプレーヤーもマランツ(約47万円)

 スピーカーの存在を忘れさせる音場感と、原音そのままが出てくるようなリアルな音。一部ヴォーカルが入っていて、それをリファレンスとすると、ちょっと硬質な響きのするスタジオかホールかで録ったような空気感も伝わってくる。硬質な感じはコンポのクセかもしれないけど。プレーヤーやアンプに比べてスピーカーが安物だったせいかもしれない。

 いいなあ、あんな音で毎日音楽聴ける人は。

 昔、長岡鉄雄さんがオーディオ診断のお宅訪問企画で、「オーディオセットの20倍の金額のソースをそろえろ」、と言っていたけど、200万のセットだと4000万くらいソースに金をかけろということか。CD、SACD、DVD、LP…1枚3000円平均として1万3000枚…、そんなもんか。って…ハハハ、次元が違うね。

 とりあえずSACDプレーヤーがどうしても欲しくなった。47万は無理だけど、10万くらいなら…。悩む。

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2007年10月21日

すっかりファン

 …というわけで、今日は神尾真由子のコンサートに行ってきた。

 電車に乗ってから気づいた。花粉症の薬を飲み忘れた。鼻がむずむずし始めた。点鼻薬と点眼薬は持ってきたので乗り換えの時にでも仕込まなくては…。

神尾真由子
チャイコフスキー国際コンクール優勝記念
凱旋コンサート


神尾真由子(vn)
原田幸一郎指揮
日本フィルハーモニー交響楽団
2007/10/21(日) 14:30~ サントリーホール

  1. シベリウス:
    ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47

  2. 休憩

  3. チャイコフスキー:
    ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品35

 チャイコフスキー国際コンクール本戦演目。曲順は逆。

 大阪、名古屋ではオール・チャイコフスキーのプログラムだったようで、そっちの方が興味深いのです。

 ステージに登場した神尾さんは、髪をキレイな茶に染めて、長い髪が軽くなったような、さわやかな、オシャレな印象。ドレスも髪の色に似た薄いブラウン。後半のチャイコのドレスは薄ピンクの本戦で着た衣装でしょうか。

 演奏はすばらしい。というか、雰囲気がすごい。すでに巨匠の風格。ステージ映えする顔立ちと、ダイナミックな体の動き。指揮者とのアイコンタクトも堂々と自己を主張。ソリストとして音楽を作り上げていく。

 神尾さんのコンチェルトは、今年の夏にBSで2004年収録のメンコンを演っていたのを見た。その時はまだまだステージ上での存在感は「お客様」的な感じ。堂々と演奏はしているのだが、若く荒削り、情熱の暴走というか、オケとの協奏にはなりきれていないような感じだった。老練なBBC放送交響楽団との音楽性の差というか、ちょっと浮いた感じがしたのだが、今日の2曲は完全に神尾が音楽性をリードし、一つの曲を作り上げていたように思う。

 メンコンの時はテンポの変化というか、キレイにリズムを刻むと言うよりは自分の感性、情熱のままにかなりくずれた、というか暑苦しい演奏だったが、今日の2曲はコンクールに向けて仕上げてきた曲だったせいか、キレイなリズムをとにかく正確なテンポで弾くといった、テーマ性を持った演奏に思えた。

 神尾のリズムセンスは天才的。極端すぎるほど正確にテンポを刻みながら、体全体で切れのいいリズムを表現。まるでダンサーのよう。ビブラートもトレモロもトリルも正確なテンポを強調しているが、それでいて音楽の表情が硬くならないのが不思議。ときに素敵な変化を付けて、まったく退屈にはならない、ロマンティックでドラマティックで、楽しい音楽。

 すっかりファンになった。オイラ、哲学者のように分析的なアプローチで演奏する人よりも、魂で演奏するようなノリのよい音楽家が好き。10年後に同じ演目をどう表現するのか、これからの演奏が楽しみ。

 アンコール曲はタイスの瞑想曲。速めのテンポ、フレッシュで、ものすごくロマンティック。実に大人の演奏。

 新装なったサントリーホール。席は2階RC7列。どうもサイドの席で聴くと、対面の石壁の反響が気になる。左右センターの席では感じたことがないのだが…。それとも新ホールで音が落ちたか?
 それから、オケのポジションがちょっと奥目にあったのかな、ティンパニがこもったような音。コントラバスの音もブーミーでいまいち抜けのよくない音。ホールの特性なのか、オケの力なのか…。
 日本フィルは今日初めて聴いた。ホルンをちょっとどうにかした方が…。シベリウスの2楽章、4本のホルンのアンサンブルとヴァイオリンの共演。ホルンのピッチが不安定で、すげー不協和音。神尾さんは動じず素晴らしいソロ。
 ピッチといえば、メンコンの時の神尾はちょっと不安定かなと思った。まだちょっとその傾向はあるかな。しかし音楽性を損なうものではまったくない。
 新しいスター誕生の華々しく素晴らしい演奏会だった。

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2007年10月20日

あの編集はひどい

 BS Japan(テレ東)で「神尾真由子優勝の軌跡すべて聴かせます!第13回チャイコフスキーコンクール演奏10曲」という番組をやっていた。

 2時間で全10曲って無理だろ…と思ってみていたが、音楽は悲惨な編集をされていた。

 曲の途中で次のパートへオーバーラップしてつないでいく。まるで最初からそういった曲であるかのようにつなぎ合わせていく。

 いいのかなあ。著作権の切れていない曲もあるだろうに。

 演奏のダイジェストとしてはまあ見応えはあったけど、諏訪内晶子さんの時のNHKによる番組作りとは雲泥の差。

 ピアノ伴奏者も指揮者もオケも紹介されずじまいだったし…。

 音楽番組じゃなくてドキュメンタリー番組、それともバラエティ番組だったのかな?

 …。「すべて聴かせます」ってタイトルもやばくない?

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2007年10月14日

レジェンド

 昨日のパールマン・リサイタル in 横浜は巨匠急病で中止。

 今日は同じ横浜でハービー・ハンコックを、というか、誰がリーダー? THE QUARTET のコンサート。

THE QUARTET
featuring
Herbie Hancock, Wayne Shorter, Ron Carter,
Jack DeJhonnete

2007/10/14(日) 15:00~
パシフィコ横浜 国立大ホール

 文字をグリーンにしてみた。グリーンは英語で「若い」って意味があるそうだ、ハービーによると。ディジョネットのシャツがグリーンだったので、地球を大事にしているだの若いだの、メンバー紹介では一番尺をとっていた。確かに4人の中では一番若いのだが。ロン・カーターとは43年来、ウェイン・ショーターとは45年来の付き合いだとか。

 でかいホール。パシフィコ横浜。東京国際フォーラム・ホールAみたい。いわゆる国際会議場ですわ。しかも国立…。

 なんでこんなもん作るんでしょうね。税金で。ちゃんと回ってるんでしょうか。東京国際…は都立。鈴木都知事の負の遺産。国立大ホールは…?

 国立なのでドリンクが安い。コーヒー200円だと。あそこで働いてる人は国家公務員なのだろうか…?

 ホールに入って、「正直、音楽演るとこじゃねえだろ」と心の中でつぶやく。

 とにかく横に広い。舞台がでかい。カルテットはステージセンターにちょこんと…。

 オイラの座席は1階A16列、実際には前方の可動席は無かったようなので、ステージにはもう少し近いかな。とはいえ演奏する4人までの距離は結構遠い。席番が58番、かろうじて見切れないセンターセクションの右端だから。通路脇、PAの真ん前の席。ステージ中央を見るにはかなり左向き姿勢を続けなくては。…でも、通路を挟んで右にはさらに19も座席が。あっちに座った人はほとんど見切れてるのでは…。PAより外。ちょっと悲しい。オイラはラッキーだったのか。

 真ん前にあるPAの音は東京国際フォーラムよりはるかに良質。特にアコースティックなジャズのサウンドをうまくミキシングして、けっこうナローなんだけど、昔ジャズ喫茶(すでに死語か?)で聴いたアルテックA7みたいな、ちょっと古くさい、ムードある音。マイクのセッティングもいいのかな、先日の鎌倉芸術館みたいにカチカチの音ではなく、ピアノも柔らかく響く。

 演奏は、さすが!の部分と、いまいちノリが…みたいな部分と。ノリ…は、客のせいでもあるのだが…。

 ハービー・ハンコックは2曲目に自作の曲、かなり前に書いたというが、クラブ向きではなく、ホールコンサート向きな、かなり音楽的にこだわった、カッコイイ渋い曲を演ってからノリがよくなって、攻撃的なピアニズムを聴かせてくれた。

 ハービー・ハンコックっていうと、実は'80年代のNTVで変てこなPVでかなりいけてるRock Itだっけ、あれのイメージが強い。ラウンド・ミッドナイトってむちゃくちゃくらい映画の音楽とか…。初めて生の、アコースティックピアノを聴いたけど、いけてました。カッコイイす。

 ウェイン・ショーターはウェザー・リポートの時、メチャクチャはまって聴いてたけど、普通のジャズ(^^; は初めて聴いた。結構カッコイイ演奏を聴かせてくれたんだけど、ソプラノサックスでのマイルスナンバーではペットと違って弾ける高音は望めないので、ちょっと苦労してたみたいだな。ただソプラノサックスでは、聞き慣れたウェザー・リポート的なパッセージも時折混じって、そこは「おっ!」みたいな感じでうれしくなった。

 ロン・カーターは最初から最後まで、安定感のある、そして、時にバンドをドライブしていくような見事なベース。アンコールでは鬼のようなリズムをガンガン刻んでカッコよかった。

 ジャック・ディジョネットは春のキース・ジャレット・トリオの時も聴いたけど、とにかくカッコよいです。オイラはリズムセクションが好きなのだな。ブラッド・メルドーと来たジェフ・バラードみたいな曲芸みたいなドラムではなく、いかにもジャズ!なテクニックもいいものです。

 4人とも個性的な音を奏でる人たちだ。コードをひねってみたり、いわゆるメロディーラインなんか最初から演奏する気の無いような、そんな演奏が何曲かあった。「もうお馴染みでしょ」ってことかな、最初から最後までアド・リヴみたいな構成の曲、けっこうマニアックだった。

 ライブは2時間弱で終了。短!

 お客のノリがよくないからかな。

 中央前方に座ってる客は、ステージを盛り上げる義務と責任があるのだ。もっと頑張れ。

 端っこから見てると、なんか違和感があるんだよな。動物園で動物見てるみたいな。ステージと壁があるっつうか。なんだろうあのおとなしさは。

 黙って聞いてるだけならジャズ喫茶でレコード聴いてるのと同じ…。

 まあ、お年寄りが多かったせいもあるかな…。

 ちょっと物足りないレジェンドたちとの一時であった。

セットリスト(JECインターナショナルより)

  1. SO WHAT
  2. MAIDEN VOYAGE
  3. 7 STEPS TO HEAVEN
  4. MY FUNNY VALENTINE
  5. AUNG SAN SUU KYI
  6. MILESTONES
  7. 81
  8. ALL BLUES

*アンコール*

  • FOOTPRINTS

 会場でハービーの新譜と、ライブ盤を1枚ずつ購入。

 ジョニ・ミッチェルへのトリビュート、the joni letters ジョニの文字(詞ってこと?)、RIVER。それから、ライブ盤、マイルスとコルトレーンの生誕75周年記念ライブだそうで、2001年の録音、Direction in Music。directionってダブルミーニングっぽいな…。

River: The Joni Letters Directions in Music: Live at Massey Hall

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2007年10月 9日

さいのくに行

 なんとなく足が向かなかったシアターに出かけてみた。

 5月にプレリザーブ応募、蒼井優と馬渕英俚可が出るというので…。

彩の国シェイクスピア・シリーズ第18弾 『オセロー』
2007/10/08(月・体育の日) 13:00~
彩の国さいたま芸術劇場 大ホール
演出:蜷川幸雄/原作:W・シェイクスピア/翻訳:松岡和子
オセロー:吉田鋼太郎/デズデモーナ:蒼井優
イアゴー:高橋洋/エミリア:馬渕英俚可
キャシオー:山口馬木也ほか出演

 与野本町は感覚的に遠いなあ。アキバからアカバネ経由で埼京線の与野本町。

 駅の近くで昼飯を…と思ったのだが何にもない。駅ビルというかショッピングモールの中で蕎麦をひっかけて劇場へ。

 …劇場にビストロが併設されていた。ここで食べればよかった…と後悔。

 劇場はいい感じの大きさの、なんとなくシェイクスピアに似合うようなシューボックスの小屋でした。

 座席は1階最後列、実際にはその後ろにエクストラシートが並べられていて、常設シートの最後列、Q列(ってことは17列)17番(ほぼ中央)

 見やすい席だが声が聞き取りにくい。特に芝居の一方の主役、イアゴーの台詞は半分くらい聞き取れず。

 出かける前にネットであらすじをチェックしといてよかった。

 さて、蒼井優ちゃん。舞台に立ったときの雰囲気、美貌、身のこなし、すべて役柄にぴったり、清純で可憐な娘。「柳の歌」を歌うシーンは、ものすごくキレイで可愛かった。演技の方は、映画で見せるような自然さはさすがに出し切れなかった。ただ、独白に近い、たとえばエミリアとの会話シーンなどは、とっても自然で、ふわふわした蒼井優の個性も出てとってもよい。

 オセローの吉田鋼太郎は素晴らしい熱演で、いかにもシェイクスピア、という感じ。舞台に設置された大きな5つの階段を使った、オセローの苦悩の表現、どんどん自分の中で妻への愛が憎しみに変わっていく心の有り様を見事に見せてくれた。1幕の途中から、喉を傷めたのか、声がかすれ、苦しげに見えてしまったのが少し残念だ。吉田とからむ若い役者は、さすがに実力差が目立ってしまった。

 イアゴーの高橋洋は蜷川の元で育った役者らしいが、どうにも台詞が聞こえない。出演者の中で、最も声が通らないしゃべりかたをする。他の役者は客席に向いて話しても、横を向いて話しても声が通るのだが、高橋はその音量の差が大きい。さらに蜷川演出の早口をこなしきれず、言葉として伝わってこない。どうなんでしょう。まだ5日目という事もあるのか? 芝居の中でイアゴーの台詞が占めるウエートはものすごく大きい。イアゴーが描かれないとオセローも描き出せない。外国語の演劇を観ているような感じかな。

 キャシオーの山口馬木也は格好良かった。台詞の通りもよく舞台映えのする大きな役者。テレビで見るより圧倒的に存在感がある。それからイアゴーに利用される友達ロダリーゴーの鈴木豊もよかった。

 馬渕英俚可さまは、やはりいい味出していた。台詞の通りもよいし、美しいし、演技もいいし、落ち着きもある。舞台を引き締める役を担っていた。

 全体的には面白かったのだが、やはり台詞が…。そこがかなり気になった。

 それから、気になったといえば、隣に座った男が行儀が悪く、かなり気になった。ふんぞり返ったり、足くんだり、大股開いたり、それから前のめりに舞台を見たり…。前のめりは禁断の座り方。隣の僕はいいけど(うっとうしいけど)、後ろの人はほとんど舞台が見えなかったんじゃ…。
 あと後ろのエクストラシートにに座っていた男。傘を入れたビニールの音がガサゴソうるさいし、傘をがつんと僕の椅子にぶつけるし、足を組んでいるのだろうが、僕の椅子の背もたれを何度も蹴飛ばす。最低である。

 生で初の蜷川。まあまあでした。

 次はリア王か…。

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2007年10月 7日

こどものためのコンサートって

 こどものためのコンサートのチケット案内がたまに届くんだけど、あれって子どもがいない人が観てもいいのだろうか、なんていつも悩む。

 BSフジで「チョン・ミョンフンこども音楽館2007」を観た。

 素晴らしく面白かった。

 まず、たくさんの親子が参加するオーケストラの演奏。ビゼーのカルメン組曲から数曲。

 マエストロが「こどもの音楽だと思って聴くと期待はずれになる」と紹介してからの演奏。

 本当に素晴らしい演奏。テクニックは置いておくとして…。

 ミョンフンのこういう試みは面白い。

 メインはプロコフィエフのバレエ音楽「ロメオとジュリエット」。

 ステージ上は赤いTシャツ姿のTPO。マエストロはTシャツの上にジャケットを着て指揮。

 素晴らしい演奏に加え、同じステージ上にバレエが加わる。ダンサーは下村由理恵、佐々木大。

 ヤバイです。最後は涙涙。まじ感動的なバレエを見せてくれた。

 映像スタッフの腕も抜群で、音楽を知り尽くした映像作り。スコアは完全に読めるんじゃない? そして、バレエの演出も頭に入った演出。寄りと引きの画、各楽器やマエストロの抜きの画、完璧です。

 NHKのクラシック番組なんかのショボイ演出とはわけが違う。音楽の感動を2倍、3倍に見せてくれた。これぞTVの存在意義。

 こどものためのコンサート。面白いのだが、おっさん一人で観に行ってもいいものだろうか。悩む。

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軽く花粉症?

 鼻水が止まらない。

 秋の花粉症かも。

 鼻炎の薬と、万一の為にぜんそくの薬を持って川崎に向かう。

バッハ・コレギウム・ジャパン
-J.S.バッハ-
ミサ曲ロ短調BWV232

2007/10/06(土) 18:00~
ミューザ川崎シンフォニーホール

 鼻水が止まらない。コンサートの間中、ハンカチで鼻をぬぐう。

 そんな、普通なら気が散るシテュエーション、しかし今宵は、すばらしい演奏、至高の音楽に酔いしれた。

 バッハ・コレギウム・ジャパン、初めて聴いたけど本物。すごい合奏合唱団だった。世界基準。そして、曲も初めて聴く曲。古楽器による生演奏も初めて。物知らずのオイラ、まだまだすごい芸術、知らずにいる。

 古楽器は演奏前のチューニングが大変そう。時間をかけて入念にやっていた。

 楽器のデザイン、奏法を見るのも楽しい。そして音色も。特に管楽器。トランペットはとってもシンプルで尺が長くてカッコイイ。モーツアルトが嫌ったって話ですが、一流の演奏家による古トランペットの音は十分コントロールされてすばらしく美しい。オーボエの音、フルートの原型?フラウト・トラヴェルソの音は素朴で胸にしみいる。それからフレンチ・ホルンの原型のようなコルノ・ダ・カッチャ?そんな名前も初めて知ったが、素晴らしくコントロールされたソロ演奏はクロード・モーリー。

 新しい楽器の方がいろいろなニュアンスを込めた演奏ができるのだろうが、技を極めた名手による古楽器の音はその時代に書かれた曲をニュアンスたっぷりに聴かせてくれる。

 ヴァイオリンやヴィオラなどの弦楽器もビブラートを付けない奏法で全体の音が統一されて、合奏団全体で美しい一つの音を紡ぎ出す。昔ストコフスキーのバッハを聴いて、おったまげたことがあったけど、まったく正反対のアプローチだ。過剰な演出はすぐに飽きるけど、オリジナル楽器のオリジナル奏法による音はクセになりそう。

 ソリストは、ソプラノの野々下由香里、レイチェル・ニコルズ、カウンターテナーのロビン・ブレイズ、テノールのゲルト・テュルクともに素晴らしい歌を聴かせてくれた。バスのペーター・コーイは急病で、その代役として浦野智行さんが登場。急な代役と言うことで、ロビン・ブレイズ、ゲルト・テュルクの出来とはちょっと差があったかも。しかし、短期間であれだけの歌を仕上げるのは大変だったろう。終演後の挨拶では、指揮の鈴木雅明さん、そして楽団メンバー、合唱団、他のソリストから大きな拍手を送られていた。

 BCJはBISレーベルから50以上のCDを出しているという。これは聴かないと。

 ということで、終演後、CDを購入。まだリリース前? 今年、神戸松蔭女子学院大学チャペルで録音された最新盤、「J.S.バッハ:ミサ曲 ロ短調」を購入。

 鈴木雅明、レイチェル・ニコルズ、ロビン・ブレイズ、ゲルト・テュルク各氏によるサイン会に並ぶ。…ミー