テレビ対応で席替え
「テレビの中継が入ることになったのでお席を替えてください」
留守電にそんなメッセージが入っていたのが、1月の11日。翌日、ミューザ川崎に電話して、事の次第を伺い、俺様のリザーブ席にカメラが入るので1列前に移ってくれとのこと。
前に行くの? ラッキー! どうせプレリザでてきとーに宛がわれた席なので、好きこのんで2階2列目を取ったわけではない。「どうせならもっといい席を…」と言おうとしたが、奥ゆかしい俺様なのでそんなズーズーシーことは言えなかった。気弱な俺様。
2月10日(土)、18時から、ミューザ川崎シンフォニーホール。
アンサンブルシリーズ2006 第3回 小川典子&田部京子 ピアノデュオ。
座席に着くと、テレビカメラは3列目に設置されていた。2列目は空席にするようだ。
席はステージ真正面ではなく、右側ブロックの一番センターよりのはしっこ、席番13。体が右斜め前に向く座席レイアウト。ステージを見ようとすると、体を少し左にひねる。ちょと疲れる体勢。しかも、目が悪いので斜めに見続けるのはつらい。ま、しかたねえ。1列前に出れただけでもめっけもんじゃねえか。NHK様々だあな。
小川典子さんも田部京子さんもCD3枚前後所有程度のファン。特に小川さんは、コンクル入賞して、でもなんか地味な報道をされ、CDデビューも地味目だったりしたときから気になり続けていたピアニスト。録音もマニアックな選曲が多かったような気がする。武満の追悼盤はメチャクチャすごい演奏だった。同時に追悼盤出したピーター・ゼルキンと聞き比べしたけど、やっぱ小川さんが3枚ほど上だった。
そんな小川さんの生演奏が聴きたくて取ったチケット。デュオのお相手も注目のピアニスト田部さんだし…。田部さんの方は日本でのCD発売は美形クラシック奏者系の晴れがましい扱いが多い。とはいえ、買っていたCDは吉松隆なんかで、こちらも結構マニアックかな、なんて思っていたりしたのだが…。
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今日の演奏会も結構マニアックか。
特に後半。管弦楽曲として聴きなじみのある名曲を、2台のピアノで演奏。
昔はオケの演奏が聴けない環境の人たちのために、管弦楽曲をピアノアレンジしたり、そんな習慣があったみたいだが、今日の演奏曲は、楽曲の完成までのステップとして2台のピアノバージョンが存在したもののようだ。知らなかった。
後半最初は、ホルストの惑星から「火星」、「金星」、「木星」。
「火星」はどうかな。単純なリズムの繰り返しと、少ない音の旋律。かなりピアノ向きじゃない曲。なかなか面白かったが、さすがに合わせづらそう。
「金星」と「木星」は、美しい旋律で2台のピアノ版もかなりいい感じ。
2人の弾くパートは、どちらかが伴奏でどちらかが主役、みたいに固定せず、交代交代にパートを入れ替えて演奏する。次々と、スムースにパートチェンジ。しかし、音的にも演奏にも、まったく違和感なく、素晴らしいアンサンブル。
冒頭に小川さんがマイクで語っていたが、2人はとても仲良しだという。いくら仲良しでもあれだけピッタリ息が合った演奏ができるものなのか。なるほど、このコンサートの企画は、2人の個性というよりは、これだけすごい息のあったアンサンブルを聴け!という、かなり野心的なイベントだったのかも。(対照的に前半プロはソロと連弾で2人の個性を聴かせる構成だったのかも)
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後半2曲目は、サン=サーンスの動物の謝肉祭から「水族館」、「白鳥」、「終曲」。
この演奏もすごい。聴き馴染みのある演奏は弦楽合奏が加わっている室内楽。これはピアノ連弾バージョンを2台で弾いているのか?
この演奏では、2人のピアニストが入れ替わり立ち替わりパートを交代しながら弾くのだが、見事なつながり。息のあった演奏はホルスト以上。抜群のパフォーマンスに、演奏後の拍手はこの日最大だったか。
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しかし、ボク的に最高の感動は、プログラム最後の、ラヴェル、「ラ・ヴァルス」。
すごい演奏。きらびやかで多彩な音と、ワルツ独特のリズム感、一人一人のテクニックと音楽性、二人の息のあったアンサンブル、管弦楽の天才ラヴェルの世界を完全にピアノ2台のものとするほれぼれするような演奏。マジ感動。
そして、アンコールは2曲。
コレにもビックリ。
まず、リチャード・ロドニー・ベネットの4つの小組曲集より「哀しいサンバ」。
ベネットはイギリスの作曲家で、映画音楽が有名らしい。自身ジャズピアニストのキャリアもあるようで、この曲もジャズテーストあふれる美しい旋律と軽やかなリズムの素敵な曲。
小川さん田部さんはジャズセッションのようなノリと、純音楽のピアニストらしい端正な演奏の両面を見せてくれた。これまた息がピッタリ。この曲で、特に印象的だったのは、田部さんの方がジャズピアニスト的なノリのいいリズミカルな演奏をしていたこと。これは見た目ですがシンコペーションを体中で表現。ラテンも得意かもしれない。小川さんはひたすら鍵盤に向き合う、みたいな。
そして最後は曲芸です。サン=サーンスの動物の謝肉祭から「らば」。超絶速弾きで完璧なユニゾン。おまいら何者!?
あんまりないプログラムの面白いコンサートだった。テレビ放送はいつやるのだろうか。
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のだめカンタービレ (14)









コメント
大豆さん
はじめまして。カンタータと申します。
実は私もカメラに席を取られた一人です(笑)。前半は2階2列中央で聴きました。後半は、花束を渡すお仕事の都合上1階8列に移りました。つまり私はステージの二人に花束を渡したオヤジなのです。
このコンサートの模様はNHKがカメラ6台もの本格的収録を行っていました。放送日は次の通りです。
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【ミューザ川崎デュオ演奏会】
ハイビジョン・クラシック倶楽部
3/08(木)午前6時00分~6時55分
3/15(木)午後1時00分~1時55分
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ついでですが、小川典子が出演した岡山での室内楽演奏会もほぼ同じ時期に放送されます。
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【室内楽演奏会@岡山】
ハイビジョン・クラシック倶楽部
2/26(月)午前6時00分~6時55分
3/05(月)午後1時00分~1時55分
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投稿: カンタータ | 2007年2月11日 10:30
カンタータさん、こんにちは!
詳しい放映スケジュールを教えていただいて、ありがとうございます。室内楽演奏会@岡山も楽しみに見たいと思います。
花束おやじ(失礼)はカンタータさんだったのですね。
可愛らしいブーケを背中に隠して、一人ずつプレゼントするあの演出、堂々とした振る舞い、女性の扱いに慣れた紳士という感じでした。
私も結構なおやじですが、カンタータさんの落ち着きを見習いたいと思います。
ではでは。
投稿: 大豆>カンタータ | 2007年2月11日 13:32